実は、開店したはいいけれど、ナッツの店には客が一人も来ていなかった、という驚異的な事実が判明。ナッツはまる二日間何も食べていません。なんでも、ココに勧められたシュークリームも「タダで貰ういわれがない」と断っていたとのこと。この世界で唯一の同族であるココに対してすらそのような対応をするところを見ると、かなり義理堅い性格のようです。それとも、パルミエ王国滅亡のきっかけとなった例の件がまだ気になり、少しでも隙を見せたくないゆえなのでしょうか。
もっとも、さすがに空腹には勝てず、こまちの豆大福を食べていました。ココもそうでしたが、とりあえず最初に食べた菓子が「好物」になるようです。
一方、ナイトメア本社ではカワリーナがブンビーを叱責。ネタは2ヶ月近く前に一度だけ仕事を命じ、失敗してそのまま失踪したバイトのガマオの管理についてでした。確かにカワリーナの言うとおりかもしれませんが、「失敗したら支払いはしない」という契約のバイトにそこまで求めても意味ないようにも思えます。
そのガマオですが、失踪後も無収入のままで、ガマグチは空っぽに。第3話の事を延々と思い出して愚痴ったりしていました。そして、逆恨みもあってプリキュア襲撃を決意します。それにしても、バイト情報なら無料で入手できる昨今なのですから、逆恨みしている暇があったら別のバイトを探せば、とも思います。
というわけで、今回は容姿には大差があるとはいえ、異世界の住人二人の空腹脱出が主題となって話が進みます。
ナッツハウスでは、集客のための作戦会議が行われていました。「いつか来る」という楽観論に対し、うららが宣伝の必要性を強く主張します。その会議の結果、まず、商品を学校で見せて宣伝という案が出るも、これは生徒会長であるかれんが、校則をたてに頑強に拒否します。このあたり、うららにせよ、かれんにせよ、基本設定に沿った性格がきちんと描かれています、また、その対案である「口コミとマスコミの活用」をかれんにやや自信なさげに言わせる、という描写もいいです。
しかしながら、作戦はなかなかうまくいきません。まず、三年生コンビは口コミ作戦に出ます。しかし、こまちが学校で級友に宣伝しようとするも、話しかける機会を作れず失敗。陰で見ていたかれんが、「押しが弱すぎる」と心配します。ただ、一方のかれんも、生徒会の会合が終わったところで唐突に宣伝を始め、隣に座っているこまちに「強引すぎ」と言われます。このあたりの二人の性格の対比および、互いを心配する描写も面白いと思いました。
一方、二年生コンビは、先週鮮烈デビュー(?)をかざった増子さんに宣伝を依頼しようとします。しかし、得意の「ジャーナリズム魂」を振りかざされて断られます。頼みの綱は、ナッツハウスの首飾りをつけてTVに出た、うららでしたが、残念ながら現在の地位では「一山いくら」の扱いしか受けず、宣伝などする機会はありません。この描写で面白かったのは、そのまま番組が終わってスタッフロールが流れ、最後に「この番組はご覧の各社の提供でお送りしました」というアナウンスまで入るところでした。暗に「マスコミで宣伝してもらいたきゃ、払うものを払え」という事を伝えています。先週も思いましたが、このあたりの「マスコミ観」の描写はいろいろ含むものを感じてしまいます。
再びあきらめそうな雰囲気になりますが、こまちがここで、祖父の頃の話を出して、「まずはチラシから」と言います。すると、冒頭で秋元和菓子店(仮名)の豆大福に感服したナッツが「あんなに美味いものを作る店でも宣伝しないと傾くのか」と開眼。一丸となってチラシ配布作戦を開始します。さらに、第2話あたりで捕まえていたピンキーがカラーコピーの機能を備えていた事が判明。あっという間に刷り上がりました。この調子で、PCの機能をもったピンキーやwebにつなぐ機能を持ったピンキーが出てくれば、低コストで商売できそうで便利だなと思いました。
というわけで、五人のみならず、パルミエ王国の二人もチラシ配りを開始。ところが、のぞみはガマオにまでチラシを配ろうとしてしまい、それがきっかけとなって戦闘が始まります。ガマオはなんと、先ほど空しく見つめていた、自分のガマグチをコワイナー化。これがOKなら、あらかじめ戦術に応じた道具を持参する、という作戦ができそうです。戦いのほうは、前々回に続き、りんとかれんでコワイナーを撃退しました。次回はアラクネアだとの事なので、ガマオはまた失踪するのでしょうか。
一方、七人は再びチラシ配りを再開。すると、増子さんがナッツからチラシを受け取ります。ナッツを見ると「ジャーナリズム魂」がどこかに吹っ飛ぶ増子さんは、早速、サンクルミエール通信でナッツハウスを大特集。おかげで一転、ナッツハウスは押すな押すなの大繁盛、これでナッツの食い扶持も確保、というめでたしめでたしになりました。余談ですが、この「報道されるやいなや客が殺到」には、数ヶ月前の「納豆ブーム」を彷彿させられるものがありました。
今回の話は、どちらかと言うと、二年二人が脇にまわって、先輩後輩三人の描写に軸を置いた感じでした。その三人の長所短所がそれぞれうまく描かれていました。その一方で、のぞみ・りんもそれぞれ役目を果たしていました。唯一残念だったのは、いくらでも面白い描写ができそうなチラシ作成作業あたりが止め絵だったのに対し、ガマオの回想がやけに長かった事くらいでした。まあ、このへんは予算の関係で仕方ないのでしょう。
次回はのぞみと小々田のデートネタになりそうな感じです。今後の方向性の一つが見える話になりそうなので、これまた楽しみです。