「せつなとラブ」シリーズ第二弾となりました。冒頭から、学校帰りで嬉しそうにしているラブが登場します。そして、美希に予定を尋ねられると、「今日は、せつなとデート」と答えます。そして、なぜか表情と会話が犬化していました。先週は猫化していましたが、動物の形態模写が好きなのでしょうか。
一方、デートの相手であるイースは、久々の三人揃っての説教タイムでした。どうやら、メビウス内では正式にイースがプリキュア対策担当となったようでした。そして、イースはラブとの人間関係を築いたことから、順調に進捗していると報告していました。
そして占いの館で身支度をしていますが、このとき、せつなの表情はなぜか映っていません。そして、ラブからもらったペンダントを身につけて「出陣」します。そして、すれ違ったサウラーに「大事にしている」と突っ込まれますが、「あいつを油断させるため」と即座に返します。
街でラブが待っていると、前回の街での出会いと同様に、一陣の風とともに、せつなが現れます。そこに、一緒に来ていた美希と祈里も現れ、四人で遊びに行く、という形になりました。
そして、洋服を選んだりプリクラを撮ったりした後、毎度の事ながらカオルちゃんの店へ移動。すると、タルトが芸をしており、多大な集客効果を挙げていました。なんでも、ドーナッツ食べ放題と引き替えに、一日二公演で芸を行なう契約をしたとの事でした。どうでもいいですが、ここしばらく、タルトは本来の闘いのほうでは全くもって何もしていません。
それはともかく、場の雰囲気もあって、タルトはせつなの前で会話をしてしまいます。そして、カオルちゃんの指摘で三人は気づき、せつなに慌てて取り繕いました。
そのうろたえを利用しようとしてか、せつなはラブにメルアド交換を提案し、リンクルンを出させます。それにあわせて、美希と祈里もリンクルンを出して勢揃い、となりました。この交換の場面は最後まで描かれなかったのですが、せつなも携帯を持っていた事になるわけです。メビウス内の連絡も携帯でやっているのだろうか、などと思いました。
この思いがけない好機に、せつなはリンクルンを奪おうとしますが、それに反応したのか、シフォンが久々に超能力を発動します。それを追ってラブは会話から外れ、せつなは前回の件もあり「またも気付かれたか?」などと内心シリアスに驚いていました。
それに対し、祈里は、このことをどう説明しようかと半ばパニックに。最初はタルトの時と同じに「世にも珍しい」と言おうとしますが、何とつなげていいか分からなくなり、美希に助けを求めます。ここでの祈里の表情の面白さは印象に残りました。
結局、美希が強引に話をまとめます。そして加えて、「遅刻事件」の際に、せつなが占いでラブに「ミユキとは離れた方がいい」と言った件について問いただしていました。この会話自体は、せつなが「運勢が変わったから今は大丈夫」とごまかし、美希と祈里も表面上は納得しておさまりました。冒頭の「デート」についてきた時から、二人はこのことがひっかかっていたと思います。ただ、せつなに対し、どのくらい疑いを持っているのかは今ひとつ分かりませんでした。さすがに、イースだと疑ってはいないと思いますが・・・。
一方、占いの館ではウエスターがアレイで筋トレをし、サウラーが読書しています。また、サウラーは第一話同様にコーヒーに砂糖を大量に入れ、「甘い」と愚痴っていました。人間界の研究には余念がないようですが、コーヒーの飲み方については研究していないようです。
そのサウラーに興味を示したウエスターは本をのぞき込みますが、「字ばっかり」という時点でたじろいでしまいます。今回のウエスターの出番は冒頭の説教とここだけでしたが、その短い登場でちゃんとギャグをかますのですから、凄いキャラです。
そしてサウラーは「人間に本音を言わせる」という作戦を思いついて街に出陣。ペット屋での一こまにヒントを得て、オウムをナケワメーケ化します。
そして、街では皆が本音を言い出して喧嘩になります。そんな中、ある中年夫婦二人での家庭では、家事をやらない夫を妻がなじり、一方で夫が仕事で疲れているんだ、と返す場面がありました。この時の夫の「本音の声」が無印第七話に出てきた「ザケンナー米槻教頭」とそっくりだったのが印象に残りました。それとは別に、この一連の会話は他人事とは思えないものがあり、その点でも印象に残りました。
その騒動とは裏腹に、ラブたち四人はボウリング場に入ろうとします。その時、せつなとサウラーはお互いに気付きますが、前回のウエスターの時とは違い、サウラーは「プリキュアはイースに任せるが、手伝いはする」という方策をとります。
そして、入場した四人はボール選びをするのですが、ラブ・美希・祈里はそれぞれのプリキュアカラーと同じ色の球を選びます。続いて、せつなの番になるのですが、目の前には「アカルン」と同じ色のと、黒のがあります。少々迷った末に、せつなは黒を選ぶのですが、これも伏線なのだろうな、と思いました。
その直後、美希と祈里にナケワメーケの羽が刺さり、祈里が「占いでラブちゃんにミユキさんと別れるように言ったなんて」と言うと、美希は「許せない」と続けます。
即座にサウラーの能力だと気付いた、せつなは、この状況を利用し、うそ泣きして走り去り、ラブはそれを追います。そこで靴箱の所で会話するのですが、その時、ラブにも羽が刺さります。せつなは、ラブが他の二人同様に自分に対する批判をいうかと「期待」したのですが、予想に反して、ラブは、せつなを褒め続けます。
それに驚いた、せつなですが、その動揺は見せずにレーンに戻り、いきなりガーターのラブに対し、初めてにも関わらずいきなりストライクと、身体能力の高さを発揮していました。
さらに、ラブのガーターについて「携帯がバランスを崩している」と「コーチ」までし、リンクルンを外させることにも成功しました。そして、飲物を買ってもらうように頼み、その隙に奪おうとします。しかし、触った瞬間に謎の光と衝撃が走り、作戦は失敗となりました。
一方、せつなへの「本音」の件で落ち込んだ美希と祈里ですが、お互いの背中についた「羽」を発見。そこにサウラーが現れたため、戦闘モードになります。
そこにラブもかけつけ、三人で変身しようとしますが、ラブの手にはリンクルンでなく、せつなに頼まれたスポーツ飲料が、というわけで、ラブ一人「出直し」となりました。
というわけで、当初は美希と祈里での闘いとなります。先頭形態になったナケワメーケは、スポーツマンみたいな肉体があり、鎖でオウムナケワメーケとつながっている、という形です。それに気付いた祈里が、オウム部分を浄化しようとしますが、肉体のほうを美希一人で止めることができず失敗します。ところで、このオウムナケワメーケの発声は「オタケさん」という、20年以上前の漫画に出てきたオウムの「口真似」の定番でした。本来の視聴者層はもちろん、一緒に見ている親御さんにもネタの意味が分かるのだろうか、と気になりました。
二人では苦戦でしたが、ラブが戻って変身したら形勢逆転。今度は二人がかりで肉体部分の動きを止め、その間に、祈里が久々の「ヒーリングフレアー通常版」でオウムを浄化します。そして、「ラブサンシャインフレッシュ」でとどめ、となりました。この「急ぐ必要があるオウムの浄化には、短時間ですむ通常版を使う」という展開は印象に残りました。
闘いには敗れたものの、人間関係を壊した事については勝利だとサウラーは宣言します。しかし、先刻、本音が出て喧嘩した人たちは次々と仲直りします。それに驚くサウラーに対し、ラブは「人にはお互いを思いやる心がある」と言い、それを受けたサウラーは「そんなの本には書いていなかった」と言って去っていきました。
このサウラーの台詞を聞いた時は、なぜか「映画プリキュア5」に出てきたダークドリームの「まだ習っていないよ」を思い出しました。あと、ラブの言うことも一理ありますが、仲直りした半分くらいは、再度の建前で本音を糊塗しただけなのでは、とも思いました。
それはともかく、美希と祈里が、せつなに謝って先ほどの問題も解決。友人同士の喧嘩が解決したラブは、大喜びで「せつなとは何があってもずっと友達だよ」と言います。それに対し、せつなの「心の声」描写もありませんでした。そして、せつなのペンダントがアップになって話は終わりました。
今回は、前半部分の重要な筋立てである「せつなとラブ」話という事もあり、内容は盛りだくさんでした。ただ、盛りだくさんすぎたため、「もう15分くらい時間があれば、もっと全てを描き切れただろう」という残念さみたいなものを感じました。いっその事、「美希と祈里が本音を言わされる」あたりを引きにした二話構成でも良かったのでは、とも思いました。
また、重要話であるにも関わらず、作画に残念な部分が少なからずあったのにも勿体なさを感じました。
ただ、主題である、せつなの描写については、前回同様、よく描けていました。特に気になったのは、せつなのラブに対する呼び方でした。サウラーの前では「あいつ」でしたが、一人でいるときには「ラブ」になっていました。これまでは、「あの子」みたいな感じだったのですが、これも本人も意識していない微妙な心境の変化の表われなのだろうか、などと思いました。
ネットなどを見ると、7月にヤマ場があるそうです。となると、あと10話弱なわけですが、その間に、どれだけ、せつなの心の動きを描写しきれるかは、この作品にとってかなり重要だと思っています。
次回は学園祭のお化け屋敷ネタのようです。ナケワメーケについているマークが黄色なところを見ると、ギャグ話なのでしょう。また笑える話になることを期待しています。