HeartCatch第29話

 自転車に乗っている少年の描写から始まります。会話と風景によると、京都から東京を目指して乗り続け、富士山の麓にある湖畔まで到達したとのこです。
 一方、学校では、つぼみが、「ちくちく」と口に出しながら洋服を縫っています。そこに、後ろから、えりかが現れ、「なに『ちくちく』言ってるの?」と突っ込んだあと、「そんなに顔を近づけると縫うところ間違えるよ」とアドバイスをしていました。
 続いて、いつきが現れ、なぜ学校で作業をしているのかを尋ねます。その会話から、冒頭の自転車少年をクラスの皆で出迎えるため、という事が説明されました。

 その林君は、一学期の終業式で、自転車旅行を宣言していました。その際、クラスメートは冷笑しましたが、えりかがかばった、という逸話があったとのことです。
 そして、つぼみはその林君に刺激を受け、「自分ひとりで服を一着作り上げる」という目標をたてました。それをほぼ達成した、つぼみは、余り布を使って、彼のためにメダルを作る、と宣言していました。もっとも、その出来は、えりかに「メダル・・・だよね」と言われるようなものでしたが・・・。
 そして、皆が見守る中、林君が学校に戻り、つぼみがその「メダル」を渡しました。しかし、林君はそれが何だかわかりません。そこで、えりかが「それメダルだよ」と半分、つぼみに対する皮肉のような感じで説明していました。
 その後、林君のみやげ話や写真などでクラスの皆が盛り上がります。ただ、林君は大目標を達成したにも関わらず、何度も浮かぬ顔をしていました。
 そうこうしているうちに、つぼみは自分の目標を思い出し、えりかを始めとするファッション部員達と去って行きました。
 ところが、つぼみが指を怪我した事もあり、二人は保健室で「再会」します。つぼみは林君を再び褒めた後、自分の目標および、それが最後の部分でうまく行っていない事を語ります。
 すると、林君はあっさりと「あと少しなら来海さんに手伝ってもらえばいいのに」と言いますが、つぼみは自分ひとりでやり遂げる事を再度宣言し、あわせて「メダル」の話もしました。
 その後、林君が回想しながら廊下を歩いていると、教室でファッション部員達が見守る中、服を作っている、つぼみを見かけます。
 そこで、つぼみはまたもミスをし、えりかは手伝おうか、と言います。しかし、つぼみは一人でやり遂げると言います。すると、えりかは、「よーし、皆で暖かく見守ってあげよう」と宣言します。
 それにあわせ、いつきを含めた皆は「じー」と言いながら、にやけたような顔で「見守り」を始め、つぼみは困ったような表情になっていました。なお、なおみだけは、なぜか本日欠席していました。しかし、それについて語られる事はありませんでした。
 それを見ていた林君は再び回想を始めます。そして、一番苦しかった場面を思い出しているときに、つぼみに声をかけられます。すると、林君は思いつめた表情で、メダルを返しました。
 理由が分からず、つぼみと、いつきが困惑している中、えりかは「このメダル、よほど気に入らなかったのでは?」と、つぼみをからかっていました。
 一方、砂漠の使徒本部では、クモジャキーが赤フンドシ一丁で、燃え盛る炎の前で坐禅をし、「心頭滅却すれば火もまた涼し!」と喜んでいました。
 一方、スナッキーたちも同じく赤フンを身につけていますが、こちらはダレています。その様子を見たクモジャキーは「お前ら、気合が足りんぜよ!」と怒鳴りつけた後、「この気合でプリキュアを打ちのめしてやるぜよ!」と宣言していました。
 その後、多田かなえに取材されている林君が現れます。しかし、かなえに「一番印象に残ったのは?」と尋ねられると、「耐えきれなくなり、途中でバスに乗ったこと」を思い出してしまいました。そして、そのまま逃げるように走り去りました。
 そして、土手で自転車を引いているところでクモジャキーと出会い、デザトリアン化されました。
 その一方で、つぼみの服はついに完成し、えりかといつきに褒められていました。そして、「最後まで一人でよく頑張ったよ」と言った、えりかに対し、「一人ではありません。えりかといつきがずっと応援してくれたからです」と感謝していました。
 するとそこにデザトリアンが現れ、三人は変身します。
 闘いが始まり、デザトリアンは、林君の「途中でバスに乗ったのに、それを皆に言えない」という心の声を語ります。それにより、つぼみはメダルを返された原因を理解しました。
 そして、ゴールドフォルテバーストで動きを止められると、デザトリアンは再び自己批判を始めます。すると、クモジャキーが「自分の事を情けないなどと言う奴は、気合の足りない弱虫ぜよ。まっこと情けないきに」と切り捨てました。
 すると、つぼみが「本当に情けなかったら、嘘をついた事を悩んだりしません!」と反論(?)して堪忍袋の緒を切り、ピンクフォルテウェーブで浄化を完了しました。
 そして、元に戻った林君は完成した服を着ている、つぼみを見て「花咲さんの普段のイメージと違う明るい服だね」と言います。それに対し、つぼみは「新しい自分になれる服を、と思って」とデザインの意味を語りました。
 そして、それを聞いた林君が「新しい自分になれる・・・自分もそんな服が欲しいな」と言います。すると、つぼみは「林君には自転車があるじゃありませんか」と言い、それを聞いた、林君は決意を固め、「キセル」をしたことを明かす決心を告げました。
 そして、皆の前で告白します。皆からはブーイングを受けますが、つぼみは「林君はすごいんです。皆に嘘だと言える勇気があるんです」と言い、一度返されたメダルを、再び首にかけました。
 それを聞いた林君は、バスに乗ったところから再びやり直す、と宣言し、喝采を受けます。そして、つぼみの「メダル」をつけた自転車で箱根を走る、という場面で話が終わりました。

 というわけで、話のほとんどが、林君の自転車旅行物語でした。率直に言って、どんな人となりかも分からないキャラが延々と自転車に乗っていたり、葛藤している場面を延々と見せられても、伝わるものがありません。
 彼についての唯一にして最大の感想は「嘘ついて悩んでいるときに、クモジャキーに出会って、根性をたたきなおして貰えよかったね」でした。
 本来の主題は、つぼみが一人で服を作り上げた、という事だったと思います。その対比というのが林君の位置づけのはずですが、描写の量から考えても、完全に主客転倒してしまっています。
 その「服作り」ですが、つぼみが「ちくちく」と口に出しながら服を縫っていた場面や、失敗した時の、えりかのフォローの描写は良かったと思いました。
 しかしながら、「メダル」の出来の悪さを執拗にバカにする、えりかや、奇妙な顔をして「暖かく見守る」ファッション部員たちなど、「らしくない」描写の多さもまた気になりました。
 他にも色々と突っ込みどころが多く、「主題」に関する描写は、かなり粗いと言わざるを得ない話でした。
 そういう事もあり、自分的に今回で一番良かった描写は、海水浴シーズンが終わっても赤フン一丁で修行をしていたクモジャキーおよび、その主人にあわせて赤フンをしていたスナッキーでした。
 まあ、時期的なものもあり、予告を見た時点で、こんな話になることは、ある程度想像はついていました。一年は長いから仕方がないのでしょう。
 次回は、いつきとポプリの喧嘩話です。変身以降、「完璧超人」としてしか描かれる事が多かった、いつきが久々に見せる心の動きがどのようになるか気になります。月も改まった事ですし、そろそろ本来の面白さに戻ることを、強く願っています。

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