四人が協力してロケットを復旧した話でした。
星奈ひかるを中心に、AIにも見抜けなかった個性と能力が上手く描かれていました。
四人それぞれの良さが出ていましたが、自分的には、星奈ひかるがちょっと浮きそうになると、すかさずフォローに入った天宮えれなの描き方がとくに上手いと感心させられた話になりました。
当初は、AIの分析で役割分担をし、整然と復旧作業を始めていました。
羽衣ララはマニュアルに従って細かい作業、天宮えれなは力仕事、香久矢まどかはリーダー役、そして星奈ひかるはAI的に理解しがたいからメインから外して掃除をさせる、というのはある意味、極めて合理的な判断だと言えます。
ところが、当初はそれでうまく行っていたはずの役割分担のはずなのに、ちょっと時間が経ったら、三人とも疲弊してしまいました。
それを知り、AIも休憩を指示します。
その間、疲れた三人を尻目に、星奈ひかるは、ロケットを可愛くデザイン変更する絵を楽しそうに描いていました。
それに気づき、三人は星奈ひかるの元に行き、何を描いたのか見ようとします。
最初、星奈ひかるは、サボって絵を描いている事を叱責される事を恐れて隠そうとします。しかし、天宮えれなが、興味深そうに「見せて」と言うのを聞き、ロケットの絵を見せました。
それを見て、皆の心は和みます。さらに、天宮えれなは、そのデザインに追加案を出しました。すると、それまで黙っていた香久矢まどかも、一瞬戸惑いながら、さらなる追加案を出します。
この二人の描き方も興味深いものがありました。
そして、出会った頃だったら、このような星奈ひかる的な発想を即座に拒否していただろう羽衣ララも、賛意を示します。
こうして、四人が一致してデザイン変更を決めたわけですが、その際、香久矢まどかが「ララさんのロケットなのに…」と心配しました。
すると、羽衣ララは即座に、「わたしたちのロケット」と言いました。
これまでの色々な蓄積が、このような理解を生み、四人が一致した、という展開は見ていて嬉しく思いました。
あと、宇宙船にそれぞれの部屋を作るのですが、その時の四人の感想も、人柄がにじみ出ていて面白いと思いました。
これまで、色々な事があったわけですが、それを土台にこのような四人の位置関係が築かれた、という話で、非常に楽しめました。
次回は宇宙編第一弾という感じで、「ケンネル星」に行く話です。
異星での話、というこれまでにない筋立てですが、どのように四人や異星人を描くのか、楽しみです。