一番の見どころは、タイトルにもなった「主役」キュアモフルンでした。
小柄を活かす感じで、動きも魔法もスピード感満点で、従来の三人とはかなり違う、独特の闘い方が楽しめました。
また、モフルンを連れさられた後の、朝日奈みらいの描き方にも力が入っていたと思いました。
最終決戦では、プリキュア二人が、戦闘中にダイヤ→ルビー→トパーズとモードを変えます。それにあわせて、キュアモフルンのモードも変わっていました。
そして、トパーズモードのときは、巨大なプリンを出現させて、敵を攻撃していました。
キュアモフルンの軽快な動きを見ていたときから、「クマというよりはサルに近いな」と感じました。また、ベースカラーが黄色である事からも、14年前に放映されていた「東京ミュウミュウ」というアニメの、「ミュウプリン」」というキャラを思い出していました。
そして、「ミュウプリン」の必殺技は「プリングリングインフェルノ」は、巨大プリンを出して敵を閉じ込める、という、ものです。
偶然なのでしょうが、そういう事もあって、自分の中では「キュアモフルン」に何度も「ミュウプリン」を重ねてしまいました。
それはともかく、キュアモフルンの動きは、本当に印象に残りました。
今回の敵キャラはなかなか凝った作りになっていました。
最初、巨大なボスキャラの姿になって暴れ、モフルンをさらいます。しかし、その後、わざと逃してクマの世界に連れて行って交流させます。その後に、同じような小さいクマに変身し、正体を隠して友情を築こうとするのです。
ちなみに、その敵キャラ「ダークマター」(=クマタ)は、自分の恐ろしい外見に魔法界の人々が恐れるのを見て、悪堕ちした、と語っていました。
ただ、モフルンに対する態度を見る限り、この自己評価が正しいかは疑問に思いました。
彼は、魔法でモフルンの好きなクッキーを出して気を惹きます。そして、景色のいい所に連れて行って、「ここで二人で暮らそう」などといい始めました。
要は、出会ったその日に一方的にプロポーズしたわけです。しかも、断られると、ブチ切れてボスの姿に戻ります。
彼が魔法使いたちに避けられたのは、このような強引過ぎる性格によるものなのでは、と思ったりもしました。
ストーリー全般を見ると、十六夜リコが完全に「脇役」になっていたのにちょっと驚きました。
話の構成上、メインを朝日奈みらいと、キュアモフルンが持っていくのは仕方ないところです。
とはいえ、十六夜リコ単独での「見せ場」は、変身できない状態での魔法でダークマターを足止めする、くらいしかありませんでした。
昨年から始まり、今年も冒頭に流れた3Dの短編アニメにも「主役」しか出てきません。自分的には、プリキュアは全員「主人公」だという認識なのですが、作りての方では「主役」と「脇役」の区別が行われているのだろうか、と思いました。
そういえば、最後に一瞬流れた春の映画予告も、各シリーズの「主役」だけを集めた感じでした。
そういうわけで、違和感はありましたが、感情的になった朝日奈みらいを、理性的に落ち着かせる十六夜リコ、という構図は、二人の位置づけを上手く描いていたと思いました。
ところでEDですが、画面の左上3/4にTVの3Dダンスが流れ、残りの部分は静止画像、というものでした。
TVのモフルンガキュアモフルンになる「映画バージョン」になると期待していたので、ちょっと驚きました。
まあ、それだけ、予算的にギリギリでやっている、という事なのでしょう。
いろいろ、この業界も大変なんだな、と思ってしまいました。