「HUGっと」第10話

 表題に「ありえなーい」と書かれていました。確かに、15年のプリキュア史の中、かなり「ありえない」話だと思いました。
 色々と珍しい展開になり、そのたびに、「次はこうなるのだろうか」と思って見ていたのですが、常にその斜め上を行く展開になっていました。
 衝撃を受けると同時に、色々と気になった話でした。

 戦闘で、野乃はなが変身できず、残りの二人で頑張る、という展開から、変身できない野乃はなが二人を応援する、という展開になったときは、「なるほど、こうやって野乃はなを復活させ、2つ目のミライクリスタルを手に入れるのだな、と思っていました。
 ところが、そうはならず、ハグたんが覚醒し、一撃でオシマイダーをやっつけてしまいます。要は「ハグたん>>>>>>プリキュア三人」という力関係だったわけです。これには驚かされました。
 また本編では、たこ焼き屋が繁盛せず、「応援」も空振りだった、野乃はなが、たこ焼きを食べることにより、心底美味しさに感心し、その結果、多くの人が店にひかれる、という流れになります。
 ここでも、これで、野乃はなが元気を取り戻すのだな、と思いきや、まさかの本人は気づかず、さらに落ち込む、さらにはたこ焼き屋店主のトゲパワワを産み出す、という展開にも驚かされました。
 これまで、「野乃はなは応援で他人を元気にするのが特徴」だと認識していましたが、実は、「応援するのは好きだが、実は受け手にはほとんど伝わっていない」というのが、現時点での位置づけなのだろうか、と思いました。
 今回の話が「底」となって、これから野乃はなが成長する話が描かれるのでしょうか。

 一方、クライアス社では、パップルが責任を追及されていました。同時に、チャラリートは「左遷部屋」に転属された事が明かされていました。
 今回が「ラストチャンス」なのでしょうか。あと、戦闘時に野乃はなが不在であることに気づいたパップルが「有給を取っているのかしら」と言っていました。先週のオフの事も含め、クライアス社には普通に有給を消化する文化があるようです。
 「左遷部屋」というと冷酷なようですが、似たような仕組みは少なからぬ大手企業がすでに実践しています。
 どうやら、クライアス社の「ブラックぶり」は、日本の平均的な大企業とさほど変わらないようです。11年前のナイトメアを見た時の印象と比べ、色々な意味で「時代は変わった」と思わされました。

 ところで、前回から、歴代プリキュアを意識する言葉が題名に入るようになっています。今回は「ありえなーい」という無印由来でした。ただ、それをやって、しかもタコ焼きネタならば、アカネさんの店みたいな描写があっても良かったのでは、と思ったりしました。
 ちなみに次回は「私がなりたいプリキュア!響け!メロディーソード!」だそうです。題名だけを見ると、野乃はながなりたいプリキュアは、キュアメロディだと言う事になりますが、果たしてそのような展開になるのでしょうか。気になっています。