「HUGっと」第14話

お仕事体験シリーズで、三人とルールーが保育所で働く話でした。
話の軸は、薬師寺さあやが見せた、ルールーへの対抗心でした。
彼女の新たな一面を見ると同時に、その対抗心のきっかけがどこにあるのか、と気になった話でした。

普段、あれだけ他人に気遣う性格の大道寺さあやが、口調まで変わってルールーへの対抗心をあらわにしていました。心配して声をかけた野乃はなと輝木ほまれに対し、「少し黙っていてくださる?」と笑顔ながら、これまで見せた事のない雰囲気で言い返していました。
これに対し、目が点になった野乃はなと、同じような「お嬢様言葉」で受け流した輝木ほまれ、という二人の反応の描き方も面白いと思いました。
そして、輝木ほまれは、薬師寺さあやは負けず嫌いでは、と分析します。それに違和感をおぼえた野乃はなに対し、「はなは、張り合う所がないと思われている」と答えていました。
という事は、輝木ほまれは、以前から、薬師寺さあやがもつ、負けず嫌いのという一面を感じており、一方で、野乃はなは全く気づいていなかった、という事なのでしょうか。
ただ、「野乃はなは張り合う所がない」というのは、以前薬師寺さあやが言っていた、野乃はなに対する憧れを語った台詞と整合しません。
加えて言うと、彼女が日頃から得意としている情報機器関連ならともかく、一夜漬けで本を読んだだけの「保育の知識」を題材に、そこまで対抗心を持つというのも変な話です。
それを考えると、輝木ほまれの分析も、正確とは言えない、と思いました。
逆に言えば、まだまだこの三人は、お互いのことを分かっていないわけです。今後、その距離がどうやって縮まっていくか、楽しみになりました。

一方、ルールーのほうは、潜入二話目で、早くも、プリキュアを助ける行動をとっていました。
これまでの「潜入者」に比べると、えらく早いと思いました。
まあ、吸収した情報をそのまま実践できるAIであるだけに、プリキュア達の影響を受けやすい、というところもあるのでしょう。
今後、プリキュアに受ける影響と、自分のアイデンティティとのせめぎあいがどうなるのでしょうか。これまでと違う展開になりそうで、これまた楽しみです。

ところで、戦闘のシーンで驚いたのは、あの保育園を保育士二人でまわしていて、戦闘中のプリキュアがおむつ交換をおこなった、という描写でした。
ある意味、現在問題になっている、低賃金重労働による保育士不足問題を非常に分かりやすく伝えていたと思いました。
「ブラック企業」設定ながら、一定以上失敗しない限り、そこそこの待遇が保証されているクライアス社と比べてみて、いろいろと思う所がありました。また余談ですが、久々にパップルがタクシーに乗っていましたが、これは先週の「ラブシーン」と何か関係があるのだろうか、などとも思ったりしました。

次回は、ルールーと愛崎えみるの話です。ここで、プリキュア三人を押しのけて二人がメインを張る、という事自体が今後の伏線なのでしょう。
どのような話になるか、楽しみです。