冒頭、なぜか植物園で妖精たちが「プリキュアごっこ」をしています。そこに、志久るみが駆けこんできて、コフレに抱きつきます。その後を、ななみが追いかけ、るみを叱ります。
なんでも、るみ達の通う保育園で行われるはずの人形劇がキャンセルとなったとの事でした。そして、ななみは、妖精たちで劇ができないか、などと唐突に言い出します。しかし、それを聞いた妖精たちは、やる気満々で、実現する運びになりました。
その保育園ですが、園児たちはみな、担任の、ノリコ先生にべったりです。上司の先生にはそれが分かっており、「ノリコ先生で遊んじゃだめでしょ」と園児たちに説教します。そして、ノリコ先生にも、しっかりするように言いますが、彼女は相変わらず園児たちに「遊ばれて」いました。
そして、人形劇が始まるときも、相変わらず園児たちは好き放題しています。ところが、ゆりが一括すると、園児たちは整列しました。
そして、ラジカセでOPが流れ、人形劇が始まります。妖精演じるプリキュアを、つぼみといつきが動かし(?)、デザトリアンとクモジャキーは、えりかが動かしています。
えりかは、クモジャキーやデザトリアンの声真似までするなど、相変わらず絶好調で、つぼみは圧倒されていました。
そして、プリキュア達(?)が技を出し、最後は「デザトリアン」が「ほわああん」し、「クモジャキー」が「覚えていろ、じゃきじゃき」と言って去って行きました。
なお、「クモジャキー」はダンボールに描かれたラクガキでした。「土佐弁もどき」もかなりいい加減で、「デザトリアン」のリアルな描写とは異なっていました。そして、去って行く時も、えりかは「ポイ捨て」していました。このあたり、えりかの敵幹部に対する意識が現れており、面白いと思いました。
そして、EDが流れ、妖精たちがダンス(?)を始めます。子供たちがうずうずしているのを見た、ノリコ先生が声をかけようと思うと、ゆりが先んじて「みんな、踊っていいのよ」と言い、それを聞いた園児たちは踊りだします。
一方、沙漠の使徒本部では、サソリーナの「死」が報告され、クモジャキーが悔しさを押し殺すような表情で、出撃を宣言していました。
それを見た、ノリコ先生は、さらに落ち込みます。そして、食事の時、ゆりの真似をして、毅然とした態度をとろうとします。しかし、園児たちに「今日の、ノリコ先生、ちょっと変」などと言われ、それを聞いて落ち込むなど、相変わらずでした。
そして、昼寝の時間になり、ノリコ先生は、外で今日の事を思い出し、悩みます。そこにクモジャキーが現れ、先程、「デザトリアン」となった怪獣を利用して、デザトリアン化しました。
ゆりは、その場に残り、残る三人で変身し、園庭で闘いが始まります。そして、デザトリアンが、ノリコ先生の心の声を叫ぶと、ゆりはカーテンを開け、ノリコ先生を求めて泣く園児たちの姿を見せました。
さらに、扉を開け、なんと園児たちにデザトリアンを攻撃させる、という考えようによっては非常に物騒な作戦を使います。まあ、ベースであるノリコ先生の「攻撃力」を理解しての「作戦」だったのでしょうが・・・。
園児たちを見て、悩み苦しむデザトリアンを見たクモジャキーは「何て軟弱なデザトリアンぜよ」と怒り、ダークブレスレットを発動して合体します。
それを見た、三人は、闘いの場所を公園に移しました。そして、後から変身した、ゆりも合流し、デザトリアンを圧倒します。そして、最後は「オーケストラ」で撃退しました。デザトリアンは劇と同様、「ほわわわわん」と言いましたが、クモジャキーの退散台詞は「いかんぜよ」で劇と異なっていました。
そして、気づいた、ノリコ先生を、園児たちが心配そうに見ています。それを見た、ノリコ先生は、いたずらで脅される事も、園児たちの甘えの心だと気づき、皆を呼んで抱きしめました。
一方、沙漠の使徒本部では、サバーク博士が、治療液(?)の中に入っている、ダークプリキュアに「やはり、お前しかいない」と語りかけていました。集中治療しているにも関わらず、まる二ヶ月動けないというのは、ゆりの技の強さなのか、ダークプリキュアの打たれ弱さなのか、と気になりました。
いずれにせよ、その声に対し、ダークプリキュアはわずかに指と口元を動かして反応し、復活が近いことを表明しました。ここで、話は終わりました。
「妖精たちが『プリキュアごっこ』を演じる」という「笑い」の部分と、保育現場の厳しさを伝えるという深刻な部分が、それぞれ興味深く描かれた話だと思いました。
人形劇部分では、えりかの「悪役」ぶりが秀逸でした。他にも、慣れないため、ついつい頭を出してしまい、慌てて引っ込めた、いつきの描写や、EDダンスの「妖精バージョン」なども楽しめました。
あと、園児たちの反応も面白く、「プリキュアショー」の観客の様子はこんな感じなのだろうか、などと思いました。
一方、ノリコ先生の苦悩振りには、色々と考えさせられるものがありました。自分には子供がいないので、保育の現状は分かりません。ただ、一人の先生が、30人近い園児に対し、「みかんの皮むき」まで面倒を見なければいけない、というのは厳しいと思いました。
また、上司と思しき先生が、説教だけして去っていった、というのも、自分の分担で手一杯で余裕がないため、かと思われました。
それこそ、ゆりのような天性の統率力でもないかぎり、この環境ではやっていけないのでしょう。
最後に、ノリコ先生が、いたずらも含めて受け止めることによって「変化」を描きました。ただ、この日は持ちこたえられるでしょうが、これが恒常的に続くとも思えません。
というわけで、ギャグ回かと思いきや、かなり深い話だった、と思いました。
次回は、「ゆりの幼馴染である少年の恋心」という話です。サソリーナ退場から、話の収束に向かうかと思いきや、このような日常系の話をやるとは驚きました。そのへんは気になりますが、あまり見せない、ゆりの日常がどう描かれるかについては、楽しみにしています。