「プリキュア5 GOGO」は、待望のオリジナル話が始まりました。新キャラであるシロップの「運び屋」および「便利屋」ぶりを前面に出しつつ、五人で過ごす放課後の一時をうまく描いていました。
冒頭、のぞみが深刻そうな顔をして、五つ折りにした手紙を、りんに渡すように頼みます。その表情と態度にただならぬ物を感じたシロップは、結局一人一人にその手紙を持っていく羽目になります。
その手紙に記載されていたのは、いい「おやつスポット」を見つけたので、みんなで、という内容でした。半ば呆れるシロップですが、のぞみはこの「おやつタイム」を「プリキュアのパワーとチームワークの源」と言います。
実際、手紙を受け取った時の真剣そうな顔や、おやつを食べながらくつろぐ時の楽しそうな表情を見ると、確かに、これがプリキュアの力の源なんだな、と思えてきます。
ナッツハウスやカフェテリアで、皆で何か食べながら談笑する、という場面は前シリーズからいろいろと描かれてきました。その日常的なひとときの重要性を再認識させられた話でもありました。
表紙は「しゅごキャラ!」でしたが、漫画の掲載はありませんでした。代わりというわけでもないのでしょうが、「しゅごキャラちゃん」が巻頭に。ナフタレン水嶋さんが巻頭四色になったのは初めてかもしれません。
今回もキャラ設定を壊さない範囲で、独自の感覚のギャグが展開されており、楽しめました。
「キッチンのお姫様」番外編は、フジタさんの女運の悪さが主題でした。それにしても、あの「ユリ」という女性の魔性ぶりにはもの凄いものがありました。また、「三つ星レストラン」の衛生管理のずさんさにも驚かされました。それに加えてピエールに迫られていたわけですから、フジタさんが戻りたがらないのもよく理解できます。あの「ユリ」は今でも、パリで男性料理人を破滅させているのだろうか、などとも思いました。
原明日美さんの「イチゴなやつら」は普通のラブコメかと思いきや、やはり陰謀ネタがありました。別に陰謀がなくても同じように話は進むと思うのですが・・・。
新シリーズの「なでしこシュート!」はタイアップものです。しかしながら、キャラ描写がいいので、「なでしこジャパン」が分からなくても、普通のスポーツ漫画として楽しめそうな感じでした。次回以降も楽しみです。
「教室のあたし」は、これまでに比べると軽めの主題でした。そのため、気楽に楽しむことができました。保健の先生もいい味を出していました。
ところで、森原さんがカゼをひいて出番がほとんどなかったのは、彼女が元気だと、力技で皆を練習に参加させてしまう、という展開になってしまうからなのでしょうか。次作では彼女がメインで活躍する話も読みたいものです。
「恋☆ゼミ」はちょっとネタに詰まっている感じ。もう少しギャグ要素を増やさないと、作者の持ち味が出ないのでは、と思いました。
読み切りで印象に残ったのは「桜色奇談」という話でした。話そのものより、「女の子をもてあそぶ男に取り憑いて、ギックリ腰にする幽霊」というのが面白い設定だと思いました。どこぞの地獄少女も、この「清女さん」を見習って無用な殺生を控えてほしいものだと思いました。
「君はワンドル!」は四コマ形式で登場。「箸を使える犬」ネタに特化していました。楽しめましたが、普通の漫画のほうが面白さがより出るのでは、とも思いました。