マイメロ50話

 冒頭、いきなり塔の上で柊が上着を脱ぎ捨ててバイオリンを弾き出した時は、かなり度肝を抜かれました。さらにそれについて、話の後半で「寒くない?」というマイメロのツッコミが時間差で入ったのもまた笑えました。
 その一方、話の終盤部分の塔での攻防は純粋な意味でとても優れた出来でした。この部分だけなら「名作」と言えると思います。ただ、話全体の流れの中でこの部分がどうだったか、という事は、次回の「柊対ダークパワーの精」の結果を見てからでないと、論評できませんが。
 その名作部分ですが、特に秀逸だったのは、柊の「思い出」の一番最後の所に普段のクロミが出てきた事でした。ああいうのを見ていると、本当に作り手は登場人物を愛しているな、と思います。最後のスポンサー紹介の映像が、クルミ=ヌイとバク、というのもいいです。

 あと、塔を登る間の、歌とクロミがお互いを同じ目線で見て、喧嘩したり話したり協力した、という場面が印象に残りました。これまで、ともに相手に対する認識は「異世界に存在する敵」というものしかありませんでした。したがって、互いに相手の心を考えるような事はありえなかったわけです。それが、切羽詰まったこの場面になって、お互いの存在を認めて会話したわけです。その「同じく柊を想う少女同士の会話」は、非常に心に残りました。
 というわけで、大変素晴らしい描写が多々ありました。とはいえ、このまま「心の冷え切っていた柊が、歌の愛によって暖かい心を取り戻す」という月並みな展開は見たくはありません。まあ、これまでの事を考えれば、次週では私の想定のはるか上を行ってくれる可能性はかなり高いので、さほど不安ではないのですが・・・。

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