新アニメのイベントだかの関係で、青山雅也の誕生日が5月22日に設定されたとのことです。
ミュウミュウ六人の誕生日はかつてのアニメ・漫画で設定されていましたが、それ以外のキャラの誕生日設定は初めてです。
これから、他のキャラの誕生日も設定されるのでしょうか。
せっかくの(?)誕生日なので、改めて青山というキャラについて語ってみます。
「東京ミュウミュウ」を読んだり見たりしたときに、非常に気になったのはこの青山というキャラクターでした。
とにかく衝撃を受けたのは、あの「いちごは僕のネコだから」と言って、野良猫の鈴を奪って、桃宮いちごの首にまいた描写でした。
率直に言ってドン引きしました。ところが、アニメのムックでは監督だかディレクターだかが、「あれを見て好感を持ったファンがいた」などと発言しており、さらに驚いたものでした。
当時でも「あれは将来DV夫になる」と論じた方もいるなど、「賛否両論」状態だったわけです。
一方、アニメリメイクを記念して、講談社の漫画サイト「パルシィ」に「東京ミュウミュウ」が掲載されたとき、この話のコメント欄を見たら、ほとんどの人が自分と同じ感想を持っており、少なくとも、今の時代にはそぐわない行動なのだな、と思ったものでした。
さて、この青山というキャラが凄いところは、この「いちごは僕のネコだから」を貫き通しているところです。それに関して自分的に一番忘れられない逸話は、アニメ37話です。
青山雅也にあわせようと、付け焼き刃的な環境保護語りをする桃宮いちごに対し、その知識のなさ・安易さを、穏やかな表現ながらボロクソに論破する、という逸話でした。
ここでの青山雅也は絵に描いたような「上から目線」です。普通なら、「彼女」である桃宮いちごが自分のアイデンティである環境問題に興味を持ったのですから、初心者向けに親切に説明するとしたものです。
そうせずに、桃宮いちごの知識の浅さをボロクソに言う、というところに、青山雅也という人物の性格がよく描かれていると思いました。
他の話でも、この桃宮いちごを完全に見下している描写は多々ありました。
「東京ミュウミュウ」の不思議な特徴として、二次創作の世界では、日本でも海外でも、「キシュいち」すなわちキッシュと桃宮いちごのカップリングが、公式であるはずの「青いち」よりも何万倍も人気がある、という事があります。
インスタを見ると、海外の方々による、極めて質の高いミュウミュウコスプレ写真が多々拝めるのですが、「キシュいち」はたくさんあるのに、「青いち」は見たことがありません。
そのあたり、海外ファンの方々も「わかっている」のでは、とおもっています。
なお、そんな事をやりつつ、正体である「ディープブルー」として、キッシュにはパワハラをやりまくっていました。
職場ではパワハラで、プライベートではDVという、家父長制の典型例みたいな事をやっていたわけです。
その性格は、17年後に描かれた「りたーん」でも変わっていませんでした。
山手線の中で、桃宮いちごに「顎クイ」をし、キッシュたちに対しては過去のパワハラを詫びることなく、相変わらず「ディープブルー」として手下扱いしていました。
これには、別の意味で感心させられました。
確かに、第一弾が放映・連載された2000年代初頭には、まだまだこのような家父長制的な漫画・アニメが普通でした。
同じ頃に連載開始され、大ヒットした「のだめカンタービレ」という漫画があります。
自分も当時は普通に読んでいたのですが、最近になって読み返したら、セクハラ・パワハラ・性的マイノリティー差別のオンパレードで、我ながらよくこんな漫画を当たり前のように読めたのか、と驚きました。
なお、作者の二ノ宮知子さんも、当時を振り返って、そのおかしさについては言及しています。
その時代遅れの世界観で2020年に「りたーん」を描いたわけです。
ただ、来年放映のアニメはどうなるのでしょうか。
いくら「りたーん」では継承されたとしても、さすがに2020年代にあの「上から目線DV夫キャラ兼パワハラ上司」を、商業アニメでそのままできないと思っています。
余談ですが、5月22日生まれの有名人と言えば、暴力団と関わって解説者を首になった元プロ野球選手とか、暴力沙汰を何度も起こした相撲の親方みたいな、青山雅也に通じるものがある残念な人が多々います。
誇れるのはカラーの庵野監督くらいでしょうか。(※自分はエヴァをはじめ、この人の作品は苦手なのですが…)
ぜひとも、新作アニメの青山雅也が、これまでと違い、桃宮いちごの人権をちゃんと配慮する、5月22日生まれのキャラとして誇れるような存在になることを願ってやみません。