沙漠の使徒本部から始まります。本部のランドマーク(?)である断崖にコブラージャがクモジャキーがいます。そして、コブラージャが、自分たちとプリキュアの闘いの行くすえについて尋ねます。
それに対する回答は、意外にも「興味ないぜよ」という、ものでした。そして、「俺はただ、俺の強さを求めるだけじゃき。それがプリキュアを倒すことにつながる」と言いました。
それに対し、コブラージャも「僕も、ただ美しいものをひたすら追求するだけさ」と返します。
そして、お互いに笑みを浮かべ、「勝手にしろ」「ああ、勝手にするよ」と言って分かれました。
一方、その頃サバーク博士は、相変わらずダークプリキュアを見ていました。そして、ついに目が開きました。これまでと違い、両目とも黄色になっていました。
そのころ、植物園では、ゆりがジョウロで花に水をやっています。それを、つぼみ達三人は、あこがれのまなざしで見ています。そして、同じ仕草で水やりをし、同じように髪をかきあげたりしていました。
三人の様子が違うことに気づいた妖精が理由を尋ねると、ゆりに憧れているので、真似をしたいから、と率直な返答がありました。ゆり自体は、少々戸惑いますが、つぼみたちは、その憧れについて語ります。
その時、薫子がお茶とお菓子を持ってきました。それで四人が一服していると、窓の外に怪しげな人影が見え隠れしました。えりかといつきが追うと、人影は逃げましたが、その跡には、無記名のラブレターが落ちていました。
謎のラブレターに、三人は盛り上がり、えりかが読もう、と言いますが、ゆりが「マナー違反よ」とたしなめます。そこで、一旦植物園で預かる、という話になります。ところが、直後にポプリが奪い、読みだしてしまいました。
書き出しは「ずっと前から好きでした」というもので、固有名詞は一切ありません。最初、つぼみが「わたし宛でしょうか」と言いますが、えりかは「つぼみは春に越してきたばかりだから」とあっさり否定します。すると、ポプリがモテモテである、いつき宛の可能性を示唆しますが、えりかは「いつきがモテモテなのは女の子だけ」とこれまたあっさり否定します。
そして、「ついにあたしの時代が来たかしら」と胸を張りますが、つぼみは「ゆりさん宛でしょうか」と完全にスルーします。このあたり、あっさり否定された意趣返しもあったのかもしれません。しかし、ゆりは相手にせず、「夕食の準備があるから」と帰宅しました。
その頃、外では少年が草むらの中を探していました。どうやら、ラブレターを落とした先程の人影のようです。それを見つけた三人は、声をかけて落としたラブレターを渡しました。
そして、まずは、えりかが「もしかして私宛?」と尋ねますが、少年は「お前らみたいたお子ちゃま相手にするかよ」と言い、二人の怒りを買います。
続いて、いつきが「もしかして、ボク?」と言うと、一瞬ホモの告白かと思い、青くなります。しかし、いつきが女性であることを明かすと、「ゆり姉ちゃんの彼氏か・・・」と言って安堵しました。
というわけで、ゆり宛のラブレターである事が判明します。そのハヤトと名乗る少年に対し、えりかが直截的に事情を尋ねますが、当然ながら拒絶されます。
すると、つぼみがえりかの口を塞ぎ、いつきと共に、自分たちも、ゆりに憧れていると話すと、ハヤトも口を割りました。
彼は同じ団地なので、子供の頃から、ゆりと遊んでもらっていました。それがいつしか、恋心に変わっていったようです。そしてハヤトは三人に、最近、ゆりが明るくなった理由を逆に尋ね、ゆりの笑顔を守りたいと言います。
感激屋のえりかは、それを聞いて応援すると宣言し、つぼみといつきも同調しました。
そして翌日、三人は、ゆりに対沙漠の使徒作戦会議を行う、と言い、場所として、海が見え、送電線がある草原を指定します。あらかじめ、ハヤトにはそこに行くよう言い含めています。さらに送電線には雲を模したダンボールに妖精三人が入っており、トランシーバーで、つぼみ達三人に状況を伝える体制をまで整えていました。
どう考えても、応援というより野次馬です。また、そのために、雲を模したダンボールやトランシーバーまで用意する、というのは凄いと思いました。
そして、ゆりとハヤトが会話を始めますが、全然盛り上がりません。その様子を妖精たちが伝えると、つぼみとえりかが、身振りでハヤトに指示しました。つぼみが手でハートの形を作って横移動します。どうやら、「ゆりに心を伝えろ」という意味のようです。
それを受け、ハヤトは「ゆり姉ちゃん、最近なにしているの?」と尋ねます。もちろん、「プリキュアに再びなって闘いの日々」とも答えられず、ゆりははぐらかしますが、ハヤトはそれを聞いて、「それって俺が子供だから言えないの?」と言います。さらに、ラブレターを渡そうとしますが、それに気づかず、ゆりは「子供の頃の思い出話」を始めました。
その様子を、妖精たちは「ゆりさんは楽しそうだけど、ハヤトくんはつまらなそうです、どうぞ」と伝えます。それを受けて、つぼみが、話題を変えるように言い、その方法について、えりかが「あんたたち妖精なでしょう。なんかミラクルでスーパーなパワーとか使ってさ、どうぞ」などと言い、当然ながら「無茶言わないでです、どうぞ」と返されました。
といわわけで、話題を変えられないまま、ゆりは「ハヤトくんのおかげで、弟ができたみたいで」と「決め台詞」を言ってしまいます。妖精たちおよび、トランシーバーでそれを聞いた、つぼみとえりかは青くなりますが、もちろん何もできず、ハヤトはそれを聞いて「俺は、ゆり姉ちゃんの弟じゃない!」と走り去ってしまいました。
そして、公園のベンチに座るハヤトを発見したコブラージャが、心の花を取り出し、持っていたラブレターを使ってデザトリアン化しました。
ゆりは変身して迎撃しますが、ハヤトの「心の声」を聞いても、ピンときません。つぼみたち三人が変身して参戦し、シプレが球に入ったハヤトを見せて、初めて驚いていました。
さらに、デザトリアンが「俺はゆり姉ちゃんの弟だと思われたくない」と、ハヤトの心を伝えますが、ゆりはまだ何も理解していません。
見ていた、えりかが「もうニブチンなんだから、ハヤトくんは・・・」と言いかけますが、慌てて、つぼみが口をふさぎ、いつきも「マリンが言っちゃダメだよ」と言いました。この三人、今回は変身後も闘いよりそちらのほうを優先しています。
それを聞いいていたコブラージャはダークブレスレットを発動し、デザトリアンと一体化します。その、コブラージャに対し、つぼみは「コブラージャ、貴方はどうして闘うんですか?」と言います。すると、コブラージャは「ぼくはただ美しいものが好きなだけさ」と冒頭と同じ発言をくりかえします。
そして、人の心は美しくないから、世界を沙漠化し、人の心を枯れ果てさせる」と言いました。それに対し、つぼみとえりかは反論しますが、根本的な考えが異なるのですから、論議にはなりませんでした。
そして、四人は二段変身し、オーケストラを発動します。コブラージャは、逃げ遅れ、一瞬「ほわわわわん」と言いますが、そこで我に帰り、離脱しました。
しかし、技のダメージがあり、動くことができません。そこへ四人が止めを刺そうと来ますが、そこにダークプリキュアが現れます。そして、いきなり両目を開き、その眼力だけで四人をフッ飛ばしまし、無言のままコブラージャとともに去りました。
さて、目覚めたハヤトに対し、相変わらず「ニブチン」な、ゆりは、「嫌がっていることを知らず、弟のように思ってごめんなさい」と見当違いの「お詫び」をします。
ゆりは、驚きながら読みますが、「ありがとう・・・でも」と「お断り」モードに入ります。しかし、ハヤトはそれを遮って、「将来、立派な男になって・・・」と宣言します。
えりかが感涙し、つぼみといつきも喜ぶ中、相変わらずダンボールの雲にいたポプリが心の種を出していました。
そして、海に沈む夕日を見ながら五人み、つぼみが「やっぱり、ゆりさんはステキです」と言って話は終わりました。
前回、「大人すぎる」一面を見せた、ゆりですが、今回は「ニブチン」という意外な一面を見せてくれました。前回とのギャップや、そのボケぶりの描写はかなり楽しめました。
さらに、ラブレターを見て盛り上がり、妖精たちと一緒に「恋の応援」の名目で、野次馬に励む三人もまた楽しめました。
特に笑えたのは、「告白シーン」における、雲を模したダンボールに隠れた妖精が、トランシーバーで、つぼみたちに様子を伝える、という一連の描写でした。
結局、妖精たちは最後までその「雲」から降りずに話が終わりました。もしかして、あそこから「プリキュアの種」も発射したのでしょうか。
なんか、1980年代の高橋留美子先生の作品で描かれるような、「ぎこちないデート」および「野次馬」でした。というわけで、懐かしさみたいな気分も味わえた話でした。
また、ゆりの中学生時代の描写も印象に残りました。今と違う可愛さがあるなど、当時の表情と今の表情の描き分けが巧いと思いました。その違いには、年齢を経たことのみならず、両親や闘いにおける苦労も影響しているのでしょう。
次回は、つぼみが「お姉さん」になる話です。「なかよし」の感想でも書きましたが、この終盤にこのような話を持っていく事には驚きました。
あと、予告ではクモジャキーの修行姿にかなりの時間が割かれていました。今回の冒頭とあわせ、彼にどのような未来が待っているのだろうか、とそちらも気になっています。