前半は、うらら主役話で、後半はプリキュアショー・アニメ版でした。それぞれ面白かったのですが、その中で今回一番印象に残ったのは、プリキュア掲載に燃える増子さんを見て皆が困る中で見せた、ナッツの達観したような表情と、直後の「イケメン作戦」でした。初登場の頃の人間不信が嘘のように、この世界にとけ込んで(?)います。それにしても増子さん、いくらほれているとはいえ、あそこまで自在に扱われてしまう様を見ると、将来がちょっと心配です。
前半の、うららですが、中一にも関わらず「司会のお姉さん」をうまくこなしています。コワイナーが出てからの機転を利かせてのアドリブなども非常に鋭く、学園生活で見せるボケや、冒頭で見せた大食いなどと対照的です。この「仕事モード」と「日常モード」の切り替え、という彼女の特徴をうまく描いています。
そして、観客の目を照明に向けさせて、目が眩んだ瞬間をついて、というTV的にどうなのか、という技(?)を使い、数百人の観客のいる舞台の上で変身。さらに、そのまま舞台上で戦いを始めます。
先週に続き、先輩二人は防御に専念。こまちは観客を攻撃から守り、かれんは増子さんを助けます。その際、名前を呼んでしまい、驚かれるという一幕もありました。これが、今後の展開に影響をおよぼすのか、それともナッツに会った増子さんがすっかり忘れてしまったかは、現時点では不明です。
一方、舞台上では三人揃ってギリンマ・コワイナーとを撃退。ブンビーに最終通告みたいな事を言われていたギリンマでしたが、特に執念や危機感を見せることなく、普通に退散していました。
というわけで、プリキュアショーは大成功。主催した公園が再度、プリキュアの出演を打診するというオチになっていました。ちなみに、ちなみにプリキュアショーは一回、五十数万円とか。計算高さを見せた漫画版のかれんなら、ナッツハウスで受け付ければ、いい軍資金稼ぎになる、などと思ったかもしれません。
マネージャー氏の無駄に長い会話と動きなど、一部冗長すぎると思われた部分もありましたが、二つの主題に関しては上手く作られており、全体的に楽しめました。
他に印象に残った場面として、のぞみが着ぐるみをやる、という所で、りんが最後まで反対するものの、その決心の強さに折れた時に見せた、「まあ、しゃあないか」という感じの笑顔がありました。物心ついたときから、何度もこういうやりとりがあったのだろうな、などと思わされました。
ところで、前半は、うららが主役だったにも関わらず、変身後は目立った出番がありませんでした。せっかくなら、うららだけは最初は変身を控えて、プリキュアショーの司会をし、ピンチになった所で自分も変身して参戦、などという展開もあったかとも思いました。まあ、本編の話のほうが自然ではありますが。
とにもかくにも、今シリーズは過去三年の「ふたりはプリキュア」と違い、人前で戦うことをいとわない、という路線である事がはっきりしました。そのあたりをうまく使った面白い話を、今後も見たいものです。
最後におそらく誰にも分からないネタを一つ。20年前、聖闘士星矢が流行していた頃、ファンロードに「氷河くん、ハイ!」という漫画が載った事がありました。マーマへの花代を稼ぐため、氷河が紫龍をつきあわせて、デパートの屋上で「星矢ショー」をやる、というネタでした。まさかそれから20年後に、アニメで「本人達が実際にショーをやる」という話を見る日が来るとは思いませんでした。長年ヲタクをやっていると、色々面白い経験ができます。
次回は、りんの主役話。その性格、さらには声優さんの巧さもあり、特に思い入れの強いキャラの一人なので、活躍を大いに期待しています。