OP前の冒頭部分は、先週の「石の力が奪われた時」の「再放送」。ほかにも、無意味に近い画像があるなど、この「最終回続きもの」の構想のミスの産物と言えるところがいくらかありました。ダークファイブ編でも「最終決戦」の部分はかなり残念な内容でした。この状況を見ると、やはりプリキュアは「学園などでの人間ドラマ>闇の使者たちとの戦い」だと言えるのかもしれません。
さて、話のほうは、前回の続きで洋館から始まります。「石の力を得る」というある意味最も重要な儀式の最中ですが、相変わらず執事ザケンナーは「ちびザケンナーが片付けたものを、のっぽザケンナーが別なところにもっていく」という漫才をやっています。
そこで片付けているものの中には、三人が人間の姿で映っている写真がありました。「寝巻きで歯磨き」と完全ギャグバージョンの結城に、ネクタイを結んでいる角澤と髪を整えている翔子など。さらに三人が一緒に写った写真を文字盤に印刷した時計などもありました。みんな「普通の人間」の生活をしています。
執事ザケンナーにそれをどうするように命じていたのか分かりませんが、本編には出てこなかった彼らの「日常」と、彼らには訪れないであろう未来を思い、ちょっと寂しくなりました。
それはともかく、大切な儀式だというのに、場をわきまえず大声を出す執事ザケンナーおよび、それに対し、声を揃えて突っ込む三人は、単純に笑えました。
さて、儀式の場面にプリキュアが飛び込みますが、もはや相手にもなりません。あっという間に拘束され、儀式の見届け人(?)になってしまいます。そして、三人が石の力を手に入れた時、はじめてジャアクキングはその事に気づきます。その鈍感さを見ても、やはり彼は組織の上に立つ器ではないな、と思います。「実はインコはジャアクキングの放ったスパイで、彼らの反乱はお見通しだった」という展開もありだったか、とも思うのですが。
とにもかくにも今になって事態を悟ったジャアクキングは三人をプリキュアごとドツクゾーンに強制送還します。そこでも再びプリキュアは三人に挑みますが、やはり相手になりません。去ろうとする三人に対し、なぎさは「あなた達のせいで、自由に学園生活を楽しめなかった」というような事を言います。それに対し、自分たちにもこれまで「自由」がなかった、とベルゼイは返します。
最初に書いたように、この話は前後も含めた構想に難があり、無駄な場面が多いのですが、そのような事に時間をまわすなら、このあたりでの会話をもっとふくらませる事もできたのでは、と思います。
一応、三人は現在ジャアクキングになり代わってドツクゾーンを支配し、他の世界を滅ぼす、と宣言しています。しかし、もともと彼らは、ジャアクキングの僕として彼を復活させ、その後は彼の言いなりになる存在でした。それが、自分たちの自由と未来のためにジャアクキングへの反逆を決めたわけです。つまり、もともと彼らには「世界の支配」などという目的意識はなかったはずです。
ならば、とりあえず現時点では、対ジャアクキングとして「共闘」はできなくもありません。少なくとも、キリヤの時は、それをプリキュアから言っていました。そしてジャアクキングを倒した後に、改めて解決を模索する、という道もあったのではないでしょうか。それでは「決着」がつかないので、子供向けTVアニメという「商品」の価値が下がってしまうのかもしれませんが・・・。
一方、光の園では相変わらずクイーンは「今、できるのはプリキュアを信じる事」など他人事みたいな話をしていました。相変わらず当事者意識まるなしです。
そして、ドツクゾーンでは、怒ったジャアクキングが三人を攻撃。対して三人は合体して対抗します。
その争いの巻き添えを食いそうになって吹っ飛ぶプリキュア。それを助けたのは、クリスマスに復活をとげたキリヤだった、という所で次回に続きます。