「東京ミュウミュウにゅー」第14話

 藍沢みんと話ということで期待していたのですが、別の意味で「東京ミュウミュウらしい」話しになってしまった、というのが率直な感想でした。
 まず、冒頭で藍沢みんとが、桃宮いちごの家に牛車でやってくる、という、ありえない設定に度肝を抜かれました。
 何でも父と兄に、子ども扱いされたことに怒っての「家出」とのことです。
 そして、桃宮いちごの家に泊まり、徹夜で「家庭用風力発電機」を思いつき、それをビジネスにしよう、という筋立てでした。
 地球環境を意識する作品として、再生可能エネルギーに着目したこと自体は評価できます。
 しかし、騒音問題があるため、街中でできるわけがない風力発電にしたのか、というのがまず残念でした。

 そして、藍沢みんとの一夜漬けでの発想に、ミュウミュウ全員が同意して、「兄の経営している会社に忍び込んで、そこの製品を分解して家庭用風力発電機を作る」という流れになります。
 20年前のアニメだったら、藤原ざくろさんが10回くらいダメ出しをしていたでしょう。
 しかし、「にゅー」の藤原ざくろさんは、このような100%失敗する「計画」に何一つツッコミをいれず、協力しています。
 そして作った風力発電機は想定通りに発電できないだけでなく、パイの作ったキメラアニマを強力化する、という弊害まで出してしまいました。
 その結果、藍沢みんとがリボーンミントアローで風力発電機を壊す、というオチになりました。

 昨秋に放映された「にゅー」の特徴として、藍沢みんとの設定が大幅に強化された、というのがあります。
 兄への対抗心もあり、経営者を目指して高校生のプレゼン大会で高い評価を受けた、という設定があったのは、非常に興味深いものがありました。
 そして、ビジネスの一弾として、再生可能エネルギー発電を計画する、という展開も好感が持てました。
 しかしそこからあとは、小学生レベルのドタバタで大失敗したわけです。
 結果が失敗で終わるにしても、もう少しまともなビジネスモデルにできなかったのでしょうか。
 また、それに藤原ざくろさんが適切な助言をする、という展開にもできなかったのでしょうか。
 自分が東京ミュウミュウにハマり続けている理由は、もちろん、キャラや設定が面白いところにあります。
 もう一つの理由は、20年前の漫画やアニメを見た時に何度も「これ、元はいいのに、何でこんな仕上げをするのだろうか。勿体ない」という思いが多々あったことにあります。
 それもあって、自分にとって一番熱く語れる作品は「東京ミュウミュウ」なのです。
 その「勿体なさ」が思い切り出たのが今回の話でした。
 次回は、黄歩鈴の母親話です。
 20年前の放映の時は、声優さんたちがみな、感涙した、という話でした。
 できれば、あまりオリジナリティを出さず、20年前ベースでやってほしいものだと思っています。