「デリシャスパーティー」第2話

 話の目的としては、クッキングダムの紹介と、ハートキュアウォッチの宣伝が中心、という感じでした。
 一方で、筋立てとしては、ローズマリーが前回、デリシャストーンを破壊された事から、闘いのシビアさを感じて、和実ゆいを巻き込むまいと、一人で闘おうとしていました。
 そのあたり、今ひとつ不可解なところがありました。

 クッキングダムとブンドル団を説明するにあたって、おいしーなタウンの南米料理ストリートでレシピッピが奪われ、いまだに営業不能状態である事が明示されました。
 前回、気になっていましたが、やはり最初の闘いで、南米ストリートのレシピッピは解放されていませんでした。
 このままだと、最終回まで、南米ストリートは今のままという事になりかねません。
 改めて、ブンドル団は、社会や経済に長期的な実害を与えるプリキュア史上初の組織だと思いました。
 また、当然ながらプリキュアの世界にはコロナ禍はないわけですが、この南米ストリートのシャッター通り化などは、コロナ禍の現実とリンクしているようにも見えました。

 それはともかく、筋立ての主題は、ローズマリーが和実ゆいを戦闘に巻き込むのをやめるため、別れて一人で闘おうとしたところにあります。
 しかし、デリシャストーンが破壊され、自らの戦闘力は大幅にダウンしているわけです。
 その状況で、プリキュア抜きで勝てるわけがないと思うのですが、別に新たな作戦を持っていたわけではありません。
 それを考えると、ローズマリーがなにゆえにこんな行動をとったのか、理解に苦しみました。
 また、今回はコメコメが和実家に住むことになります。
 その際、10年前に拾った猫の逸話が描かれていました。
 人間を恐れる猫に対し、粘り強く世話をして心を通わせた、幼少時の和実ゆいの描写はいいと思いました。
 ただ、その猫が今はどうしているのかは描かれていませんでした。次週以降に出てきて、コメコメと仲良くなったりするのでしょうか。

 さて、第2話であるにも関わらず、二人目のプリキュアが登場しませんでした。
 これで三年連続です。しかし、プリキュアシリーズとしては珍しく、他には13年の「ドキドキ」と10年の「ハートキャッチ」しかありません。
 昨年は、「もうひとりの主人公」であるローラの位置づけを描くために、第2話を使いました。
 また、一昨年は、ヒーリングアニマルのプリキュアに対する想いの深さがシリーズ主題の一つである事を伝えるための第2話でした。
 なお、「ドキドキ」では、相田マナと菱川六花の関係を描くため、あえて菱川六花をプリキュアに変身させず、生身で相田マナの戦闘サポートをした、という話でした。
 また、「ハートキャッチ」も、花咲つぼみと来海えりかの関係を、「敵に劣等感を利用されデザトリアン化した来海えりかとの戦闘」という形で描くための第2話でした。
 そうなると、今年は、和実ゆいとローズマリーの関係を深く描くために第2話を使った、という事なのでしょうか。
 そして、予告を見る限り、次回はプリキュア史上初になる、「プリキュア一人のままで第3話」になるようです。
 新たに目覚めたパムパムとコメコメの関係などが描かれるのでしょうか。
 これまでにない独特の構成ですが、このシリーズの主題を何にするつもりなのか、と非常に気になっています。