前回、突如インフィニティ化したシフォンの争奪話でした。もっとも、内容的にはかなり薄く、本当の主題は映画とクローバーボックスの宣伝話だったと言うべきかもしれません。部分部分ではいい描写はありましたが、全体的に見れば「低予算」が目立ちました。
冒頭、前回のラストである、「シフォンのインフィニティ化」をそのまま流しました。mixiを見ると、あの場面を見てショックを受けた女児が少なからずいたそうです。その子たちが再びこれを見てどう思うかと気になりました。
翌日、皆学校に行きますが、特にラブはシフォンの事が心配で、授業も耳に入りません。それに気づいた教師がラブに問題を解かせようとすると、即座に、せつなが自ら手を挙げて、代わりに板書していました。この絶妙なタイミングは、彼女らしいと思いました。
続いて、授業中に心配する美希と、礼拝堂にいる祈里が描かれます。全くもってどうでもいいことですが、美希の通う鳥越学園の校門に鳥の像が乗っていたのが、妙に印象に残りました。
そして、授業が終わり次第、四人は合流してシフォンを探そうとします。そこに長老が唐突にポストの上に登場し、皆で桃園家に行くことになります。
あゆみに気付かれぬよう、長老を部屋に連れて行こうとする四人ですが、いきなり出くわします。しかし、特殊な能力で一般人には姿が見えないようにしているため、長老が歩いていても、あゆみは何ら気付きません。このとき、他の三人が長老の一挙一動に心配したり驚いたりしているなか、ほとんどの場面でせつなが平然としているという描き方が印象に残りました。
そして、長老は、シフォンが空からクローバーボックスと共に飛んで来て、王家の予言書に「悪の手に渡れば、三日で世界を滅ぼす」と書かれていた事を明かします。しかし、長老の知っているのもそれだけで、結局何の解決にもなりません。また、そのような重大な事をタルトに伏せていた事については「敵を欺くにはまず味方から」の一言でごまかしていました。
一方、一足早く、ラビリンスはシフォンの行き先を把握しました。何と、それは、月末に公開される映画の舞台である「おもちゃの国」でした。ここにシフォンがいる必然性はないので、宣伝のための登場なのでしょう。それはともかく、西隼人と南瞬の姿で、入口に行きますが、門番(?)に阻まれます。しかし、妙な小芝居で注意をそらしたあと、あっさり殴り飛ばして国境突破(?)しました。
この時、二人がお互いの事を「瞬」「隼人」と呼んだのが妙に印象に残りました、イースがいた頃に同様の事態があったら「せつな」「隼人」と呼び合ったりしていたのでしょうか。
そして中に入ると、ちょうど映画の収録みたいな事をやっていました。彼らから情報収集しようと考えた隼人が撮影に乱入し、「趣味は体を鍛えることだ」などと行って、ダンベルを振り回します。皆が呆れると、そこに瞬が現れ、撮影されていた女優をたらし込みます。そして、監督にも認められ、撮影に加わった直後に、シフォンがフラフラと飛んでいました。
早速追いかける二人ですが、隼人は虫取り網で捕まえようとしています。ストーリーにおいて重要な鍵である「インフィニティ」を入手するのにそれはないだろう、とかなり笑いました。ついでに、メビウスの勅命を受けた隼人が用意したのがダンベルと虫取り網だったという事、および、相変らず「我が名はインフィニティ」と言い続けるシフォンに「解っているからおとなしく捕まれ!」と言った事にも笑いました。
一方、ラブはあてもなく、シフォンを探して町外れを歩きます。そこに、皆がクローバーボックスを持って現れます。長老がかつて、シフォンが泣きやまなかった時にこれから流れる音楽を聞かせたら治った、という事を思い出したためとのことです。クローバーボックスはずっと封印されていたはずですが、シフォンとともに空から降ってきてから、封印される間の短い時期に発生したのでしょうか。
そして、おもちゃの国で、隼人の虫取り網がシフォンを捕らえようとした寸前、クローバーボックスから流れた曲により、シフォンおよび二人はラブたちの前に瞬間移動します。
そして、隼人および、虫取り網をかぶった瞬を見て、美希が「あなたたちは・・・」と言い、続いて、せつなが「ウエスター、サウラー」と言いました。
せつなが人間に変身した二人の正体を知っているのは当然と言え、美希の「あなたたちは・・・」は少々気になりました。サウラーはいつもスイッチオーバー後の姿で皆の前に現れていました。隼人は一度皆の前でスイッチオーバーした事はありましたが、その後に、美希はシフォンを探す話で、隼人を一般人と間違えて声をかけています。
もしかして、美希の真意は「あなたたちは、街で噂のイケメン二人。それがなぜ、虫取り網を被って突如出現したの?」という驚きだったのかも、などと思いました。
それはともかく、二人は、互いの拳を合わせて同時に変身という、新パターンのスイッチオーバーを見せました。
対する四人は、一人一人がバンクをほぼフルに使っての変身を見せます。今回の映像は、冒頭のみならず、長老の説明の際にもかなりの回想が使われていました。それらとあわせてこの長いバンクを見ると、今回の予算が絞られている事が伝わってきました。
そして4対2の闘いになりますが、ウエスターのパワーと、サウラーの足技の前に、多勢のはずの四人は苦戦します。結果だけ言うと、かつてウエスターが六人の人形まで作って力説した「パワーバランス説」が間違っている事を自ら証明する形になってしまいました。
その劣勢の中、ラブはシフォンを確保しますが、相変らずうつろな目のままです。しかし、それを見たラブの涙がクローバーボックスに当たると、これまでと違う曲が流れ、それを聞いたシフォンは元に戻りました。
闘いの後、皆でラブの家に戻り、せつなの作ったコロッケでホームパーティーが始まりました。あゆみに呼ばれた山吹夫妻および、なぜか家の前にいたおポンチ三人組も参加し、かなりの規模になっていました。
一方、メビウスはインフィニティ奪取失敗を受けて、最高幹部の女性新キャラ・ノーザを召集していました。
ラブを気遣って手を挙げて問題を解いた気遣いや、長老の動きに皆が心配したりコケたりするなか、一人平然としているズレなど、せつなに関してはいい描写がありました。逆に言えば、他の三人には、ほとんど「らしさ」はありませんでした。
一方、ウエスターとサウラーに関しては、門番とのかけあいから虫取り網を被って皆の前に現れるところまで、一挙一動全てが楽しめました。そう考えると、今回は、ラビリンス初期三幹部だけが活躍した話とも言えそうです。
それらいい所もありましたが、全般的には低予算を感じさせられた話でした。せっかく、春のオールスター映画が大ヒットし、それが主要因となって予想よりも1億以上儲かったのですから、もっと予算をつけてほしいものだと思った次第です。
あと、全並行世界征服において極めて重要な存在である「インフィニティ」が、オルゴールの曲が流れただけで「機能停止」するほど不安定では、安定した管理システムを作れるのだろうか、と気になった話でもありました。
次回は、新敵キャラであるノーザの登場話になります。今のところ、怖そうな雰囲気しか伝わってきませんが、仲間たち同様、人間味あふれるキャラにであることを期待しています。