GOGO第28話

 視覚的にはいろいろ楽しめました。反面、話の筋としては、「新キャラで『ココの婚約者』を称するクレープ王女が登場した」以外に描かれたものがありませんでした。
 冒頭は、ナッツハウスの全員が暑さでうだるところにパルミンが飛来し、捕らえてみれば、クレープ王女だった、というところから始まります。とりあえず、倉庫を改造しただけの事があり、新ナッツハウスにも空調はない事が分かりました。
 一方、エターナル本部でも、ブンビーが扇子を持って歩いています。どうやら、空調は図書室にしかない模様。収集品と資料の管理が優先されるため、社員の勤務環境は後回しなのでしょうか。
 そのブンビーですが、イソーギンとヤドカーンがボソボソとつぶやくギャグを論評し、「まだまだだな」と言っていました。スコルプの時にも同じ事を言っていたのを考えると、仲良くするつもりがある、という事なのでしょうか。

 さて、本編のほうは、新キャラ・クレープ王女の独擅場みたいな感じで進みます。
 ところで今回、のぞみを初め、プリキュアの五人には、キャラの性格を活かすような台詞は特にありませんでした。したがって、「ココの婚約者」として登場したクレープ王女に対しても、のぞみが対抗するような場面はありませんでした。ただ、黙ってクレープ王女を見つめる、のぞみの表情には、戸惑いみたいなものが巧く描かれていました。
 それから、クレープ王女の回想が始まります。オチである、「一つの果物を分けて食べれば、クレープ王国では婚約」なども含め、「急に現れた婚約者」のテンプレートをそのまま描いた感じでした。
 その中で、印象に残ったのは「連合王国を作れば経費が節減できる」でした。ここ十年ほどの日本でも同じ事が起きていますが、その弊害について考えが及ばないところを見ると、あまり国の隅々まで考えて政治を行なう君主ではなさそうだ、と思いました。
 それはともかく、その振る舞いなどは、昨年のミルク初登場を彷彿させられました。そして、そのミルクをかなり執拗に攻撃していました。そのあたりも、初登場時に、のぞみを執拗に攻撃していたミルクを思い出さされました。となると、このシリーズが来年も続いた場合、彼女も人間に変身するのかも、などとも思いました。
 一方、彼女についていけないナッツは、店に出ます。もともと、今日は暑くて客がほとんどいなかったのですが、そこになぜか、喉が渇いた老女と孫がやってきます。そして、困っているところに、ナッツが飲物をサービスしました。
 この二人についてもかなり作画がなされていました。さらに、冷蔵庫から飲物を出す場面では、ちゃんとシュークリームと豆大福が描かれていました。このように、今回、作画に関しては、細かいところも含め、かなり気合いが入っていると思いました。
 ちなみに、目の前には池があるのですが、これを飲むのは危ないことは、イソーギンとヤドカーンが解説していました。きれいそうな池ですが、意外に排水が混ざっているのかもしれません。
 そして、不思議な事に、最初の二人に引き寄せられるかのように、ナッツハウスに人が集まり始めます。人通りから考えるとかなり不思議なのですが、もしかしたら最初の少女が、地域サイトに携帯で「タダで飲物をくれる店」みたいな書き込みをしたのでしょうか。
 ちなみに、最初の少女は、その後、店で買い物をしたのですが、後の人たちはただ飲んでいるだけで、誰もレジには立たずに皆で飲物配りに忙殺されていました。とりあえず、負担軽減と集客のためにも、ナッツは明日にでも、自販機業者に連絡を入れるべきだと思いました。
 それが一段落したところで、イソーギンとヤドカーンが登場。炎天下でやっとつり上げた一匹のザリガニをホシイナー化します。この時の、「大物を釣り上げた」に対し、かれんが「その小さなザリガニが?」とマジレス(?)したのが妙に印象に残りました。
 闘いのほうは、特に目立った描写はなく、最後はレインボーローズエクスプローションでホシイナーを撃退しました。
 そして、クレープ王女は六人の実力は評価したものの、いきなりシロップに飲物を持ってくるように命じるなど、相変わらずの高飛車ぶりを発揮して、話は終わりました。

 今回は、作画の丁寧さと、脚本の安易さの対比が極めて引き立った話でした。各キャラの個性が描かれた場面はほとんどなく、新キャラのクレープ王女も、「突然現れたツンデレな自称婚約者」の典型例をなぞっただけでした。まあ、クレープ王女については、次回以降に期待というところでしょう。
 その次回ですが、予告映像ではほとんどテニスをやっているだけでした。謎のイケメンが出てくるようですが、どうやら新敵キャラのようです。「雰囲気から見ると、顔に似合わぬ冷酷系」という感じですが、どんな位置づけになるのでしょうか。興味深いところです。

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