ガマオ退場話でした。マラソンが苦手な、のぞみが最初は逃げようとしたものの、りんを初めとする仲間達の応援もあって、最下位ながら完走します。その一方でガマオは、カワリーノにだまされ、楽して幹部になろうとして、副作用も知らずに黒仮面をつけて滅びる、という寓話みたいな筋立てでした。
そのガマオですが、公園で就職情報誌を見ているところを、カワリーノに見つかり、わざとらしく黒仮面の宣伝をされます。慢性的な空腹状態である事もあり、あっさりひっかかったガマオは、カワリーノが落としたふりをした黒仮面を拾って喜びます。それを影で見たカワリーノは「コレットさえ手に入れればいいのです。たとえ(ガマオが)どうなっても」とほくそ笑みながら、彼の読んでいた就職情報誌を消滅させます。
一見すると、ただガマオが愚かなだけのように見えます。しかしながら、彼の置かれた状況を見ると、いちがいにそうも言えません。確かに飽きっぽい性格、という欠点はありますが、それだけで、「氷を盗み食いして餓えをしのぐ」というほどの状況におかれなければならない、という事はないでしょう。
ギリンマは危険性は知っていても上からの命令という事で、愛社精神に殉じました。一方、アラクネアは自分の出世欲とプライドのために、これも分かっていながら賭に出て敗れました。その一方で、会社に縛られない生き方を選択したはずのガマオも、結局同じ末路をたどった、というところに厳しい現実を感じさせられました。ついでに言うと、彼らをうまくハメたカワリーノにせよ、いつその立場に追いやられるかわかりません。
毎度の事ですが、彼らが黒仮面をかぶるたびに、「過労自殺」だの「ネットカフェ難民」だのといった、現代社会ゆえに問題になっている言葉を思いだしてしまいます。
一方、プリキュアのほうですが、自分の体調も万全でないのに関わらず、のぞみが逃げようとするのを、懸命に頑張らせようとする、りんを中心に話が進みます。結局、りんは倒れてしまうのですが、そこまで頑張る理由として、小学生の時の運動会の話をします。りんが転んでやる気をなくしかけた時に、のぞみの励ましで完走できた、というものでした。
のぞみの、ごく自然に人を元気にさせる力と、りんのそれに応える気持ちおよび友情が、自然に描かれていました。あと、こまちと、うららが気付かなかった、りんの体調不良を、かれんだけが気付いた、というのが印象に残りました。やはり、互いに意識することが多いだけに、ちょっとした異変にも気付きやすい、という事なのでしょうか。
そして、いざマラソン大会が開催。なんと、国際大会ばりに、公道を使い、沿道には家族などが応援に来ていました。お嬢様学校っぽい雰囲気は感じていましたが、想像以上の財力を持つ学校のようです。
そんな中、進路案内係に化けたガマオは、五人を行き止まりに誘導します。首位の、りんから、ドベの、のぞみまで、かなり長い時間、密かに矢印を振っていたわけです。それだけの忍耐力があるなら、もっと無難な人生も送れたのでは、とも思いました。
そしてそのまま戦いに。しかし、りんを筆頭に、みなマラソンの疲れがあり、戦う前から倒れてしまいます。そんな中、一人、のぞみは元気にガマオと戦います。一人だけ、マラソンは手抜いて走っていたのでしょうか。そして、あのガマオの舌をつかんで接近したりもしていました。あのヌルヌルしていそうな舌につかまるのですから、かなり気合いが入っています。
そして、すぐに四人も回復して、ガマオに集中攻撃。うららが「突っ張り」で攻撃したのが妙に印象に残りました。
そしてガマオは黒仮面を着用。予想と違う事態に、自らも驚きますが、もう修正はきかず、そのまま怪物化してしまいました。そうなると、定番の「プリキュアファイブエクスプロージョン」が発動。ガマオはあっさり消滅しました。
そして、五人は仲良く最下位でゴールイン、というオチでした。普通は、りんが行方不明の時点で学校側も気付くとしたものでしょう。そういう意味では、ちょっと違和感のあるオチでした。
余談ですが、今回のジャージ登場により、各学年のイメージカラーが判明。一年は黄色で二年が赤で三年が青というものでした。自分のいた中学とほぼ同じだったため、ちょっと懐かしさみたいなものを感じたりもしました。
次回はココのダイエット話のようです。今年になって、とみに腹が気になりだした中年男性としては、他人事とは思えない話になりそうです。それにしても、仮にも「美形キャラ」の二人が、あの「リス車」で運動したりするのでしょうか。いろいろな意味で、興味深い話になりそうです。