「トロピカルージュ」第12話

 風紀委員会が登場し、トロピカる部に対し、執拗に「ガサ入れ」をした話でした。
 理由は、最近、校内で話題になっている人魚騒動の調査とのことでした。
 その関係でローラが初めて「二足歩行」した話になりました。

 風紀委員会とトロピカる部の「攻防」が話の主題でした。
 そこにおいて、滝沢あすかは、どんな相手でも筋を通すという人柄で正面から対抗し、一ノ瀬みのりは、校則をタテにする相手に対し、その校則を使ってアクアポット奪取の正当性を主張してやりこめていました。
 この二人の長所と位置づけがかなり明確に描かれていると思いました。
 ところで、その風紀委員会ですが、今ひとつ、何をやりたいのかわかりません。
 人魚騒動とトロピカる部の関係を疑いつつも、人魚などいるわけない、というのが基本的な考え方です。
 とはいえ、トロピカる部が何らかの目的で人魚騒動をでっち上げていると思っているわけでもないようです。
 しかも、委員長の角田正美は、それが楽しくてやっているわけでもなく、委員たちに疲れを指摘される有様です。
 使命感で自縄自縛になっているように感じられました。
 あと、今回の「ガサ入れ」の根拠となった校則「校則違反の疑いがあるものを風紀委員会が没収することができる」は、かなり恣意的な没収ができてしまい、まずいのでは、と思いました。
 あと、その校則の結果、棚いっぱいに集まった没収品を見た時は、生徒から没収した漫画を読むのが趣味になってしまった無印の米付教頭を思い出したりもしました。
 いずれにせよ、しょうもない「校則」のせいで、トロピカる部はもちろん、風紀委員会も疲弊している、というの展開は、最近よく報じられる「ブラック校則問題」に踏み込んだような感じもあり、面白いと思いました。
 なお、前回は出番がなかった生徒会長の白鳥百合子が少しだけ登場し、滝沢あすかの談判を受けていました。そんななか、過去の登場回同様、過去の因縁を示唆した発言もしていました。

 後半は、戦闘のさなかに、一人でアクアポットを奪還しに行くローラと角田正美との「攻防」が描かれます。
 ここで驚いた事に、ローラは丈の長いスカートをはいたうえで、尾びれに靴を履かせて、人間のふりをしてごまかしてしまいました。
 かなり無理があるような気もしましたが、そういう所を強引にやってしまうのは、このシリーズならでは、と言えるでしょう。
 その展開もあって、戦闘はローラの人間変装のついで、という感じでした。
 ただそんな中で、涼村さんごが、「×シールド」を作るも、あっさり壊されて、それを即座に滝沢あすかと、夏海まなつでフォローした、という描写は印象に残りました。
 次回は、トロピカる部が校内放送をする話です。ローラの歌が主題となるようです。予告を見ると音痴設定のようですが、一方で人魚界では好評であるかのような描写もありました。そのあたりがどうなるのか、気になるところです。