戦闘シーンから始まります。サソリーナがややクラシカルな郵便ポストを使ったデザトリアンの中にダークブレスレットを使って入っていますが、四人の前に圧倒されっぱなしです。そして、シルバーフォルテウェーブをあっさり食らいました。
中にいたサソリーナは、一緒に浄化されかかりましたが、慌てて気づき、抜け出しました。
そして、沙漠の使徒本部に帰ると、満月を見ながら、「なんなの、この胸を暖かさは・・・」と「弱気モード」になっています。そして、クモジャキーとコブラージャに対しても、「私たち、このままでいいのかしら」などと、言い出しました。
その発言に対してクモジャキーは怒りますが、コブラージャは冷静に「プリキュアの光を浴びすぎて邪悪さが薄れたんだよ」と言って止めました。
一方、学校では、いつきが、生徒会長をやめる、と発言し、つぼみとえりかを驚かせていました。プリキュアに専念するのが理由とのことです。これまでの功績を知っているだけに二人は惜しみますが、いつきは「あとは現副会長の佐藤くんがやるから」と安心そうに言っていました。
その佐藤一二三くんですが、顔自体は、生徒会役員の「クローン顔」です。しかしながら、他の無個性な役員たちと違い、生徒会長の椅子に座りながら、「これからは僕の時代だ。などと言って、女の子にもてまくる姿を想像していました」。
ところが、その妄想独り言を、いつきに聞かれてしまいます。そして、説教をされると、逃げるように走り去っていきました。
そのころ、沙漠の使徒本部にでは、クモジャキーとコブラージャがサバーク博士に、サソリーナを幹部から外し、惑星城に戻すよう、進言していました。
サバーク博士も同意しかけますが、そこにサソリーナが現れ、自分はまだ闘えると言い張ります。クモジャキーは止めようとしますが、サソリーナはその手を振り払います。その熱意を見たサバークは、「今回が最後」という事を条件に許可しました。
出ていって、再び月を見ているサソリーナのものと、クモジャキーとコブラージャが現れます。そして、自分たちのブレスレットを貸しました。
それに対し、サソリーナは「礼は言わないわよ」と言って出撃していきました。
そして、逃げて言った佐藤くんを見つけ、校舎を使ってデザトリアン化します。異常事態発生に対し、いつきは冷静に逃げ遅れた生徒たちを助けています。そして、避難が一段落したところで、ゆりが現れ、変身をうながしました。
暴れる校舎デザトリアンに対し、四人はマントを羽織って空から攻撃してきます。まずは、つぼみが「からだパンチ!」を放ちました。これを聞いたときは、「全身パンチ」との違いが気になりました。
攻撃を受けると、サソリーナは即座に三体のブレスレットを装着しました。そして、その力に苦しみながら、デザトリアンと一体化しました。
三つのブレスレットの力は強く、ピンク・ブルー・シルバーのフォルテウェーブ同時攻撃にもびくともしません。そして、両手からマシンガンのように気を放ち、プリキュアを防戦一方に追い込みます。
その時、身を案じたのか、クモジャキーとコブラージャも現れました。その攻勢を見て、サソリーナが勝てるのでは、と安堵します。
その後も、サソリーナの攻勢は続き、四人を壁に叩きつけます。しかしながら、止めを刺そうとした瞬間、ついにサソリーナがダークブレスレットの力に耐え切れず、動きが止まってしまいました。
それを見た、ゆりは「ハートキャッチミラージュで苦しみを終わらせるのよ」と言います。そしてミラージュの力で二段変身した四人は、オーケストラを放ちました。
それに気づいたコブラージャが助けようとしますが、クモジャキー「あいつはもう闘えんぜよ。ならばこのまま」と言って止めます。それを受けて、コブラージャは「君も甘いね」と言いました。コブラージャ独特の表現ですが、サソリーナを楽に逝かせようという、クモジャキーの気持ちを酌んだ発言だと思いました。
デザトリアンから分離したサソリーナを腕に抱いたクモジャキーは、「サソリーナ、お前にしてはよくやったぜよ」と声をかけます。すると、サソリーナはブレスレットを返し、「クモジャキー、コブラージャ、ありがとう」と言って微笑み、目に涙を溜めながら消滅しました。そして、後には心の花が残りました。
つぼみは、驚きながらも、カタクリの花言葉が「嫉妬・寂しさに耐える」である事を解説しました。その直後、サソリーナの心の花はどこかへと飛んでいきました。
そして、クモジャキーは「この事は絶対に忘れん」と言い、コブラージャは「もう遊びは終わりだ」とそれぞれの表現で、サソリーナを失った悔しさ・悲しみを伝えて去って行きました。
その頃、サソリーナの心の花は、紅葉が鮮やかな、山中の診療所に飛んでいきました。そして、ベッドに寝ていた、サソリーナと同じ髪型・肌の色の女性が目を覚まし、「長い間、悪い夢を見ていた気がする」とつぶやきました。
そこに、窓から小鳥が飛んでくると、その女性は愛しそうに小鳥をなでました。
一方、学校では佐藤くんが精力的に、復旧作業をしています。いつきはそれを安心そうな表情で見ていました。
そのころ、つぼみとえりかは、サソリーナの最後を思い出していました。そして、その涙を思い出し、「沙漠の使徒にも心がある」という事を知り、彼女の死を悼み、同時に復讐に燃えるであろうクモジャキーとコブラージャの事を話していました。
一瞬、沈んだ二人でしたが、すぐに、つぼみが「どんな時も私たちは負けません」と言い、えりかもそれに同意して「おっしゃー、頑張るぞー!」と叫び、話は終わりました。
というわけで、サソリーナの退場話でした。いつきに浄化されかけた後、一時はダークブレスレットで復活したものの、最後まで、その影響が残った、という事なのでしょう。
どうせ退場回にするのなら、佐藤くんとその葛藤など出さなくても良かったのでは、と思いました。結局、佐藤くんの心の声も聞けなかったわけです。ならば、その分、サソリーナの「最後の闘い」もしくは「想い出」を長く描けばよかったのではないでしょうか。
ただ、その限られた時間の中で、サソリーナおよび、クモジャキー・コブラージャの心境を良く描いていたと思いました。特に、クモジャキーとコブラージャの微妙な違いおよび共通する部分の描き方は巧いと思いました。
消えた後の描写を見ると、デザトリアンと同じく、一般人の心の花を取り出して、それを元にサバーク博士が「サソリーナ」を作ったのかと思われます。
おそらくは、クモジャキーとコブラージャも同じような去り方をするのでしょう。その時に、三人が再び出会い、「悪かったけれど、楽しいこともあった夢だった」と振り返るような会話をしてほしいものだ、などと思いました。
また、その女性が小鳥をかわいがっていました。サソリーナがいつきに浄化されかけた時に、海岸で鳥と戯れていましたが、あれはこの伏線だったのだろうか、とも思いました。
あと、サソリーナの心の花が飛んでいった療養所およびその周囲の描写が非常に良く、視覚的に楽しめました。
ところで、極めてどうでもいいキャラだった佐藤くんですが、そのフルネーム「佐藤一二三」は気になりました。やはり将来は将棋のプロになって、猫を飼ったりするのだろうか、などと思いました。
次回は、保育園で、つぼみ達が妖精を使って「プリキュアの人形劇」をする、という話です。「本物」による人形劇がどのように描かれるのか、楽しみです。