ミルキィローズの正体判明話でした。もっとも、先週のうちにナッツには気付かれていたものの、相変らず正体を隠そうとし、最後はカラータイマーが尽きて元に戻ってバレる、という形になりました。一ヶ月も引き延ばしていたわりには、冴えない正体判明だと思いました。
話のほうは、ナッツの奇行を軸に進みます。冒頭、横断歩道で待っていた、くるみは、道の向こう側で、奇妙な服装をしたナッツを見る、という所から話は始まりました。
そして、他にも不可解な買い物をするナッツに、五人はもちろん、小々田も真意を理解できません。いっぽう、お茶を淹れるなど、すっかりナッツハウスに馴染んでいる、くるみは、ナッツの思いこみの強い性格で、また疲れないかと心配しています。
一方、エターナル博物館では、「お茶の淹れ方は・・・」などと言いながらタイプライターを打っているブンビーの元にアナコンディが現れ、ミルキィローズに関する報告書に対して、好意的な評価をします。スコルプの時とはえらい違う反応ですが、まあこれは、戦士一筋のスコルプと、管理職をやっていたブンビーとの、ビジネススキルの差ゆえなのでしょう。
ただ、報告書の内容については褒めますが、ブンビーがそれをスコルプ名義で提出した事についてはダメ出しをします。そして、ブンビーが調査におけるスコルプの功績を言おうとすると、「スコルプ?そんな者は今のエターナルにいない」と言い放ちました。さらに続けて、シビレッタへの対抗心をむき出しにして、ローズパクト「没収」を改めて命じます。
対するブンビーは「また、なんという組織に入ってしまったのだ」と愚痴ります。この「なんという組織」には、「死んだ仲間に対する冷たさ」のみならず、「組織内での反目・対立」をも意味しているのでしょう。
もっとも、ナイトメアで初登場した頃のブンビーは、エターナルとさほど変らない言動をしていました。二つの組織で苦労した事によってブンビーの内面に変化が生じ、このような発言を生み出したのでしょう。
一方、ナッツハウスでは、相変らず、くるみがミルクぶりを発揮。シュークリームや豆大福を巡って、のぞみと喧嘩を始め、りんに「どこかで見たような・・・」などと言われたりしています。
さて、ナッツの奇行ですが、謎は深まるばかりです。それに対し、オーディションだの、仮装パーティーだのと、うららや、のぞみはボケます。このあたりは、まあ普通(?)とも言えるでしょう。そして、さらにスーパーにいくナッツを五人で尾行し、ナッツが胡椒と謎の布を買った時、のぞみの頭に、常人では絶対に思いつかない「結論」が浮かびます。
それは、「ナッツハウスがラーメン屋になる」というものです。理由は単に「胡椒を買ったから」というだけです。たまに、彼女は天才的なボケを見せますが、今回のはトップクラスと言えるでしょう。
一方、そんな周囲を気にしないナッツは、くるみを呼び出し、遠回しに正体を知っていることを告げ、今の生活を心配したりしていました。
そこにブンビーが登場。スコルプ渾身の報告書によって掴んだミルキィローズの弱点を活かし、闘いを有利に進めます。五人も参戦しますが、ホシイナーで一蹴してしまいました。
そして、ローズパクトを奪おうとしますが、ナッツがしつこく抵抗します。その際、ナッツの一連の奇行は、大航海時代に行われた、香辛料目当ての侵略行為の追体験だった事が明かされます。
どうやら、地球の歴史にあった過去の侵略を研究する事で、パルミエ王国に行われた侵略の分析と、今後の対策を得よう、という考えだったようです。それと、変な衣装を着て街中を歩いたり、スーパーで胡椒を買う事の関連性は分かりません。
ただ、一連のナッツの発言を聞いたときは、無印・MHで8月半ばに放映された「さなえの8月15日」を思い出しました。そして、「もしかしたら、放映前日の憲法記念日にあわせて持ってきた題材なのかも、とも思いました。
一方、ナッツの発言に対し、ブンビーは悪役の定番である「力ある者が全てを支配する」みたいな事を言います。普通と言えば普通ですが、冒頭の発言・考えとはかなりの違いがあります。このあたり、「色々と不満や不信があっても、業務中は仕事に徹する」という、ブンビーのプロ意識みたいなものを感じました。
闘いのほうは、相変らずブンビー優勢でしたが、なぜかドーナツ国王の太陽拳で一発逆転。ミルキィローズブリザードが炸裂し、ブンビーは退散しました。
闘いの後、変身期限が切れつつある、くるみは逃げるように去ろうとしますが、先ほどの喧嘩も忘れ、純粋に感謝の意味で腕をつかんだ、のぞみのために去ることができず、ついにミルクの姿に戻ってしまいます。
そして、のぞみ・うららのボケの後に、正体を隠していた理由を明かします。それは、「昔から、みんなを救うヒロインの正体は秘密にするとしたもの」というよく分からないものでした。普通、正体は隠しても、普段は通常の姿で接するとしたものですが・・・。
そんな冗談みたいな理由で、主君を騙し続け、しかもココには謝らないというのはいかがなものかと思いますが、これで一ヶ月続いた「謎のヒロイン・ミルキィローズ」の正体問題が決着。EDの「?」の所にも、晴れて仙台エリさんの名前が入りました。
というわけで、今回、最も印象に残ったのは、「ラーメン屋」という、のぞみの超絶的な大ボケと、ブンビーの心境並びに、それを仕事に持ち込まない姿勢でした。特に「ラーメン屋」は強烈で、一瞬、ナッツハウスにのれんができて、奥でナッツが調理し、くるみが丼運んで小々田がレジに立つ、などといった風景を想像してしまったほどでした。
本来の主題である、ナッツの奇行やミルクの正体ネタについては、少々違和感がありました。ただ、ナッツについては、最近の世情から、あえて身近な歴史を避けて「大航海時代と胡椒」を使ったまわりくどい話にしたのかも、とも思いました。
次回はシビレッタが再登場。またまた童話ネタです。前回のような「何のために童話が出てくるのかわからない」みたいな話にならない事を願っています。