なかよし2010年10月号

 「ハートキャッチプリキュア」は、アニメ第24話をベースにした話でした。ただ、アニメでは「いつきの強さ」を主題にしていたのに対し、漫画は「つぼみの葛藤」を主題にしていました。
 こころの大樹がある場所に三人が着くと、早速ダークプリキュアが襲撃してきます。それに対し、いつきが応戦すると、えりかも攻撃を仕掛けます。
 ところが、つぼみはそれを見ているだけで、ダークプリキュアに「足を引っ張り調和を乱すものがいる」などとけなされます。

 ただ、そこで何か起きるわけではなく、あとはゴールドフォルテバーストで動きを止め、フローラルパワーフォルテシモで攻撃している間に、いつきのバリアで、こころの大樹を逃がす、というアニメと同じ展開になりました。
 その後、つぼみは落ち込んでいましたが、薫子の一般論的な励ましで、元気を取り戻りました。
 そして、前々回にてデザトリアンに荒らされた、ひまわり畑の復旧を三人で行ないます。そして、いつきが、つぼみにお茶を差し出し、「みんなと絆、深めていきたい。少しずつお互いを知りながら」と言い、つぼみが「じゃあ、まずはお友だちからですね!」と言います。
 それに対し、えりかが「つぼみって天然なのか、ガチなのか・・・」と驚いて、話は終わりました。
 いつきの強さに対し、つぼみが再び劣等感にさいなまれる、という題材は面白いと思います。ただ、アニメの筋を追いながらやったため、つぼみの葛藤および回復に関する描写が短く、今ひとつ伝わりませんでした。
 いつもやっているように、無理にアニメの筋を追わず、つぼみの心情を中心に描けば良かったのに、と思いました。
 ところで、闘いの際にダークプリキュアが、「たとえ三人そろっても、お前たちではキュアムーンライトの足元にもおよぶまい」という台詞がありました。そこまで、キュアムーンライトの強さを称える(?)のは、何かの伏線なのだろうか、と思いました。
 あと、オチでの「ガチなのか・・・」という台詞を見た時は、従来の漫画版プリキュアと異なる直截的な表現のしかただと思いました。このあたり、「野ばらの森・・・」の影響などもあるのでしょうか。

 「Go!Go! なかよし団」は、犬に芸を仕込む人の取材でした。最も印象に残ったのは、「犬派?猫派?」と尋ねられて、「西ローランドゴリラ派!」と返し、ゴリラの魅力を熱く語った、冒頭のハタノヒヨコさんでした。
 ちなみに、同じくハタノさんが担当している読者コーナーでは、「こんな彼氏はいやだ」というお題に対する、「ジェットコースターやお化け屋敷で女の子のような悲鳴をあげる」と投稿において、「楳図かずおさんの怪奇漫画の絵で悲鳴をあげる少年」を描いていました。
 相変わらず、独特の凄いセンスを持つ人だと思いました。
 本題のほうでは、今月のゲストである、安藤なつみさんの飼い犬に対する思い入れの強さが印象に残りました。あと、くっついてきた担当の「タケダ」さんは、以前マガジンで「絶望先生」の担当をしていた人なのだろうか、という事も気になりました。

 「初恋ランチボックス」は、芸能人であるクラスメイトにマスコミの前で告白され、表向きは不快がりながらも、本当は両想いだった、というツンデレ少女の応援をしていました。
 その「ツン」描写および、「デレ」描写、そしてそこに移行する過程の、それぞれの表情がとても巧く、毎度ながらその技量に感心させられました。
 ただ、話のほうは、料理の道へ進むことに反対する父に対し、悠希が最終決着を挑もうとする、という最終回フラグが立ったような展開になってしまいました。このまま終わらせるには惜しい話だと思うのですが・・・。

 「わたしに××しなさい!」はマミの策略ネタ第2弾でした。今度は、時雨の見ているところで、晶と雪菜がイチャついている場面を見せよう、というものです。当然ながら、晶も渡りに舟とばかりに動きます。
 とりあえず、これで晶とマミの波長があって、二人がくっつく、という展開にはしてほしくないのですが、どうなるのでしょうか。
 「野ばらの森の乙女たち」は、第4話にて、ついに男性キャラが登場しました。もっとも、文字通り「つっ立って歩いていただけ」でしたが・・・。
 話のほうは、いつもの展開でしたが、今回は、さくらの健気さが、特に印象に残りました。
 「キミノネイロ」は、前回不明だった、男の娘の名前が「梅田音色」である事が判明しました。今回も扉に出ているところをみると、彼が「ヒロイン」のようです。読者の似顔絵も、ほとんど彼でした。
 今後は明星と「恋敵」をやっているうちに、恋心が芽生えるような展開になるのでしょうか。いずれにせよ、衝撃的な漫画です。扉の「はやくもスゴイ反響」という文字を見た時も、まだ第2話であるにも関わらず、納得してしまいました。

 「ARISA」は、連載始まって以来とも言える、心温まる展開が一瞬だけありましたが、やはり毎度のオチになっていました。その凄惨さがと、「なかよし団」に描かれた作者の幸せそうな笑顔が対照的なだけに、今回はより印象に残りました。
 「最後のナミダ」は、いわゆる「いじめ漫画」でした。描くは、学園陰謀モノを描かせたら右に出る者がいない原明日美さんです。話のほうは、ほとんど「テンプレート通り」という感じでした。
 余談ですが、最近、ちばてつや氏のインタービューを読みました。少女漫画誌でデビューした氏は、「いじめ漫画」を描かされ、本作同様、ヒロインは、いじめに耐えていたそうです。ところが、ある日、ネタにつまった作者が、ヒロインに大反撃をさせ、担当氏は驚いたものの、読者には好評で、それにより自分の路線が確立した、みたいな事が書かれていました。
 あらためて、この分野の漫画は、いつの時代にも需要があるんだな、などと思いました。
 もう一つの読み切り「リンキョウリンプンテンシャホウ」は、双子の妹を亡くした少女の心情を描いた話でした。複雑な描写が多く、やや年長の読者層向けかと思いました。描写は面白いと思いましたが、あまり「死」を背負った話は好みでないこともあり、今ひとつ印象に残りませんでした。
 「地獄少女R」はインチキ占い師ネタでした。どうせなら、掲載を一ヶ月早くし、場所も「なかよし団」の次にすれば良かったのに、などと思いました。

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