Fresh第25話

 冒頭、ラブは机に向かって何か作っており、それが完成した模様です。しかし、結局何を作っていたかは、この話の中で明かされる事はありませんでした。次回以降への伏線なのでしょうか。
 一方、桃園家での、せつなの居場所は着々と完成中。あゆみは新しいカーテンを飾り、圭太郎は勉強机を作っています。
 「自分の部屋」が出来ていく事を喜びつつ恐縮する、せつなに対し、ラブは「こういう時はもっと甘えていいんだよ」と言いますが、せつなは「どうやっていいのか分からない」と、戸惑いを見せます。
 さらに、歯ブラシなど、日用品を買う話になり、あゆみは、二人で買い物に行くよう、うながします。そこで、ラブが「手分けして買って、カオルちゃんの店の前に早く行けるか競争」と言うと、せつなは「私に勝てるとでも思っているの?」と言います。冗談めかした感じではありましたが、この一言は、仲間になって初めて見せた、「以前と変わらない、せつな」だと思いました。

 一方、占いの館ではウエスターが、前回、せつなが言った「もうイースではない」という言葉を思いだして怒り、壁を殴って穴をあけていました。しかしながら、それを聞いたサウラーは表向きは冷静に「ならば、自分がイースであることを思い出させてやるのも面白そうだ」と言います。
 この時、サウラーは毎度のようにコーヒーを飲んでいました。カップの中は描かれませんでしたが、「甘い」とは言いませんでした。大量の砂糖を入れるのが愚かなことだと気付いたのか、それとも甘さに慣れてしまったのか、気になるところです。
 さて、自分が分担した買い物を終えた、せつなは、宣言通り(?)先にドーナッツカフェに着きます。そこで会ったカオルちゃんに「笑顔が柔らかくなった」と言われますが、とくに返事はせずに、ラブを待ちます。
 するとそこに、タケシと飼い犬のラッキーが現れました。第3話で登場したゲストキャラで、その時、イースはラッキーをナキワメーケ化し、追いすがるタケシを突き飛ばして気絶させています。
 そして、ラッキーは、せつなに対して唸ります。その態度に、以前自分がした事を思い出して良心の呵責を感じます。しかし、最初は威嚇したラッキーですが、直後に、親しげにすりより、手をなめます。これが、「生まれ変わった」せつなである事に気づいたのか、10数分とはいえ、一時的な「主人」だった事に対する忠誠心だったのかは不明です。
 そして、タケシとラッキーのフリスビー遊びに、せつなは付き合います。そこに到着したラブたち三人は、過去の因縁に気付きますが、あえてその事を、せつなには言いませんでした。
 その場では、楽しそうな表情でフリスビー遊びにつきあっていた、せつなですが、改めて過去を思い出したようで、笑顔も再び硬くなります。そして、夕食の時も、なかなか食が進みません。なお、桃園家の人は普通に食べ始めたのに対し、せつなは手を合わせてから「いただきます」と言ったのが気になりました。これは、ラビリンス時代からの習慣なのでしょうか。
 そして、夜になりますが、せつなが心配なラブはなかなか寝付けません。そして、危惧していた通り、せつなはうなされます。夢の中には、片方にナキワメーケ化したラッキーとタケシがいて、逆側にはラブたち三人がいます。その四人の表情は、「イース」を見ているような感じで、それに耐えきれなくなった、せつなが走って逃げる、というものでした。
 翌朝、夢を引きずって暗い気分の、せつなですが、部屋の扉に張られていた、ラブ手製と思われる、「表札」を見て、少し表情が晴れます。
 そして、ラブ手製の朝食を食べるのですが、そのオムレツには、ケチャップで「笑顔のせつな」が描かれていました。
 それを見た、せつなは、自分は、このように笑えていない、と言います。それに対し、普段なら、沈んだ相手に対し、笑って元気づけるラブですが、この時は、真剣な表情で「うん」と言うだけでした。
 さらに、せつなは、今の生活は嬉しいのに、過去の事が心の重しになっている、という事を言います。すると、ラブは「やっと相談してくれた」と言い、さらに「それは、イースでなくて、せつなだからだよ」と言って、やっと微笑みました。
 そして公園に行くと、美希と祈里が先にいました。そして、祈里は犬との遊び方をまとめたノートを、美希は気が晴れるアロマをそれぞれ、せつなにプレゼントします。
 心遣いに喜ぶ、せつなですが、その時、「そんな表情もできるんだ」と言ってサウラーが登場します。そして、「お前の心の闇、思い出させてやる」と言って、せつなの影に「ナケワメーケのもと」を投げつけます。すると、影はイースの姿をし、「我が名はイース」と言うナケワメーケになりました。
 自分の過去と向かい合い、逃げようとする、せつなですが、三人の励ましで気を取り直し、「私の本当の姿はキュアパッション」と言って変身します。
 その時、タケシとラッキーが姿を現し、ナキワメーケを見て、かつて受けたイースの襲撃を受けて怖がります。それを見た、せつなは、今度はタケシ達を守ることを決意します。このあたり、過去を悔いるより、今に最善を尽くそうという、心境の変化を感じました。
 このイース型ナキワメーケは、影の中を自由に移動して攻撃する能力があり、それを知らなかった、ラブたち三人は、あっさり動きを封じられます。せつなだけ、捕まらなかったのは、ラビリンス時代の知識が生きたからでしょうか。
 とはいえ、せつなも、どの影の中にナキワメーケがいるかまでは分かりません。しかし、その時、ラッキーがサウラーの影に向かって走り、「ここ掘れワンワン」みたいな仕草を見せます。この当たりも、過去にナキワメーケになった経験ゆえなのだろうか、と思いました。
 このラッキーの活躍で、形勢は逆転。ナキワメーケが「我が名は・・・」と言いかけたところで、せつなが「さようなら、イース」と言って、ハピネスハリケーンを出し、撃退しました。それを見た、サウラーは「イース、お前の本当の姿、本当の闇、思い出させてやる」と言って去りました。ただ、その声は、せつなには届いていないようでした。
 助けて貰ったタケシは、せつなに駆け寄り、お礼を言います。それを受けた、せつなは、「こちらのほうこそ、ありがとう」と涙ぐみました。
 そして、昨日の続きで、フリスビー投げをするのですが、タケシは、ラッキーの技を「パッションキャッチ」と名付けると宣言。そして、「一番強くてかっこいいプリキュアの名前をつけた」と言います。それを聞いた、せつなは、最初は真っ赤になって照れますが、すぐに笑顔になる、という所で話は終わりました。

 話の主題は、せつなが、イースと決別する、というものでした。そのためのキャラとして、かつてイースとして襲撃した、タケシとラッキーを使ったわけです。第3話で、イースはタケシを突き飛ばして気絶させています。その時は、過去のシリーズでは基本的に敵キャラと一般人の関わりはなかっただけに、より一層、その性格のきつさが印象に残ったものでした。
 今にして思えば、あの逸話は、今回への伏線だったのでしょう。そう考えて第3話を振り返ると、改めて、このシリーズの構成の良さに感心させられました。
 話の中では、朝食の場面が特に印象に残りました。一人で悩む、せつなに対し、あえて真剣な表情で、彼女の悩みに正面から答えます。前の晩、せつなの事を考えて寝付けなかったわけですが、その中で出したのが、このような形での励まし方だったのでしょう。
 というわけで、今回もかなりいい話でした。ただ、一方で、「かつてのせつな」と「今のせつな」が違いすぎることが、少々ひっかかりもしました。
 今回の、せつなの描写で、以前に通じる部分を感じたのは、冗談めかして「私に勝てると・・・」と言った所と、「サウラー」と呼んだ所くらいでした。もちろん、「過去の悪事」と決別しなければ、話は成り立ちません。ただ、それ以外の部分では、もう少し「イースだった頃のせつな」との同一性が描かれてもいいのでは、と思いました。
 まあ、今はプリキュアに加入したばかりなので、あえて意識しているのかもしれません。ある程度慣れたら、以前に通じる言動も見せてもらいたいと思いました。特に、ウエスターとのやりとりには期待しています。
 次回は、海辺でのダンス合宿話です。球技をしている時に見せた、せつなの表情や、レッスン中に皆を驚かせるミユキ、さらには「また見てね」に出てきたマリンレジャーを楽しんでいるウエスターなどを見ると、笑える話になりそうです。数々のギャグが披露されることを、楽しみにしています。

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