GOGO第18話

 うららCD宣伝話、という事で、昨年の「大漁旗」みたいな話か、とあまり期待していませんでした。そして、OP終了後に曲の宣伝をしているネバタコスを見たときは、「やはり・・・」などと思いました。
 したがって、その時点では、まさかこの話が、本シリーズ屈指の優れた話になるとは思っていませんでした。

 冒頭、オーディションに落選して、一人ベンチで泣く、うららを見たシロップは、彼女の事を心配します。そのシロップの懸命さに対し、うららは、これまで誰にも見せなかった「自分」をシロップだけに見せます。
 もちろん、うららはこれまでも、女優への夢を語ったり、のぞみと一緒にボケたりするなど、仲間達にしか見せない「本当の自分」を出してはいました。
 しかしながら、今回、自分を必死になって心配してくれたシロップに対し、普段は仲間にも言わなかった心の底にある自分を語ります。その部分の描写が秀逸でした。
 小々田の後押しもあり、うららの録音スタジオに潜り込んだシロップは、休憩時間に屋上で二人になります。当初、うららの悔し涙を見た事をシロップが話しても、うららは、いつもの調子で、明るくかわそうとします。
 ところが、シロップが不器用な表現ながら、うららの事を真剣に心配している事を伝えると、うららの表情が変ります。
 そして、シロップに近づき、今まで出さなかった表情を見せ、言葉遣いも敬語でなくなります。これまで、仲間が先輩だという事もあり、常に敬語で話していただけに、その変化は新鮮かつ印象に残る者でした。
 そして、キュアローズガーデンを探し求めるシロップに、今は亡き母親が舞台から見ていたものが見ようとしている自分は似ている、と話しました。
 なお今回は、主要部分での作画はかなり良かったのですが、このあたりで描く、うららの表情の変化は特に良く、より一層、話の印象を強くしていました。
 そこで、ネバタコスが襲撃しますが、闘いの中でも自分とシロップの持つ共通の想いを再び語ります。そして最後は、夕暮れの橋の上で、シロップを再び元気づけ、そのお礼に、「好きな時にシロップに乗って空を飛ぶ権利」を貰います。それを見て喜ぶ、うららの笑顔で話は終わりました。
 とにもかくにも、うららとシロップの会話・表情が良すぎました。これまで、「GOGO」になってから、各キャラの新たな一面みたいなのが描かれる事がなく、そのあたりに物足りなさを感じていました。そういう意味でも、今回は、前から待ち望んでいたいた話でした。
 繰り返しになりますが、うららがシロップの真摯な心配を受け、敬語をやめて自分の本心を語り出す場面は、「プリキュア5」シリーズの中でもトップクラスと言えるでしょう。
 なお、他の四人および、くるみについては、ほとんど出番がなかったわけですが、今回に関しては、主要人物を、うららとシロップに絞ったのが本作が面白かったゆえんだと思っています。したがって、今回についてはこれで良かった、と思いました。

 一方、営業的な主題である、「うららの新曲」ですが、それについては、まあこんなもんか、という感じでした。とりあえず、まだまだ背景キャラの域を出きれていない駆けだし女優で、今回のオーディションも落ちた、うららが、電車貸し切り広告で宣伝される、というのはなんだかな、と思いました。
 もっとも、このCD宣伝部分は、本編というより広告の一部みたいなものです。この部分の作画だけがたいした事がなかったのも、作り手の「本編」に対する思い入れを感じることができ、むしろ好感が持てたほどでした。

 他に印象に残ったのは、石化能力を使ったアナコンディでした。やはり、戦闘時にはメデューサみたいになるのでしょうか。あの美貌はあまり崩して欲しくないのですが・・・。
 次回はまた、シビレッタの「最悪の脚本」ネタみたいです。ただ、異世界に飛ばされるのが、かれんとミルク、との事です。
 前シリーズにおいて、皆に馴染めないミルクに対し、かれんは積極的に声をかけたりして、気遣っていました。そして、看病の件もあり、ミルクも敬意を払っていました。
 それが、謎の少女「くるみ」として初登場した時に、かれんについてのみ、ベタ褒めした事につながっているわけです。次回、その続きみたいなものが描かれれば、と期待しています。

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