第12話・戦いの論拠

 話の主題は、「公園の異常気象を調査していた青山がキッシュの襲撃を受ける。そこに現れたいちごが、変身後の姿を見られる」というところだと思われます。しかし、この「いちごの秘密」に関しては、既に前の話でTVで放送されています。さらに、その後の青山が「気づいているのに気づいていないふりをする」という奇妙な立場を取ってしまうため、全く持って意味がなくなります。というわけでこの部分については省略します。
 その代わりと言ってはなんですが、話の半ばで非常に興味深い会話がありました。五人が揃った事もあり、カフェミュウミュウ地下の「司令室」で白金が「戦いの概略」を説明します。しかしそれにことごとく突込みを入れるざくろさん。しかもその突っ込みで、「未確認動物研究の世界的権威である父を、小学生の時点で凌駕していた天才少年」である白金を完全に論破しているのです。

 確かに、ここで白金が言っている事は、結果としては事実でした。しかし、あくまでも結果論であり、この話での説明は仮定が多すぎて、とても「『エイリアン』が地球の全生物の滅亡を画策している」を立証できるようなものではありませんでした。その論理構成のおかしさを、ざくろさんは厳しく指摘したのです。
 結局、ざくろさんの質問に答えきれなくなった白金は、「レッドデータアニマルの遺伝子を打ち込まれて変身能力を得る素地を持った少女が5人も揃ったのが、自説の正しさを証明している」という、さらにわけの分からない事を言って、話を打ち切ります。
 前2話で戦闘能力の高さを見せてくれたざくろさんですが、今回は、その知性の高さを見せてくれました。
 他の4人の戦闘能力と、男二人の頭脳を一人で上回っているのでは、とまで思えてくるほどです。

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