学校の花壇を歩く、つぼみとえりかの描写から始まります。えりかが、夏の日差しはいい、と言い、つぼみも同意します。そして、園芸部が管理している花壇に行きますが、ひとつだけ、育ちが悪い花があるのに気付きます。それは、部長である水島アヤが育てている花でした。
その直後、つぼみは園芸部に行くのを忘れていた、と唐突に叫びます。驚いた、どのくらい忘れていたかと尋ねると、一日だけとの答えでした。それを聞いた、えりかは、むしろ園芸部の活動もきちんとやっていた事に驚いたようでした。
そして放課後、「ファッション部の大切な副部長である、つぼみがお世話になっている以上、部長としてあいさつに行かねば」といって、園芸部についてくと宣言します。その後、「つぼみを園芸部に取られないよう、釘を刺さなくては」という本音も口にしていました。
そして、園芸部が活動している花壇に行きます。するとそこに、「ネコ」に土を入れて運んできた人がいました。えりかが「一年生?」と尋ねますが、実はそれが先述の部長でした。
そして、声をかけられた、アヤは「ネコ」をひっくり返すなど、ドジッ子ぶりを見せます。そして、つぼみが前日部活を忘れていた事を謝ると、逆に恐縮さらには感動して泣きかけました。かなりの感激屋、という設定です。
直後、えりかの存在に気付き、誰かと尋ねます。すると、えりかは迫力たっぷりの顔で「自己紹介」し、当初の目的である「釘を刺す」を早速実行しました。
その迫力に驚いたアヤですが、直後に、つぼみが育ちの悪い花について話しかけると、すぐにそちらのほうに気がいきます。そして、アヤは、つぼみと自分の差が気になり、才能の違いを気にするような発言をします。
つぼみは否定しますが、そこでえりかが口をはさみ、つぼみが植物学者である薫子の孫である事を話します。すると、以前から薫子を尊敬していたアヤは驚きk喜んで、植物園に行くことにしました。
憧れの薫子に会ったアヤは緊張し、間違えてコッペに挨拶する、というドジをやらかします。そして、落ち着いたあと、自分の才能のなさに悩んでいることを、薫子に話します。
それに対する回答は、「つまらなくない?」という意外なものでした。驚くアヤに対し、「世の中に美しい植物がいっぱいいあるのに、それを楽しまずに悩むなんて、もったいないのでは?」という説明をします。そして、誰だって植物を育てるのは大変なのだから、たっぷりの愛情でじっくりと時間をかけること」とどちらかと言うと、当たり障りのない内容のアドバイスをしました。
翌日、つぼみが園芸部に行くと、アヤが育ちの悪い花壇を見ていました。しかし、昨日のアドバイスの効果で、心には余裕があります。そして、その脇では、えりかがあくびをしながら、花に水をやっていました。いつの間にか園芸部に入り込んだようです。
そこに、いきなり、いつきが現れます。植物によって校舎の日よけを行う「緑のカーテン」を行なう構想があり、その実験を園芸部に依頼する、という用件でした。アヤをはじめ、皆は喜んで活動を始めます。
そして、苗は育ち、見事に「緑のカーテン」が実現します。アヤが担当した株も、無事に育ち、えりかは「植物を育てるのが苦手だって、気のせいですよ」と言い、アヤは喜びます。
ところが、その時、強風が吹き始めます。なんでも、台風が来ているとのことでした。
そこで場面が切り替わり、クモジャキーが現れます。そして、その風をヒントに、新必殺技「台風パンチ」を編み出しました。前回の「ビッグバン・クモジャキー・スペシャル」に比べるとえらく単純な名前です。もしかして、前回の技の言いにくさに後悔した結果かも、などと思いました。
翌日、台風で学校は休みですが、つぼみは緑のカーテンが心配で学校に向かいます。すると、えりかも「私も心配だよ。つぼみ一人じゃ行かせられない」と言って、ついていきました。
そして、アヤが指揮して皆でブルーシートをかぶせて防護に成功します。指揮をしながらアヤも、自分が植物を育てたことにより成長していると実感します。ところが、一段落したとき、ふと自分が担当した苗が枯れかけていることに気付きます。
それにショックを受けたアヤは花壇の前に走っていきました。ぞして、そこにいたクモジャキーに遭遇します。クモジャキーは心の花を抜き出し、近くに生えていたゴーヤを使ってデザトリアンを作りました。
二人が変身すると、クモジャキーはデザトリアンに、えりかと闘うよう命じ、自分はつぼみと対峙します。そして、早速台風パンチを放ち、吹っ飛ばしました。しかし、その間に、えりかのブルーフォルテウェーブで、デザトリアンは倒されました。
さらに、つぼみも二度目の台風パンチに対し、即興の新技「ブロッサムスクリューパンチ」で応戦し、互角に渡り合います。その成長を見たクモジャキーは、嬉しそうに「フッ」と笑って、「決着はおあずけじゃきに」と言って去っていきました。
そして、アヤを戻したところに、いつきが戻ってきます。妖精達はいずれも人形のふりをしてごまかしますが、その中からポプリを見つけた、いつきは、「可愛い」と喜んで抱き上げます。すると、ポプリは彼女が「三人目」であることに気付きました。
そして、気付いたアヤが苗を枯らした事を話すと、つぼみはまだ枯れていない事を告げます。それを聞いたアヤは、薫子の教えを思いだし、「じっくり時間をかけて育てるからね」と苗に話しかけます。すると、それが聞こえたかのように、花が咲きました。
その花を、ポプリを抱いた、いつきともども、皆で見上げる、という所で話は終わりました。
最後のところでのポプリの会話から、いつきが「三人目」である事が確定しました。題名の「ついに見つけました、三人目のプリキュア」もそれを意味していると思います。また、EDのキャスト紹介でも「プリキュア枠」に表示されていました。
ところが、それに関する描写は、そのポプリの反応だけでした。これまでの話で、デザトリアン化しながらコブラージャをKOしたり、つぼみとえりかが不利になった時にクモジャキーと闘うなど、じっくり伏線を張っていたわけです。
ならば今回の話でも、一般人として闘いに関わりつつも、いつき自身がその予兆をを感じる、みたいな演出があってもよかったのでは、と思いました。
まあ、ドタバタ走るだけの場面が二度あるなど、今回のゲストキャラであるアヤの描写がかなり冗長でした。そこから考えると、予算を次回の「キュアサンシャインデビュー話」に重点的に投入したため、仕方なかったのかもしれません。
そのせいなのか、脚本も粗いところを感じました。つぼみとえりかのアヤに対する会話なども、言うべき人が逆なのでは、と思った所が一度ならずありました。また、シフレとコフレが薫子を「おばあちゃん」と呼んだのにも違和感がありました。
ただ、そんな中で、えりかの描写についてはいくつか巧さを感じさせられました。細かい所ですが、皆がレインコートを着て集まっているところで、一人だけデザインが凝ったのを着ていたところなどに、さりげなく「らしさ」が描かれていたと思いました。
また、つぼみが園芸部に取られないよう、いろいろと計略を巡らすところも、心理描写・表情の両方で楽しめました。
そして、釘を刺しに行ったはずが、翌日には自分が園芸部の活動に混ざっていた、というのも面白いと思いました。台風発生時の発言とあわせて考えると、植物育成に目覚めたというよりは、つぼみとの時間を共有したいがゆえなのでしょう。そのあたりが、いかにもえりからしいと思いました。その一方で、そのあたりの心理描写が加わっていれば、より楽しめたのにと、勿体なさを感じもしました。
次回は、いつきがキュアサンシャインに変身する話です。筋立てとしては、兄であるさつきの葛藤が描かれるとのことです。予告を見る限り、かなり力の入った作画のように思えました。視覚的にも展開のほうもかなり楽しめそうで、期待大です。