冒頭、公園の木陰で本を読んでいる、せつなの描写から始まります。その向こうでは、ミユキが三人に対し、「ダンスとプリキュアの両立はできない」と宣言。一瞬、ダンスレッスン修了通告かと驚く三人ですが、「四人目のプリキュアはやらない宣言」でした。
すっかり「ミユキ四人目説」の事を忘れていた皆ですが、せつなを紹介しました。「せつな」として紹介された時のみならず、プリキュアとして紹介された時も「パッションです」と挨拶した、せつなの礼儀正しさが印象に残りました。今にして思えば、いちいち「我が名はイース(以下略)」と言っていたのも、礼儀正しさゆえだったのかも、とも思いました。
さて、プリキュアも増えて余裕ができた、という理由でダンスレッスンも無事再開となります。そこで、三人は、せつなに声をかけ、「ダンスの面白さ」を見せます。そして、もしかして最後かもしれない「美希たん、ブッキー、いくよ」に続いてOPに繋げる、という凝った演出を見せました。
その新OPですが、歌詞が二番になっていました。また、歌の聞こえ方も微妙に変わっていました。一方、映像のほうですが、既存のOPに無理矢理せつなを加え、イースを外した、という感じでした。前シリーズの新ED同様、週ごとに改良されていくものだと思いたいです。なお、新敵キャラである「ノース(仮名)」が登場していました。顔は不明ですが、背が高い女性のようでした。
で、久々のレッスンですが、三人とも休止期間中の練習不足がたたって、ボロボロ状態に。そこで、ミユキはここまでの遅れを取り戻すためのダンス合宿を提案します。
さて合宿の日、乗り気でない、せつなも冴えない表情ながら旅支度をして現れました。一方、祈里はあくびをするなど、何故か眠そうです。
そして駅に向かう一行ですが、途中、人気のないところに来たら、タルトが皆を呼び止めます。対して、祈里が両手に「犬のフン処理セット」を持って「トイレ?」と、久々に得意の「こんな事もあるかと思って」ぶりを披露しつつボケました。
それに突っ込みつつ、タルトはアカルンに瞬間移動の能力があることを説明します。ピルンとブルンがシフォンの世話専用で、キルンが高性能バウリンガルであるのに対し、えらく高性能だと思いました。
それを使って、早速合宿所に瞬間移動しますが、タルトは置いて行かれます。しかし、合宿所に入ってしばらくして、せつなが指摘するまで、誰一人それに気付きませんでした。
あと余談ですが、合宿所近くの海岸は、広く長い砂浜で、すぐそこに山があるなど、夕凪町に似ていました。瞬間移動の際に、空中に現れてそこから落ちる、という描写を含め、「Splash☆Star」に通じるものがあり、懐かしくかつ嬉しく思いました。
というわけで、何とか全員揃ったのですが、三人はそれぞれ忘れ物に気付きます。まず、美希が練習用の靴を忘れたことに気づき、せつながアカルンの力を使って持っていきます。
続くラブは、遊びで使うビーチボールを忘れたと言います。しかし、ラブの部屋に瞬間移動した、せつなは、隅々を探しますが、見つけることができません。そして、あゆみが入って来たので、慌てて戻ります。
ところが、戻ったせつなの頭に、いきなりビーチボールが当たります。実はラブは「持ってきたことを忘れた」という事でした。それを知った、せつなは、仲間になってから初めて、怒りの表情(?)を見せ、そのままラブとのドッジボール(?)に突入します。このあたり、せつなの緊張をとくために、ラブがわざとやったのでは、とも思いました。実際、表情は出ませんでしたが、美希によると、せつなは楽しんでいたようでした。
ただ、せつなはこれ以上の「忘れ物探索」は行なわないと宣言し、そのため、祈里の忘れ物は置きっぱなしになってしまいました。
一方、西隼人も海に向かっていました。電車の中であるにも関わらず、水中眼鏡を装着し、「FUKO」と描かれたサーフボードも持ち込んでいます。一応、「海水浴で楽しんでいる人々をナケワメーケで襲撃すれが不幸がたまる」などと言ってはいますが、どう見ても、自分が海水浴を楽しもうと思っているようにしか見えません。
しかし、その電車の行き先は山の中でした。乗客は不思議がっていますが隼人は気付きません。そして、山間にあるのどかな秘境駅で降りた時点でやっと気づき、ホーム上で「海はどこだー!」と絶叫します。すると、農作業をしていた老人が、用水路を指さし、その流れる先が海である事を教えてくれました。
せつなが去ってから二週間ほど、悪役みたいな言動を続けており、少々心配していましたが、やっと本来のギャグキャラに戻ったようで一安心しました。
いよいよ練習となり、ミユキは四人に、新曲を四人で踊るための振り付け表を渡します。しかし、せつなは皆と踊る自信がなく、部屋から出ようとします。一度はミユキに言われて、「見学」という形で残りましたが、結局、部屋に戻ってしまいました。
祈里は心配しますが、ラブと美希は、第3話で祈里が加わった時の事を初めて話し、せつなの意思に任せると言います。それを聞いて、祈里は逆に気になったのか、せつなの所に行きます。二人の話を聞いて、その時自分が思っていた、複雑な心境を思いだしたのかもしれません。
もう日が暮れかけ、かなり暗くなった部屋で、せつなはまた本を読んでいました。扉は開いていましたが、祈里はノックしてから入り、声をかけます。
祈里が、自分がダンスを始めた時の話をすると、せつなは、読んでいた本のカバーを外し、それがダンス入門書であることを明かします。そして、自分もやる気はあるのだが、ラビリンスには踊りも歌もなかった事、およびまだ人前で笑うのは苦手、という事を言います。こういう形で、「イース」だった頃との継続性を持たせるのは上手いと思いました。
すると祈里は、せつなにダンスをちょっとやってみようと声をかけます。そして、踊っているうちに、せつなは自然と笑顔になります。それを祈里に指摘され、窓に映る自分を見て、せつなは驚きます。
一通り踊ったあと、せつなは一度、迷うような表情をした後、「祈里」と呼びかけました。おそらく、何と呼ぶか迷ったのでしょう。この描き方も巧いと思いました。そして、祈里がダンスを始める決意をした事を尋ねると、祈里は答える代わりに、忘れ物の話をします。
ところがその時、用水路からサーフボードに乗って海を目指した西隼人が河口に到着。そして、豪快な笑い声とともに変身し、自らの浮き輪をナキワメーケ化しました。
しかし、当然ながら海水浴客は帰宅しており、襲撃する相手はいません。そこで、人の気配を求めた挙げ句、合宿所に来てしまいます。
それを見た四人は、「こんな所にまで」と驚きつつ変身します。そしてそれを見たウエスターは逆に「なんでこんな所に」と驚いていました。
そこで闘いとなりますが、ラブと美希はナキワメーケの放つ浮き輪に捕らえられてウエスターに笑われるなど、あまりいい所はありません。まあ、今回は「祈里とせつな」話なので仕方ないでしょう。あと、ウエスターが普段以上に笑うのは、「人前で笑うのが苦手なのは、せつなの個性であってラビリンスの風習ではない」という事を伝えるためだろうか、などとも思いました。
そして、祈里がヒーリングフレアーフレッシュを放ちますが、ナキワメーケに押し返されそうになります。しかしそこで、せつなが支えて技を炸裂させ、さらにハピネスハリケーンで止めとなりました。
闘いが終わり、ラブと美希はハイタッチをかわします。それを見て、二人も一瞬お互いを見た後、ハイタッチをしました。そして、祈里は、せつなに「忘れ物」を取ってもらうよう頼みます。
それを受けて祈里の部屋に行った、せつなが見たのは、自分用の練習着と、それを作るために祈里が苦労したあとでした。その想いが伝わった、せつなは、練習着を来て現れます。そしてちょっと照れるのですが、このの、せつなの照れの表現がまた可愛く描けていました。
そして、徹夜して練習着を作った理由を祈里に尋ね、彼女の練習着に対する思い入れを聞いた後、ダンスチーム加入を宣言します。
そして最後に、祈里にお礼を言うのですが、最初に「祈里・・・」と言った後、「ブッキー」と言い直します。それを受けて、祈里も、「せつなちゃん」と呼び返す、というところで話は終わりました。
ここまで、せつなにとって、美希と祈里との関係は、あくまでもラブを介してのものでした。当然、この二人との関係構築話が必要になるわけです。そんななか描かれたこの話は、せつなと祈里がともに持っていた「ダンスを一緒にやりたいけれど、それを言い出す自信がない」という心情がきっかけで二人が仲良くなる過程を巧く描いていました。
また、ダンスの後に、せつなが「祈里」と呼ぶ時、闘いの後にハイタッチをする時、そして最後にお互いをラブと同じ位置関係と認めて呼び方を変えた時に描かれた、お互いの距離を測る間の持たせ方も絶妙でした。
あと、二人の会話およびダンスが、夕暮れのちょっと後の時間に行なわれていたのですが、その時の外の暗さおよび、わずかな夕陽の光、というのも印象に残りました。
一方、せつなの感情表現が少し出てきたというのも楽しめました。ここ二話ほどは、かなり遠慮しており、イースだった頃の性格を隠しているような感じがありました。しかし今回は、ボール投げの時や、練習服を着た時など、かつてのせつならしさを感じることができました。
もちろん、イースとして行なった「罪」は否定すべきですが、その時に持っていた彼女らしさはこれからもどんどん描いてほしいと思います。
できれば、今回のウエスターに対し、「なぜここが分かったの?」「ふん、お前らの行動はお見通しなのだ」「うそおっしゃい。どうせ海水浴客を襲撃しようと計画していたのに、電車に乗り間違えて(以下略)あんたは昔からずっとそうなんだから」「せつな、いくら何でも、そんな事はないと思うよ」「ぐ、バレたか。さすがはイース」「(三人こける)」みたいなやりとりを見たかったものでした。
それはともかく、ギャグのほうも期待通りで久々に笑えた話でもありました。
次回は実在のお笑い芸人さんとのタイアップ話との事です。昨年あった同様の企画ではかなり引きましたが、今回はそのような事にならないように願っています。まあ、ウエスターがお面つけて焼きそばを作っているという予告絵を見る限りでは、さほど心配する必要もないかと思っています。