冒頭では満と薫のこれまでの状況説明がありました。そして本編はいきなり、パンパカパンのオープンカフェ部分に満と薫がいます。そこにみのりが現れ、薫を見つけると喜んで読書感想文の宿題の話をします。この時のみのりの嬉しそうな顔と、それを見た薫の、みのりとの再会を喜んでいる事が伝わる表情がいいです。ついでに、「二人の不在はなかったことになっている」という設定をわかりやすく紹介しています。
その直前の場面で、ムープとフープに空の泉の事で礼を言われて照れたように微笑したのをはじめ、本話では満と薫のさまざまな表情を見ることができました。みのりの感想文を褒めた時のような明るいもののありましたが、やはり全体的には闇の運命から逃れきれない事を感じているのか、不安げな表情が多めでした。
そして、パンパカパンの帰り、夕暮れの中、満と薫はこの生活が続くことを願います。その際、今日の事を思い出して満が微笑するのですが、その時の顔にも憂いが含まれています。
そこに再生キントレスキーと再生モエルンバが登場し、「裏切り者への制裁」を始めます。かつてはドロドロンやゴーヤーンに必要以上に好戦的だった二人ですが、「アクダイカーンに背くことの負い目」を感じる二人はなかなか反撃に転じられません。キントレスキーのベアバッグで危機になって初めて攻撃を繰り出しますが、キャラフェの力を得た二人には苦戦を強いられます。ここでも、二人の苦しむ表情がこれでもか、というばかりに出てきます。
そして二人が絶体絶命の危機に陥ったところに咲と舞が登場。この二人の声を聞いた時に、満と薫の脳裏に、とびきりの笑顔の二人が浮かぶ、という描写がまたいいです。
登場した物の、再生怪人パワーの前にあっさり倒される咲と舞ですが、今度はそこに傷ついた満と薫がふたりをかばいます。そして、互いを助け合いながら、先週同様にまずモエルンバのゴーヤーンマークを満と薫で飛ばし、ツインストリームでとどめ、と四人の協力がぴったりあいます。
あと、この四人の協力とその力に「長年の経験と勘」で気づき、モエルンバを止めにいったキントレスキーの「いかん、戻れ、モエルンバ」という台詞も印象に残りました。どうやら、再生怪人の寿命は二話のようなので、次の出番が正真正銘の最期になりそうですが、今度はどんな「漢の散り際」を見せるのか、これまた楽しみです。
そして最後は試験の答案返却で終わりますが、満と薫に教わった咲は予想外の高得点をあげます。ある意味、かつての「消滅」の前に咲が満に言った「今度数学教えて」が実現したとも言えるでしょう。冒頭の「薫お姉さん、今度はいつうちに来るのかな」とあわせ、日向姉妹との約束を二人が果たした、とも言えます。
一方、満と薫は当然100点を取りますが、これまでの事とあわせて、咲と舞にお礼を言います。そして最後に満と薫の影の全くない笑顔で終わります。この笑顔のために、作中でさまざまな二人の表情を描いていたのでしょう。
見ているだけで本当に嬉しくなり、「この作品を見ていてよかった」と改めて思えるようないい笑顔でした。