「プリキュア5」の主題は「お姫様だっこ」でした。小々田がちょっとケガしただけの、のぞみを、皆の見ているところで「お姫様だっこ」して保健室に運ぶ、という行動をとったことが、音楽室での「プリキュア会議(?)」にて問題になります。
その、会議風景ですが、りんは、二人がかりで抱えて持ち込んだ段ボール一杯のパンを食べています。のぞみは弁当を食べていますが、あの座り位置を見るに、弁当が終わったら段ボールのパンに移行するのは確実でしょう。一方、うららは丼三杯を平らげて四杯目に挑戦中、というったあんばい。ともに驚異的な食欲です。そして、かれんはなぜかバイオリンを弾きながら話すという奇妙な事をやっています。
そこにいきなり、ナッツが登場。ココに弁当を持ってきたのですが、なぜか兎柄の布で包んであります。まあ、本体があの姿な事を考えればどうってことないのですが、「渋めのイケメン」がそれを持っている姿はこれまた印象に残りました。
その一方で、のぞみの「お姫様だっこ体験」に他の四人は興味津々。りんにうながされて、かれんが代表して尋ねるのですが、その口ごもり方などの表現に上北さんの巧さを感じました。。
そして「お姫様だっこ談義」が進む中、いきなり、うららがシンバルを鳴らして「はじけちゃいました。てへ」と一言。これまた唐突に「はじっけっぷり」を見せてくれます。ついでに、歩鈴の事を思い出したりもしました。
そして、なんか小々田とのぞみがいい雰囲気になると見るや、いきなりナッツが、りんたち四人をプロレス風に抱えあげた後、とどめに小々田に「お姫様だっこ」をかまします。「腐女子」でなくても、「ドリームコレットを守ってくれたお礼、というのは口実で、単に小々田を『お姫様だっこ』したかっただけ」と思ってしまう、一連の奇行でした。
するとそこに、アラクネアがいきなり、ナッツに「お姫様だっこ」される形で登場。「重い」と言われていきなりナッツにビンタをかました後に変身します。対して、カッコよく「いくぞ、ココ」「おう」などと言って戦おうとする男性二人ですが、一発で吹っ飛ばされて元の姿になり、のぞみとりんに「逆お姫様だっこ」と呆れられます。ちなみに、プリキュアは本誌4月号に続き、変身しただけだったため、これが今回唯一の「戦闘シーン」でした。
戦いが終わり、ナッツは腰痛でダウン。これがアラクネアとの戦闘によるケガなのか、計六人を「お姫様だっこ(?)」した事による無理がたたったためかは謎です。
そして再び軽いケガをした、のぞみを、小々田が「お姫様だっこ」して病院へ。その途中で変身が切れ、ココに戻ってつぶれる、というオチでした。
主題の「お姫様だっこ」を中心に、各キャラが個性的かつ面白く動いています。なかなか深くキャラを作ってあるように感じました。これから皆が、どのように動いていくのか、本当に楽しみです。
「私立ヤバスギ学園」は、今度は天才デザイナー高校生が敵キャラとして登場。いつぞやのエリート大学生といい、あれだけ能力がある連中が何が悲しくて「女子中学生いじめ」などをやっているか、非常に謎です。なお、今回の主題は「パンチラ」のようで、オチの「パンモロ」を含むと四回ほどありました。あれをやると、今の読者にはウケるのでしょうか。
「きららプリンセス」は、きららとシルフィのやりとりが特に印象に残りました。後、バルドー言うところの「美しいすばらしい国」の描写は別の意味で印象に残りました。
「イノセントワールド」は「両親の離婚と姉弟の葛藤」という題材でした。自分としては、つい同世代である父親に感情移入してしまいます。できることなら、何とか復縁し、また四人で暮らしてほしいものだ、と思いました。
若手の読み切りの中で一番印象に残ったのは「ひとりじゃないもん」でした。最後はクラスのみんなが手伝ってめでたしめでたし、というオチですが、途中の部分は、ちょっとした「怖さ」まで感じました。最後にうまくまとめたとはいえ、単なる「友情モノ」ではない奥の深さがあります。
「特集・運命の恋」の八作品の中では、「長身の女の子と小柄な男の子の入れ替えモノ」というよくあるネタながら斬新な設定にした「となりのネズミくん」が一番楽しく読めました。二人の感情の細かい描き方もなかなか上手いものがありました。