前回の続きで、つぼみと「もう一人のつぼみ」の闘いから始まります。前回は強硬な口調で「自己否定」をしていた「もう一人のつぼみ」ですが、今回はいきなり、「私のこと、嫌いにならないで」と弱気な事を言い出します。
しかし、OP終了後は、再び強気になって、「お父さん、お母さんに頼っていればいい」など自己否定発言をしながら攻撃してきました。その攻撃ですが、手に赤いオーラをまとったチョップを放ち、攻撃後はビシッとポーズも決めています。
その鮮やかさは、デザトリアンを見て逃げ出したり、おしりパンチを放って「シュタッ」と声に出しながら着地していた、かつてのつぼみとは似ても似つきません。これだけ見ると、「昔のつぼみ」は、「今のつぼみ」より戦士としては上だったのでは、などと思えてきました。
一方、先に試練を終えた三人は、つぼみの事を心配しています。その中で、えりかは「つぼみは私たちがいないとダメだし、かつては最弱のプリキュアと呼ばれていた」などと、つぼみの成功を不安視した発言をし、ゆりにたしなめられていました。
この部分、これまでの、えりかだったら、つぼみを信じる発言をしていたはずです。それだけに違和感がありました。
そして、つぼみの戻らぬまま、沙漠の種が地球に到達し、デザートデビルが再び出現しました。なお、その際にデューンおよびその妖精(?)の姿が少し映りました。デューンの容姿は少年のしょうでした。どうやら、50年前のキュアフラワーとの闘いで力のほとんどをキュアミラージュに封じられたのが原因かと思われます。
デザートデビルを迎撃する三人ですが、パワーアップ直後であるにも関わらず、苦戦します。ただし、えりかはプリキュアパレスに大穴をあけるようなレーザー光線が額に直撃しても、平然としていました。それを考えると、防御力においては驚異的なまでにパワーアップしていた、と言えるかもしれませんが・・・。
一方、つぼみのほうですが、「もう一人のつぼみ」の厳しい自己否定の前に、ついに逃げ出してしまいます。しかし、再び対峙すると、「私は、シャイで引っ込み思案な自分が嫌でした。だけど私は、みんなに出会いました」と言ってついに「反撃」に転じました。
そして、「強くて優しい私の仲間。私は、皆がいるから頑張れるんです。少しずつだけど変われたと思います。新しい私を、自分で作っていけそうな気がします」と言い、「もう一人のつぼみ」を「あなたはちょっと前の私です」と言ったあと、「私、変わります。チェンジするんです」と宣言しました。
それに対し、「もう一人のつぼみ」は「もう、シャイで引っ込み思案な私はいらないのね」と言いますが、その答えはこの場面では描かれませんでした。
一方、三人は相変わらずデザートデビルに苦戦しながら、再びと突撃します。
その直後、「ファッションショーのBGM」が流れ、つぼみが闘いの場に戻りました。そして、四人がそれぞれフォルテウェーブ(バースト)を放ちます。さらに、ゆりがいつきに声をかけて、二人で同時にフォルテッシモを発動しました。
それを見た、えりかは「いいなー、ムーンライトとフォルテッシモ・・・」と言います。一瞬、呆れたような顔をした、つぼみですが、「私たちも・・・」と言い、こちらも二人でフォルテッシモを発動しました。
デザートデビルは大爆発しますが、致命傷は受けていないようです。それを見た四人は、いきなり「ハートキャッチミラージュ」と叫び、つぼみの「みんな、行きますよ」の声がきっかけとなって、ミラージュを発動させます。そして、四人は「スーパーシルエット」に二段変身しました。続いて、新技「プリキュアハートキャッチオーケストラ」を放つと、巨大な女神のようなスタンド(?)が現れ、撃退に成功しました。
闘いが終わると、ゆりが「最後の試練を乗り越えて気づいた事があるわ。沙漠の使徒を倒すには、プリキュアがただ力をあわせるだけじゃダメ。プリキュアがそれぞれ成長して自立して、そのうえで力をあわせなければ」と言いました。そして、三人もそれに賛同する発言をしていました。
そして、試練成功の証である、自らの石像を見ながら、つぼみは先程の闘いで「もう一人のつぼみ」の、「もう私はいらないのね」に対して、つぼみは彼女を抱きしめ、「いいえ、私が私らしくいるためには、ちょっと臆病な自分も必要なんです。だから私は、シャイで引っ込み思案な私も大好きです」と言った事を思い出していました。そしてしばらく佇んだあと、皆のもとに走っていく、という所で話は終わりました。
作画がかなり良く、また、音楽も効果的に使われていました。特に、最後の場面を締めた、ギターとピアノによるOPを使ったBGMはいい雰囲気を出していました。というわけで、視覚と聴覚においては、かなり満足できた回でした。
ただ、脚本的には今ひとつよくわからない話でした。つぼみで一話引っ張った割には、つぼみによる「もう一人の自分」の超克は、前回の、えりか達とほとんど違っていませんでした。
さらに、「論破」の決め手になった言葉が「私、変わります。チェンジするんです」というのも違和感がありました。これは、第一話の冒頭で、つぼみが言った台詞です。「これまでの自分」と違う証がその言葉では、意図が通じません。あそこは、「私、少しだけかもしれないけど、変われているんです」みたいな言葉であるべきなのでは、と思いました。
他にも、えりかの「つぼみは私たちがいないと・・・」という、彼女らしからぬ発言など、残念な部分が少なからずありました。
ちなみに今回も、二話続きの後編らしく、回想や景色を多用するなど、薄めの話でした。それ自体は仕方ないとしても、どうせ回想を使うなら、つぼみが「自分の変化」を語る際に、これまで、仲間と育んできた場面を描けばいいのに、とも思いました。
まあ、前日に観た映画の出来があまりにも良く、かつ中身が濃かったため見劣りしてしまう、というのもあるのでしょう。そういう意味では、今回の脚本家さんは不運だった、と言えるのかもしれません。
次回は、えりかとコフレが喧嘩してマリンタクトをなくし、一方で沙漠の使徒では「最強の敵」として「ボスナッキー」が出てくる、というギャグ話のようです。新技習得の直後に「ボスナッキー」と闘う、という展開はかなり凄いと思いました。かなり笑えそうで、楽しみにしています。