Fresh第21話

 冒頭、病院の場面から始まります。お見舞いに来たミユキは、治るまではダンスの事は忘れるよう言います。それに対し、三人は早く治すからまたレッスンを続けてくれと、逆にお願いします。
 ミユキが帰った後、ベッドの上でダンスの練習をする三人に対し、タルトはついに、「プリキュアとダンスの両立は無理」と、ダンスをやめるよう言いますが、三人ともそれを拒絶します。
 一方、ミユキはドーナッツカフェに行き、三人が倒れるまで無理させた事は自分のせいかも、とカオルちゃんに言います。しかし、カオルちゃんは、三人がダンスを心底楽しんでいた、と言って、ミユキを元気づけます。また、初めてサングラスの奥にある目を見せていました。
 それを聞いたミユキは一安心します。ただ、前回の話で、「ドーナッツを食べることすら出来なかった三人」という描写があっただけに、この会話は少々違和感がありました。

 その会話の最中に、タルトがシフォンを連れてやってきます。いつも通り、普通にカオルちゃんと会話し、ミユキに驚かれます。しかし、タルトは意に介さず、ミユキにプリキュアになるよう、頼み込みます。
 ただでさえ、フェレットが会話した事に驚いているうえに、いきなり、とんでもない要請を受けたミユキですが、「自分にはトリニティのリーダーとしての仕事があるから」と冷静に断ります。その真剣な目を見たタルトは、これ以上の説得は諦めます。
 一方、病院には、せつなが見舞いに行きます。そして、様子を尋ね、ラブが「まだ全快じゃない」と言うと、「だいぶ弱っているようね。だから言ったじゃない」と心の中でイースとして話します。
 そして、ラブについて、再度占いをし、今度は「プリキュアもダンスも頑張るべき」という結果を告げます。一応、「無理をして精も根も尽き果てさせる」というのが、イースとしての表面的な意識のようです。
 それに対して美希と祈里が「前回と違うのはなぜか」と疑問を言うと、「占いは刻々と変化するから」とごまかします。すると、ラブは「自分たちと同じね。嫌いになったり好きになったり」と言います。それに対し、せつなは一瞬驚いた表情をした後に同意しました。おそらくは、自分の中の変化について指摘されたような気分になったのでしょう。
 結局、無事三人は退院し、ダンス大会の当日を迎えます。すると、ダンスを辞めさせたいタルトは、衣装が入ったスーツケースを持ち去ります。しかし、途中で思い直して戻ります。途中、スーツケースが溝にはまるのですが、ちょうどそこに、せつなが通りかかります。そして、せつなが届けてくれたため、開演にギリギリ間に合います。ラブ達は、タルトを一切責めず、その様子を見ていた、せつなは内心驚きます。そしてラブは、せつなに応援に来てくれた事および、スーツケースを運んでくれた事にお礼を言って、舞台に向かいます。
 その直後、せつなはイースに変身し、先ほどまで自分が運んでいたスーツケースをナキサケーベ化します。そして、ミユキをみつけると、相変らず「四人目」と思いこみ、あわせて倒そうとします。そのため、ラブ達はミユキの目の前で変身することになりました。なお、イースとミユキが対峙している際、今更ながら伏線ぽくアカルンが出てきました。
 三人がプリキュアだった事に驚くミユキですが、三人を応援します。最初、声をかけた時は、ダンスに通じるアドバイスをするかと思ったのですが、ただ単に「あんなヤツ、やっつけちゃえ」というだけでした。それでも三人は元気を得ます。
 一方、イースはナキサケーベ使用の激痛に苦しみつつ、病み上がりの三人が闘うことに「ありえない」とつぶやきます。それを聞きつけたラブが、「自分たちにはダンスもプリキュアも応援してくれる人がいる。だから頑張れる」と言いました。これには、先ほど応援してくれたミユキのみならず、せつなの事も意図していると思われますが、イースはそれに気づいていないようでした。
 そして今回も、ナキサケーベは、イースを苦しめる事以外は、ナキワメーケ程度の能力しか発揮せず、あっさり合体技に敗れました。
 闘いが終わり、ドーナッツカフェでは、ミユキが三人がプリキュアであった事に驚くと同時に、「最初から言ってくれれば、練習メニューを調整できた」などと極めて現実的な反応を見せます。どんな超常現象を見ても「気にしない性格だから」の一言で片付けるカオルちゃん同様、普通にプリキュアとつきあっていくのでしょうか。
 一方、やっとの事で占いの館にたどりついたものの、入口で座り込んでいるイースに対し、サウラーは「自分たちの全てがメビウス様に定められている。それ以上の物を望むのか?」と言われます。功を焦るイースへの批判なのか、彼なりの気遣いなのかは分かりませんでした。

 今回も見どころは、せつなの心理描写でした。一応、イースとしての表層意識では、「前回までは、ダンスを選ばせてプリキュアを辞めさせようとしたが、過労で倒れたのを機に、どちらもやらせて、疲れ果てさせる」となっています。
 これが心からの本音ならば、病院でタロット占いなどせず、何かをナキサケーベ化して襲撃すればいいだけの話です。さらに、ダンス会場で、走ってスーツケースを運び、「ラブ!」と呼びかけているあたりにも、敵意のような物は感じられませんでした。
 また、病室でラブに「人も変わる」と言われて、戸惑った表情を見せたのも印象に残りました。毎度ながら、本人も表層的には気付かないまま、ラブに対して、優しい言動を見せるという、せつなの描写には感心させられます。
 もう一つの主題は、題名にもなった「ミユキへのプリキュア勧誘」ですが、非現実的な状況が続く中、「トリニティのリーダーを辞めるわけにはいかないから」とあっさり断らせたのは上手いと思いました。また、最後の部分でも、プリキュアを、「ダンスと別の習い事」みたいな感じであっさり受け入れさせるのもいいです。
 「四人目」について、ミユキは当て馬的な存在になっています。そのため、本当の「四人目」が出た後、ミユキがどのように扱われるのか心配していたのですが、今回の描写を見る限り、「プリキュアを応援しつつも、普段はこれまで通り接する」という役回りになりそうに思えるので、一安心しています。
 次回は、最後のナキサケーベを使ったイースが、ラブに正体を明かす話です。大筋は漫画版のほうで分かっていますが、闘いの前に、せつなとラブの会話があるのか、あったらどのような物なのかが気になっています。また、普段とかなり異なる絵柄が気になりました。というわけで、視覚的な面も含めて楽しめる話になりそうです。