「小川とゆかいな斎藤たち」はやや低調。ゲストキャラも個性がなく、小川さんの良さが描かれる場面もあまりありませんでした。
表紙になった「萌えキュン」は、実は呉服店の跡取りだった泉が、ライバル店に狙われる、という話でした。とりあえず、一度は捕らえられたライバル店の少女が、「着物をはだけた泉」を見て、萌えパワーを炸裂させ、拘束を破って襲いかかる、という場面には笑いました。今後もこの路線で突っ走ってほしいものです。
「君はワンドル!」は今回が最終回。「生まれ変わり」ネタをうまく生かし切れなかった感じでした。ヒロインの描写が良かっただけに、少々残念でした。次のシリーズに期待したいところです。
「かみちゃまかりん」は一応、終わったはずですが、すっかり増刊での連載という形になっています。作者としてはまだ描ききれなかった事があるのでしょうか。ただ、二人が久我の事を忘れたまま話が進めるのは、いかがなものかと思いました。
若手の読み切りで一番面白かったのは「ヒロインになりたい」でした。オセロ大会に付き合わせるために、女の子を襲おうとする不良軍団および、それを受けて、110番と間違えて177番に電話し、しかも明日の天気をちゃんと確認する襲われ役の少女、というギャグが特に印象に残りました。
ホラー漫画「親切な小人」も別な意味で印象に残りました。「靴職人を小人が助ける」という話のホラーパロディで、小人が助けた代償に、お菓子か依頼人の顔を奪います。そして、顔を奪われた少女の「のっぺらぼう」が怖がらせ絵で出てきます。その絵の怖さより、そのようなとんでもない状況になりながら、サングラスとマスクをつけて登校してくる、という不自然な話の流れが気になりました。
ところで、ラブリー増刊に連載されていた「教室のあたし」が「まけない。」と改題されて単行本化されました。この話、毎回楽しみにしていましたが、単行本が出るまで、前回で終わりだった事に気づきませんでした。
まだまだ、キャラを描き切れていないと思うので、今度は「いじめ問題」を主題にしない形で再登場してほしいものだ、などと思いました。