前半の、シビレッタが用意した「お化け屋敷世界」で皆が逃げまくるだけの展開を見たときは、どんな話になるのだろうか、と心配しました。しかし、後半部分が巧いとは言えないまでも、妙な面白さがあり、最終的にはなんとかまとまっていた、という話でした。
冒頭、お祭りに向けて、こまちと、りんという珍しい組み合わせで歩いています。なんでも、こまちが町内会長に肝試しのプロデュースを頼まれたとの事で、りんが嫌がるところを強引につきあわせた、という感じでした。
一方、エターナル本部では、シビレッタがアナコンディを呼び出して、ネバタコス死亡とプリキュア侵入の責任を押しつけるような感じで嫌味を言います。その中に、「報告書を出す必要があるんじゃないかい?」という一言があったのですが、ここは、「言われるまでもなく館長に提出済みです」と返すほうが、アナコンディらしいのでは、と思いました。
前半部分は、肝試しの集合場所である神社の鳥居に行こうとした皆が、シビレッタの作った「お化け屋敷世界」に連れ込まれ、そこに出てきたお化けに襲われて逃げる、というだけの話でした。
その中で見どころと言えば、四人で話しながら歩いているうちに、一瞬消えて、お面をつけて綿菓子を買って何事もなかったように戻ってきた、うららの描写くらいでした。
さて、当初はシビレッタの用意したお化けに逃げるだけでしたが、こまちの発案で、りんと二人で、用意したお化けの仮装をして逆に相手を脅かす、という「反撃」に出ます。これが功を奏するのですが、ここで気になったのは、「シビレッタの世界に出てくるキャラたちの人格」でした。これまで、「浦島太郎」の時は、子供が筋に沿った会話をしていました。しかし、今回の「お化け」は、こまち・りんの仮装に怖がって逃げるなど、やけに感情的でした。このあたり、どのような設定になっているか気になりました。まあ、ただ単に何も考えていないだけかもしれませんが・・・、
そして、鳥居に着いた、こまちと、りんの前にシビレッタが現れ、唐傘をホシイナー化して闘いが始まります。この「巨大唐傘お化け」の描写で、スネ毛が描き込まれていたのが、妙に印象に残りました。
その唐傘ホシイナーですが、傘の部分でホシイナーの核(?)を回すという、染之助・染太郎のような技(?)を見せます。それを見た、こまちの頭に対抗技(?)がひらめき、うららのプリズムチェーンで唐傘ホシイナーを拘束させます。そして、エメラルドソーサーを使うのですが、出てきたソーサーが、いつもより大きくなっており、皆も驚きます。そして、そのソーサーの上で唐傘ホシイナーを回す、という、相手の「染之助・染太郎技」のお返しをしました。それにしても、エメラルドソーサーをこんな形で使うとは思いませんでした。
そしてホシイナーには、くるみのブリザードでとどめを刺し、逃げようとするシビレッタには、りんがファイヤーストライクをかまします。これをまた、シビレッタが頭についている、毒茸の傘で受けるものの、ファイヤーストライクの炎で発火してしまい、なんとか消して逃げます。どうやら、今回の闘いの主題は「染之助・染太郎技」だったようでした。
そして最後は、こまちがプロデュースした、五人の「お化け姿」で終わります。りんは、途中で出てきた「井戸の幽霊風」でした。一方、かれんは吸血鬼で、のぞみは河童、うららはぬりかべ、くるみは化け猫でした。ここで面白いのは、かれんだけは、しっかりした作りの意匠で、かなりダンディー(?)なのに対し、他の三人はかなり手抜きで、差が目立っていました。このあたり、こまちの、かれんに対する想い(?)が感じられました。
前半部分の雑さは気になりましたが、後半の奇妙な面白さで、全体的には一定水準には達していたとは思いました。少なくとも、前々回に比べれば、かなりいい出来ではありました。
次回は、三番目の「王」が登場するのですが、これがココの「婚約者」という設定の模様。のぞみと、くるみの争いに参戦するような感じです。過去に出てきた、二人の「王」は話全体の流れからは浮いているような感じでしたが、今回は、積極的に話にからんできそうな感じです。どのようなキャラになるのか、楽しみです。