「四人目の存在」という、筋立て上、重要な位置づけになる話であるにも関わらず、前半はギャグ100%で飛ばしていました。そして、戦闘になると、これまでギャグをやってきた面々がうって変わってシリアスな闘いを繰り広げる、というのがまた凄い話でした。
冒頭、シフォンから、四つ目のピックルンである「アカルン」の存在が明かされます。四つ目のピックルン=四人目の仲間の可能性という事もあって三人は盛り上がります。一方、先週、祈里が得たピックルン「キルン」に、動物の言葉を通訳する力があることが判明。そのため、動物の助けを借りながら、アカルンを探す、という展開になります。
公園のベンチで打ち合わせた後、アカルン探索に行く三人ですが、何と、その会話は敵側に筒抜けでした。ベンチの裏には、木の扮装をした西隼人がいたのです。何でも、ここ数日、三人がよく来るという事で、変装して張り続けていたとのこと。そして、その変装の内容は、サックス演奏・ロードワークなどというまともな物もあるのですが、井戸端会議をする主婦だの銅像だのといった奇抜なものばかりです。
しかも、その様子は常にカオルちゃんに見られており、変装は全て無駄になっていました。出る度にギャグをやる西隼人ですが、話が進む度に、ギャグキャラ度が増しているように思えます。あと、女装して井戸端会議に参加した際に何を話していたのかが気になりました。ついでに、このような変わった男を国家機構に組み込んでいた、ラビリンスの「管理能力」の高さに驚かされました。
そして、その時にカオルちゃんに貰ったドーナッツを土産に、占いの館へ帰ります。そして、「四人目のプリキュア」が出現した場合の危機について、六人を模した手製の人形を使って力説します。
しかし、イースとサウラーは突き放したような発言をしています。もっとも、ドーナッツを食べながらの会話なので、「冷たさ」よりは、ギャグが先行しています。そして、口とは裏腹に、「四人目」登場の危機感は感じており、ともに出陣を宣言。シリアスの欠片もない展開で、初の「三幹部そろい踏み」が実現する事になりました。
一方、動物の力を借りてのアカルン探しですが、なかなか上手くいきません。可愛らしい外見のハムスターの声を聞けば、えらくやさぐれた事を言う、といった具合です。
さらに、猫の縄張り争いの助っ人まで頼まれ、ラブはなぜか「猫顔モード」になって黒猫と闘います。この部分の描写が、無駄に凝っており、かなり笑えました。
その後、街中でアカルンを追いかけますが、なかなか捕まりません。そして、追いかける三人の後ろには、常に西隼人がいました。そして、プリズムキャッチャーの宣伝を経た後、アカルンを追って再び公園に戻ります。
そして、アカルンの着いた先の人物を見ると、そこにはカオルちゃんがいました。それを見て、ラブは「四人目」がカオルちゃんだと思い、彼がプリキュアコスをして、三人と一緒にポーズを取る姿を想像し、「これもアリかも」などと喜びます。しかし、さすがにそれは美希が否定していました。
そして、ドーナッツ屋にはミユキが登場。仕事後の一服という事でドーナッツを頼むのですが、その輪っかの中にアカルンがいます。それを見て、三人はミユキが四人目かと喜びます。
するとそこにイースが登場。最初からミユキにあたりをつけていたとのことです。さらに、そのイースの動きを張っていたサウラーも登場し、二人して効率のいい所を見せつけます。
するとその時、薮の中から西隼人が登場。二人のちゃっかりぶりに怒りつつ、スイッチオーバーします。
そこで三人は、カオルちゃんにミユキを避難させるよう頼んで変身します。こうして、ナケワメーケ抜きの三人対三人がついに実現しました。
すると、これまでのギャグ展開とはうってかわってハードな攻防に。美希とサウラーの足技合戦などがありました。あれほどギャグばかりやっていたウエスターですら、祈里相手に、「圧倒的な力を誇る強大な敵役」ぶりを発揮していました。
そして、ラブもイースの前に劣勢を強いられ、一対一では力の差があることが描写されます。そして、ラブは「三人で力をあわせれば」と言い、相手を集結させ、三方から必殺技を浴びせる、という策士ぶりを発揮します。
この当たりの闘いは、個々の力ではラビリンスが上だが、チームワークではプリキュアが上、というのをうまく描いていると思いました。そしてそれが、序盤のギャグ部分ともうまく結びついています。
闘いは終わり、カオルちゃんとミユキも戻ってきますが、アカルンはミユキの近くにはいない、というのが確認され、ミユキの臨時レッスン開催、という所で話が終わりました。
とにかく、前半のギャグ前回と、初の三人対三人の闘いの対比が印象に残りました。そのうえ、その二つにきちんと関連性があるのにも感心させられました。
特に、西隼人が身を挺して行なったギャグの数々には感心させられました。今回の話で、「四人目」はかなり絞られた感じですが、その「四人目」登場後、彼がどうなるのかも気になりました。
とにかく、本シリーズは、ギャグの比率が高いようです。センスも高く、笑えるので、今後も色々なギャグを描いてほしいものです。
次回は、二度目のラブとせつなの話。それに、サウラーの「本音を言わせるナケワメーケ」が絡んで、美希・祈里との人間関係も含めた話になるようです。今回の闘いがきっかけで、ラビリンス側が二人組んで作戦を始めた、というのも興味深いところです。
そして、それ以上に、次回の話では、せつなのどのような一面が描かれるか、非常に楽しみです。