地元のお祭り「すこやかフェスティバル」を皆で楽しむ、という話でした。
お祭りそのものを描くとともに、この「すこやか市」独特の風習や文化が描かれていました。
その風習と花寺のどかの健康回復、さらには先代プリキュアとの関係など、このシリーズの舞台設定の特徴を描いた話になっていました。
冒頭、昨年度までの病気がうそのように、すっかり健康になった花寺のどかの描写から始まります。その原因について推測する話にもなっています。
一方、ビョーゲンズのほうは、前回コンビ(?)を組んだグアイワルとバテテモーダのみの登場となりました。
勝手に子分呼ばわりしていたグアイワルですが、自分が好きな菓子をバテテモーダに譲るなど、「親分」らしいところを見せていました。ライバル二人に見せない「人の良さ」が絵が変えていました。
一方、バテテモーダは、口では「たとえ火の中、水の中、洗剤の中」などと調子のいい事を行っていましたが、本心は、成り上がる事を考えていました。
さて、すこやかフェスティバルのほうですが、まずは、平光ひなたが、自作のパンケーキを披露し、好評を得ます。
前話で落ち込んでいたときには、ジュースに自信が持てなかったようですが、そのあたりは払拭されていました。
それから、色々な店をまわるのですが、新鮮な野菜とか、野菜を練り込んだ名物「すこやかまんじゅう」に青汁など、自然食・健康食を意識した食べ物が目立ちました。
そして、名物「すこやかまんじゅう」で蒸し器が故障し、作れなくなる、というトラブルが発生します。
すると、商店街の他の店が、向こうからやってきて、協力を申し出ます。あわせて、プリキュア三人も手伝いました。
その結果、無事、すこやかまんじゅうの製造が再開できました。
花寺のどか達は驚きますが、近くにいた高齢の女性は、この「すこやか市」は、昔からこういう街だと話していました。
この描写は非常に興味深く見ました。
作中で、地球を蝕んでいるのはビョーゲンズです。一方、実際に今、地球を蝕んでいるのは温暖化ガスを出したり森を切り拓いたりして利益を挙げている大企業なわけです。
それに対し、このすこやか市では、店の経営者たちが、自分たちの利益のためだけでなく、街のみんなが楽しく暮らせる事を優先して経済活動を行っているわけです。
その風習が、古のプリキュアを生み、花寺のどかを健康にした、という描き方は強く印象に残りました。
祭りの楽しさを普通に描きつつ、このようなメッセージを織り込んだという事には感心させられました。
ここでバテテモーダが現れて戦闘になります。
風の力を持つメガビョーゲンで、風の力で三人を森に飛ばしたあと、今度は森の中で再び風で飛ばします。
花寺のどかと平光ひなたは、再び飛ばされて、何とか樹につかまって耐えるのですが、動きの早い沢泉ちゆは、風をよけてメガビョーゲンを蹴り、風を止めます。
それを見て、風に飛ばされた勢いを利用した平光ひなたがメガビョーゲンをキックします。
ここで出番がなかった花寺のどかが、元の場所で待っていたバテテモーダの顔面にキックを入れる、という変わった形でのキック三連発が面白いと思いました。
そして、前回平光ひなたが入手した雷のエレメントボトルの力もあり、勝利しました。
闘いが終わったあと、すこやかまんじゅうが賞品となった、大声選手権が行われます。
ヒーリングアニマル三人が申し込んであったため、プリキュア三人は参加することになります。
平光ひなたは「スマホがほしい」と言い、沢泉ちゆは旅館の宣伝をし、最後に花寺のどかが登場します。
そして、深呼吸をしたあと、決め台詞(?)の「生きてるって感じ」を絶唱し、見事優勝して、すこやかまんじゅうを獲得しました。
悠木碧さんの深呼吸を聞いた時は、「魔法少女まどかマギカ」の最終話冒頭を思い出しました。脚本のひとが意識したのか、単なる偶然だったのか、気になりました。
というわけで、お祭りや戦闘を楽しく描くと同時に、作品のコンセプトを明確に描いていた印象深い話になりました。
次回は、花寺のどかとラビリンが喧嘩をする話です。プリキュアと妖精の喧嘩が主題になるなど、プリキュア史上初でしょう。
このシリーズの主題の一つに、プリキュアとヒーリングアニマルの友情があります。それに沿って作られた話なのでしょう。
その主題をどのように描いていくのか、今から大変楽しみです。