夏海まなつとエルダの交流話でした。
戦闘に負けて帰還しようとしたエルダの飛行船が故障し、学校裏にある廃屋に落ちます。
そこにやって来た夏海に声をかけたら、怪談話にある「しゃべる人形」と勘違いされ、それをきっかけに不思議な交流が始まる、という筋立てでした。
冒頭、ローラが正式入部をしての、トロピカる部のミーティングから始まります。
普段と違い、滝沢あすかが場を仕切っていました。部長として当然とは言えるのですが、それに対して一之瀬みのりや涼村さんごは違和感を表明しますが、逆にこれまで常に部を引っ張っていた夏海まなつはむしろ喜びます。
着実に、5人の関係が成熟していっていることを面白く描いていたと思いました。
なお、その後の展開で、滝沢あすかが点呼を取り、さらに戦闘中も同じように点呼を取る、という「部長描写」も楽しめました。
そして、今回の企画は学校新聞で募集された「学校の怪談」の謎解きでした。
ローラが人魚として出没したのがきっかけであり、その「後始末」という意味合いです。このあたりも、ローラの人間変身というイベントをうまく活かしていると思いました。
その結果、学校の裏山にある空き家探検をすることになりました。その前段階で、夏海まなつが強度の怖がりである事が明かされていました。
その空き家に、冒頭の闘いで不時着したエルダが隠れていました。
入ってきた夏海まなつに話しかけるのですが、その上に人形があったため、夏海まなつは「人形がしゃべった」と勘違いします。
それがきっかけとなって、夏海まなつが人形だと思いこんでいるエルダに食料を届けることになりました。
その時、エルダの身の上話が出るのですが、「友達が必ず助けに来てくれる」という台詞がありました。
ヌメリーやチョンギーレに対する信頼と愛情がよく伝わってきました。
このシリーズの特徴として、敵幹部の仲が全体的に良好で、特にエルダは二人に可愛がられている、という事があります。その設定がうまく活かされていました。
あと、夏海まなつが弁当を半分持っていったら、翌日ちゃんと、弁当箱を風呂敷に包んで返していました。このような形で、エルダの人柄を描いたのも上手いと思いました。
そして戦闘となり、エルダは初めて自分に食べ物をくれた相手がプリキュアだったと知ります。
その恩義を感じて、プリキュアがピンチの時に仮病を使い、それで攻撃を止めてプリキュアを勝たせました。
その時の、ヌメリーとチョンギーレの対応も面白く描かれていました。
そして、最後に、エルダが廃屋の人形を持ち帰り、「おままごと」のメンバーに加えた、という形で話を締めていました。
このシリーズは敵味方とも非常に緩いところがあるのですが、その設定をうまく活かして面白い話に仕上げていました。
今後どうなるか気になるところですが、自分的には一昨年やその前みたいに終盤で「光堕ち」はせず、最後まで「あとまわしの魔女の部下」を貫きつつ、この緩さでほのぼのとした闘いを繰り広げてほしいものだと思っています。
次回は、一之瀬みのりが探偵をやる話です。一度、「スケボーファッション」で出てきた星型眼鏡を着用します。あの絵が好評だったのでしょうか。
「食べ物がなくなり、それを本好きのプリキュアが探偵となって解決をはかる」というと、悪かったのはプリキュアで、何一つ悪いことをしていなかったブンビーが無実の罪でしばかれたという、プリキュア史に残る怪作「GoGo第9話」を思い出してしまいます。
はたしてどのような展開になるのか、大変楽しみです。