「スタートゥインクル」第42話

 天宮えれなの将来構想並びに、母親である天宮かえでの心境を描いた話でした。
 また、先週同様、天宮えれなと香久矢まどかの人間関係を重視していた話でもありました。

 天宮えれなが自分の将来について色々と悩んだり迷ったりしていました。
 おそらくは、父親に定められた「レール」を外れる事を決意した香久矢まどかに影響されての事なのでしょう。
 そして、これまでは普通に勉強して高校を出て、父親の花屋を継ぐことを漠然と考えていた、という事が明かされました。
 そして、今回の話を見る限りでは、それに加えて、母親の仕事である通訳もやろうと思ったようでした。
 途中に描かれた、星名ひかるやフワの「おやつ選び」を見る限りは、花屋もやりながら通訳と、両親の家業をまとめて引き継ごうと決意したのだな、と思いました。

 前回、自分の背中を押してもらった香久矢まどかが、お礼に今度は、天宮えれなの背中を押す発言をしていました。
 また、自他共に認める「観星中のツートップ」の二人が、自分たちの不器用さ、もどかしさに共感を持つ、という描き方も面白いと思いました。
 そんななか、天宮えれながプリキュアになってからの経験を回想する場面がありました。それはいずれも、異星人と出会った場面でした。
 この描写は、このシリーズの残念さを象徴していたと思いました。
 普通ならば、ここで出てくる回想は、天宮えれなが、香久矢まどかをはじめとする、他のプリキュアやとりまく人々との交流や衝突でなければなりません。
 しかし、話の中盤でそれを描かず、宇宙旅行ばかりしていた結果、このような回想しかできなかったわけです。
 今回の主題である、「これまで花屋を継ぐつもりだった天宮えれなが通訳に興味を持つ」という心境の変化を描くなら、もっと早い段階で「花屋を継ぐつもりの天宮えれな」を描く必要がありました。
 しかし、そのような描写はこれまで一切ありませんでした。
 同様に、「母親の天宮かえでに、日頃の笑顔は無理ゆえのもの」と思われている、という事に関しても唐突すぎました。
 ここのところ毎回書いていますが、10月以降に面白い話がたくさん描かれているだけに、余計、春から夏にかけての「宇宙旅行」の代わりに、プリキュアたちや周囲の人の内面や関係を描く話が作られていたら…。という勿体なさをさらに強く感じた話になってしまいました。
 天宮えれなと香久矢まどかの会話を軸とした一つの話としてはかなり面白かっただけに、より一層、残念に思いました。

 次回は、天宮えれなとテンジョウの話です。この前の潜入話、さらには今回の話の完結編みたいな展開になるのでしょう。
 ここまで積み上げてきた結果が出るような話になることを期待しています。