「ヒーリングっど」第9話

 平光ひなた話でした。
 花寺のどかが病気だった時に撮った写真がないという事を知った平光ひなたが、三人で写真を撮る企画を立てます。
 その流れのなかで、彼女の気遣い・独特の人柄・センスの良さなどが上手に描かれていた話でした。

 冒頭、ED曲である「ミラクルっと Link Ring」をBGMにニャトランと一緒に踊った動画を平光ひなたがネットにアップし、それを二人に見せる、という所から始まりました。
 ニャトランの動画を公開するというのは、「プリキュアの秘密」を守るためにはリスクがあるのですが、そのリスクギリギリのところで、プリキュア生活を楽しもうとしている考えが伝わってきました。
 あと、ED曲をこのような形で作中で使ったのはかなり久しぶりです。「ハートキャッチ」以来でしょうか。懐かしさを感じました。
 その後、花寺のどかの写真を見て、平光ひなたが今回の計画を思いつき、ゆめポートに行く、という展開になります。
 皆で着飾って撮影会をやるというイベントに行き、花寺のどかと沢泉ちゆに似合うものを選んだり、ビーズアクセを改善するなど、そのセンスの良さをいかんなく発揮します。
 ところが、ドレス争奪の人混みの中で、花寺のどかが体調を崩してしまい、平光ひなたは、自分の失敗を強く後悔します。
 その花寺のどかが介護されている場面ですが、隣の沢泉ちゆがハンカチで扇いで風を送る反対側で、ラビリンが耳を使って風を送っていました。このシリーズはこのような細かいところで、そのキャラをの個性を描写をしており、毎度ながら感心させられました。

 その後、ラテが他の犬を追いかけ、それを追いかけた平光ひなたとニャトランが離れたところで、シンドイーネの襲撃がありました。
 ニャトランは二人と合流するよう忠告しますが、体調を崩した花寺のどかへの気遣いや、「ゆめポート」への想い入れから、平光ひなたは、自分ひとりでメガビョーゲンを撃退しようとしました。
 しかし、一人での闘いは荷が重く、逃げる一方、という展開になってしまいました。
 結局、二人が駆けつけて何とか攻撃はしのぎ、メガビョーゲンは動きが止まります。そこで、平光ひなたは今日の事を謝ります。それに対し、花寺のどかは、今日、楽しませてくれた事の礼を言いました。それを聞いた平光ひなたは真っ赤になります。
 そこでシンドイーネが文句をつけて戦闘再開になるのですが、そこで、まだ先程の照れが残った表情で闘いを宣言する平光ひなたの描き方も巧いと思いました。
 そして、沢泉ちゆによる氷のエレメントでメガビョーゲンを凍らせて、平光ひなたがプリキュア・ヒーリング・フラッシュで勝利しました。

 戦闘終了後、平光ひなたは、プリキュアの姿で写真を撮ろうと提案します。ニャトランは乗り気でしたが、ラビリンとペギタンが全力拒否し、提案は見送られました。
 ニャトランについては、もともとこういう性格だったのか、平光ひなたに影響されてこうなったのか、気になるところです。
 結局、平光ひなたがすでに花寺のどかと沢泉ちゆのドレスも確保しており、それで無事に撮影が行われました。
 その写真を見て、花寺のどかは大喜びし、沢泉ちゆは撮影時の表情がひきつっていた事に愕然としています。そんな様子を見ながら、平光ひなたは、ポンと手をたたき、この写真を花寺のどかの部屋に飾ることを提案しました。
 これを聞いた二人は、最初からそれが目的で、平光ひなたがこのイベントに誘った事を理解します。それを沢泉ちゆが指摘すると、平光ひなたは驚いていました。このかけあいも楽しめました。
 そして、花寺のどかが二人に抱きついて感謝する、という前回と同じような感じになり、笑顔の三人と妖精たちを描いて話は終わりました。

 今回も、非常に見応えのある話でした。また、前回の沢泉ちゆ話とセットになっており、二人の対比が印象に残った話でした。
 前回、沢泉ちゆは、走り高跳びで不振に陥りながらも、我が道を行く姿勢で調子を取り戻しました。
 それに対し、今回の平光ひなたは、常に、二人の事を気遣って行動していました。
 ある意味、対照的ですが、そのどちらにも花寺のどかは嬉しそうに抱きつきます。それぞれの良さが、上手く描かれていました。
 あと、今回の舞台となった「ゆめポート」に対する、平光ひなたの想い入れが随所に描かれているのも、彼女の為人がよく伝わってきました。
 撮影企画に対する、花寺のどかと沢泉ちゆの反応の違いも楽しめました。特に、こういのが苦手な沢泉ちゆが、一緒に楽しむものの、最後の撮影で表情がこわばった、という描き方も、面白いと思いました。
 また、前回は本編と全く関係のない事をやっていたシンドイーネですが、今回は、話の筋にあわせて、アクセサリーを選んだり、ツノをデコったりしており、その描写も楽しめました。
 次回は、初のビョーゲンズ三人が同時攻撃する話のようです。シリーズ序盤の一つの区切りになるのでしょうか。
 この二ヶ月、三人のプリキュアをはじめ、妖精たち、その周りの人々、敵組織に至るまで、本当に丁寧に描いてきたと思います。
 次回は戦闘中心のようですが、そのなかで、どんなキャラ描写があるのか、楽しみにしています。