第1-3話 「主役」ゲジヒトと基本設定

 単行本1巻の前半部分です。最初に出てくるのは「原作」と同じ、スイスのロボット・モンブランです。そしてこれまた「原作」同様、あっさり死にます。
 「原作」では、「感じのいい人柄」「トルコのブランドと友人」というだけの設定があっただけのモンブランでした。しかし、本作ではその設定に忠実に、残された人々の回想を通して、モンブランの人となりを描いています。
 さて、モンブランの容姿は「原作」とほぼ同じですが、ゲジヒトは人間に近い形に描きなおされています。ただ、原作の「頭の数本の筋」を「やや禿げ上がった髪型」にするなど、さりげなく「原作」を踏襲しています。
 そして、話の流れにあわせて、本作品の設定である、「標的となる7人のロボットは、いずれも『第39次中央アジア紛争』に関わっている」や「ロボットたちは『メモリーチップ』を交換する事により、互いの記憶を共有できる」などが紹介されています。
 また、ゲジヒトの特徴としての「愛妻家」「メンテナンスを担当する科学者・ホフマン」なども紹介されています。

 さて、「原作」では、プルートウによるロボット殺害のみが「事件」となっています。それに対し、本作では、それと並行して、同一犯とも思しき人間に対する殺人事件が発生。それに関連して、ゲジヒトは「ロボット法」に背いて人間を殺害し、「人工知能矯正センター」に収監されている、本作の独自キャラ「ブラウ1589」に面会します。
 この「人を殺しうるロボット」というのは、何らかの伏線なのでしょうが、現時点ではまだその謎についてははっきり分かっていません。

 というわけで、「原作」の「地上最大のロボット」の設定を忠実に生かしながら、現在の国際情勢なども踏まえた作者独特の再構成により、かなり深みのある「新作」となっている「PULUTO」の1巻前半を簡単に紹介してみました。

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