「HUGっと」第15話

ルールーと愛崎えみるをメインに据える、という異色の話でした。
愛崎えみるの、独特な性格と、その原因である家庭環境がインパクトのある形で描かれていました。
ルールーについては、その人の良さが伝わってきた話でした。

前回、「助ける」という行動をしたルールーが、今回は、「怒る」という行動をはじめてしていました。こちらの世界になじむと同時に、少しずつ、これまでにない感情を得ているという事なのでしょう。
あと、あのヘアバンドが実は時計で、アラーム機能を持っている、という設定には驚かされました。
また、スカウター(?)でプリキュアである可能性を判定する描写も、色々と凝っていて楽しめました。

愛崎えみるですが、初登場時に続き、独特の心配理論を披露していました。さらに、プリキュアに憧れたために、わざわざプリキュア風の服まで購入して、それで「プリキュア活動」をやっていました。
そして、後半では、自宅が描かれ、両親と兄が登場します。輝木ほまれの家族がまだ出ていないのに、この「厚遇ぶり」を見ると、やはりプリキュアになるのだろうか、と思ってしまいました。
また、これまでにない「家族像」にも驚きました。両親は率直に言って「イッている」としか言いようがない夫婦でした。そして兄も、客の目の前で、愛崎えみるがギターを弾いている事をなじる、というかなり非常識な態度をとります。
プリキュア・一般人を問わず、これまでにない両親ならびに兄弟の描き方でした。
同時に、愛崎えみるが、あのような独特の性格になったのは、この家族の影響なのだろうな、と思いました。
あと、エレキギターが一番好きという描写も印象に残りました。同時に、初登場時の「遠足でみかんが転がり、追いかけて遭難してしまう」というのは、筋肉少女帯の影響だったのだろうな、と納得したりもしました。

ところで、この日のルールーは有給扱いだと、クライアス社のデスクに書いてありました。この会社、ちゃんとバイトの有給もきちんと取れているようです。
一方、ホームセンターHUGMANの店長は、共働きであるにも関わらず、卵パックの割引販売に血眼になっていました。子ども二人と居候一人を抱えているとはいえ、この描写を見る限り、よほどの低賃金なのでしょう。
いつぞやの花屋の人手不足ぶりなどもあり、クライアス社よりホームセンターHUGMANのほうがよほど「ブラック」なのでは、と思ってしまいました。

一方、プリキュア三人とハグたん・ハリーは、今回は完全に脇にまわっていました。ただ、そんななか、薬師寺さあやと輝木ほまれの、探りを入れるような会話は気になりました。以前にも書きましたが、あの三人の距離感がなかなか縮まらない、というのは興味深い所です。

次回は、輝木ほまれメインの話です。そして、「弟子入り」騒動で、十倉じゅんなと、百井あきの関係がギクシャクするようです。序盤から存在感があったこの二人をどのように描くのかも含め、楽しみです。