年明け第1話は、本シリーズ恒例の「最終決戦への序章」でした。表題の通り、カワリーノの非情な策略が中心でした。ただ、どちらかと言うと、「策略」というよりは、「カワリーノ、非情のリストラ」という感じの展開ではありました。
冒頭は初詣から始まります。ここで、りんが「将来の夢」を願い、第42話で約束した通り、かれんに最初にそれを話そうとします。しかしながら、その瞬間に、のぞみとミルクのいい争いにまきこまれ、夢を語ることはできませんでした。手にしていたものから見ると、アクセサリのデザイナーあたりでしょうか。
一方、OP終了後に、主題の「リストラ」が始まります。敗色濃厚を察したブンビーは、もはや残る気はありません。彼の迷いは、「退職届を提出して普通にやめるか、このまま逃げ出すか」の二択です。ところが、退職届を持っているところをカワリーノに見つかり、あっさり届は破られます。
さらに屋上に連れて行かれます。カワリーノの意図を察したブンビーは精一杯の反抗を試みますが、当然相手にされず、そのまま突き落とされました。ブンビーは「まさかこんな終わり方が」と言って落ちていきますが、変身すれば空を飛べる事や、かつての部下が落とし穴からはい上がった事から見ても、これで死んだとは断言できません。最後の復活を期待したいところです。いずれにせよ、カワリーノはまんまと、退職金をケチる事に成功しました。
一方、かなり安直な形で、のぞみたちは最後のピンキー収集に成功します。しかし、そこにブラッディが現れ、早速戦いに。また、得意の「腕コワイナー」と心理戦を展開しますが、うららにシルクハットを取られてハゲがばれるなど、散々な内容に。余談ですが、うららが奪ったシルクハットをかぶった場面は印象に残りました。
ブラッディはなぜか手元に出現した黒仮面を被らずに戦います。にも関わらず、プリキュアファイブエクスプローションを出されて撤退を余儀なくされます。一応、デスパライアに続き、あの技を出されても死ななかった人にはなりました。
しかしながら、本社に帰ったブラッディに対し、カワリーノは今回二度目のリストラ宣告をします。ここで、ブラッディはカワリーノの路線を再度批判しますが、もはや力でも上回っているカワリーノに対し、なすすべはありません。なお、デスパライアとカワリーノの関係は現時点でも不明ですが、とりあえず、ブラッディの論法は「ならなぜ、デスパライアはカワリーノを重用しているのか」という一言で片付けられてしまうと思いました。結局、組織というのは上から腐っていく、という極めて教訓になる論争だとは思いました。
あと、ブラッディが言うところの「結束していた頃のナイトメア」というのは、どんな感じだったのか、などと気になりました。昨年の今頃は、みんなで仲良く新年会でもやっていたのでしょうか。
そしてカワリーノはブラッディを床に沈めた上、黒仮面をかぶせます。どうやら、変身していない状態では、黒仮面は絶望仮面と同じ効果を示すようです。これまた、ブンビーに続き、復活に含みを持たせるような「リストラ」でした。
そして、さらなるカワリーノの「非情な策略」は、ナッツハウスに正面から入り、客だと思って出迎えた小々田を倒し、彼に化けてコレットを奪う、というものでした。この変装に対し、のぞみとナッツは違和感を覚えながらも気付かず、ミルクに至っては積極的にコレットを渡そうとします。このあたりの描写は、ナッツとのつきあいや、のぞみとの関係を考えると、違和感がありました。かつてのように、ナッツハウスの中にワープして、そのまま奪う、という策略で良かったのではないでしょうか。まあ、このあたりは「時間調整」みたいな制作側の事情があったのかもしれませんが・・・。
いずれにせよ、これで最終決戦の舞台は整った、という形になりました。
本作の特徴として、敵組織「ナイトメア」を「悪の大企業」として描く、という事があったと思います。今回のカワリーノの行ったリストラは、その集大成とも言った形で、うまくまとめていると思いました。「またみてね」で、「風邪などひかぬよう・・・」などと挨拶(?)しているのも、その冷徹さをうまく引き立てていました。
というわけで、来週から最終決戦。とりあえずデスパライアとカワリーノの関係が判明する事を期待したいものだと思っています。