第8話・もう一人の青山

 れたすが温泉コテージの無料チケットを当てたので4人で行ったら、実は当たったのは「1年後に泊まる権利」で、実際はまだ建設中。その自然破壊を阻止しようと頑張る、青山そっくりの少年「青山田雅三」が出てくる、という話です。
 「ミュウミュウ」の初期の主題に「地球環境」というものがありました。特に漫画の第1話の青山は、デートと言えば「絶滅危惧動物展」、放課後にいちごに声をかけたかと思うと、「ドブ川の掃除」というほどの、「環境ヲタク」でした。
 しかし、このようなキャラではファンがつかない、と思われたのか、この設定はあっさり忘れ去られます。そして青山は、ただひたすら「いちご」と言うだけの人物になりました(もっとも、その裏にはえらい性格の凄さがあるのですが)。

 そのような「恋愛一筋の青山」に対し、本話に出てくる「青山田」は、体を張って故郷の環境を守ろうとする少年です。そう考えると、「第1話の青山」を継承したキャラとも言えるでしょう。というより、そうでないと、彼が青山そっくりである意味がありません。
 故郷の森とカワウソを愛し、女の子にはぶっきらぼうながら根は親切。結果的には実際に描かれた「青山」より、こちらのほうをメイン男性キャラにしたほうが、もともとの「地球環境」との整合性も取れ、話としても面白くなったのでは、と思います。実際、「いちごは僕のネコだから」などと言う「ラブコメ男」となった青山が人気を得たとも思えません。
 そういう意味では、今後の「ミュウミュウ」とは枝分かれしている、「平行世界のミュウミュウ」とも言える話だったか、などといろいろ深読みしたくなる話でした。

 話は前後しますが、冒頭のカフェミュウミュウで前話に続いて歩鈴が芸を披露。曲芸をしながら物を運ぶのはもちろん、足でレジ打ち、という離れ業を見せます。また、戦いにおいても、偶然とはいえ、風邪をひいた歩鈴が難局を打開する、という展開。前回初登場という事もあるのですが、かなり歩鈴が目立つ話でした。
 また、ミュウミュウでの位置付けも微妙に変化。「元気なキャラ」が歩鈴になってしまい、初期の頃の見どころだった「いちご(中島沙樹さん)の元気なしゃべり」が歩鈴登場以降はかなり減りました。
 歩鈴のキャラも位置付けも悪くはないと思っています。しかし、いちごの領分とは違うところで、元気さを発揮できるような位置付けもできたのでは、とも思っています。

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