第9話・藍沢兄妹

 みんとの家におしかけたミュウミュウ3人が、その家の豪勢さと人間的な空虚さを感じ、その象徴的存在に見えたみんとと兄の不仲を何とかしようとする話。
 各キャラの家族構成ですが、いちごは中学時代からのつきあいで結婚した万年新婚さん状態の両親のいる一人っ子。れたすは教師の両親(という設定だったと思う)と弟の4人家族と、まあ普通の構成です。ところが歩鈴は母と死別し、父は修行中(失踪?)で、幼い弟妹を歩鈴が面倒をみています。また、次回から登場のざくろさんも回想シーンや手紙によると、子供の頃から親とうまくいかず、一人暮らししている模様です。
 そして本題のみんとは、大金持ちの家でありながら、両親・兄ともほとんど会話もなく、実質的な家族は「ばあや」だけ、というかなり寂しい家庭環境です。

 幼い頃はみんとのバレエを誉めていた事もあった兄でしたが、「藍沢家の後継者たる教育」を受けるようになってからは態度は一変。バレエをやっているみんとを見ても「気軽でいい」などといい放つ始末です。確かに、世間で見る「二世」とか「三世」とかいう連中を見ていると、学歴は立派ですが、人間的におかしすぎる輩が多いように思えます。もしかしたら、この藍沢家みたいな教育は本当に行われているのかも知れません。
 その兄にみんとのバレエを見せようと、三人が奮戦。それはいいのですが、走っている車に飛び乗ったり、交差点の真ん中で車道に出たり、と「子供向けアニメの主人公」らしからぬ行動が目立ちます。
 結局、兄は彼女達の熱意に負けて会場へ。しかし兄に対する不信感が消えないみんとは、会場でもケンカ。兄も帰ろうとしますが、彼女のための花や、キメラアニマに襲われたみんとをかばう姿を見て最後は心を開きました。

 ところで、ミュウミュウは10代半ばの女の子5人がメインキャラです。しかし、その中でざくろさんと歩鈴は既にキャラが確立されてしまっており、作中での成長はありません。いちごにいたっては、途中から退歩してしまう始末です。
 それに対し、みんととれたすについては、何度か「昔と変わった彼女」が描かれます。そういう意味で、この話はその始まりとも言うべき位置付けにありました。これでその後の成長を、両親・兄とともに描いていれば、「ミュウミュウ」はもっと面白くなっていたのでは、と思います。
 あと、話は全く変わりますが、兄が車で出かける時の運転手ならびに「お付き」は、福本伸行氏の漫画に出てくるような、黒服黒メガネでした。あれを見る限り、藍沢家はまっとうな商売をしていない会社の社主なのでは、とも思えてきます。

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