なかよし2016年7月号「魔法つかいプリキュア」

 朝日奈みらいと十六夜リコの距離がグッと縮まっていました。
 先月号までは、「リコちゃん」「あなた」とお互いを呼んでいたのが、「リコ」「みらい」に変わっていました。
 先月は、朝日奈家で暮らし始めたという時系列だったわけですが、それからの一ヶ月間で何があったのでしょうか。
 可能ならば、8月に出る単行本の描きおろしでそのあたりを描いてほしいものだと思いました。

 その距離感の縮まり具合は、かなりのものがありました。
 冒頭は、授業で見事に十六夜リコが正解を出すのですが、それを朝日奈みらいが、自分の事のように喜んでいます。それを見たクラスメートたちも「幼なじみみたい」と言っていました。
 そして、帰宅後に二人で学校行事のアルバムを見ます。
 朝日奈みらいが、友達と楽しく色々な事をしているのを見ながら、「リコにもい~っぱい友達ができるといいね」と言うのですが、それに対し、十六夜リコは「わたしは…べつに、たくさんは…」と言います。
 ところが、朝日奈みらいは、寝落ちしており、十六夜リコの肩に頭をあずけて寝息を立てていました。
 それを見ながら、十六夜リコは「わたしだけよね。みらいのこんな顔知ってるのって…うふふ」と心のなかでつぶやきます。

 翌日の学校では、絵の共同制作が行われていました。朝日奈みらいは、馴染めない十六夜リコを皆の中に連れて行き、また「自慢話」をします。
 その中には「お風呂でも本よんでるんだから~」という一言もあり、十六夜リコは驚いて「ちょ…そんな事まで…」と言っていました。
 その後、休憩時間になり、朝日奈みらいは、クラスメイトと嬉しそうに話しています。長瀬まゆみが梅味のジュースを飲んでいると、「わたし、それ飲みたい」と言い、「はいはい、そーくると思った」と言ってボトルを渡されます。
 朝日奈みらいは、一口飲んだあと、十六夜リコに勧めます。しかし、十六夜リコは断り、心のなかで、「…みらい、みんなから好かれているのね…。それに…好きなものなんて…わたし知らなかった…」と寂しそうにつぶやきます。
 さらに、製作再開後も皆とワイワイやっている朝日奈みらいを見て、「なんだか…みらいがどんどん遠くなるんですけど…」とつぶやきます。

 続いて、長瀬まゆみに話しかけられ、朝日奈みらいが誰とでもすぐ友達になれるという特技の持ち主であることを聞きました。それに便乗した大野壮太には「みらいの魔法の言葉は”お友だちになってください”てか?」と言われ、朝日奈みらいも笑ってそれを肯定します。
 その会話を聞きながら、十六夜リコは初対面の時に「お友だちになってください」と言われた事を思い出し、不安そうな表情になりました。そして、そのまま早退してしまいます。

 続いて、夜に、パジャマ姿で一人ホウキに乗って空を飛ぶ十六夜リコが描かれます。
 後の会話で出てきますが、後から帰ってきた朝日奈みらいとは一切口をきかなかったとの事でした。
 そして、これまでの朝日奈みらいとの事を思い出しながら、「…つまり最初から、わたしじゃなくて誰でも良かったのね…。わたし何を期待してたのよ…一緒にいたいのに、一緒にいたくない…悲しい」とつぶやきます。
 そうこうしているうちに、朝日奈みらいの部屋に電気がついている事に気づき、魔法で会話を聞きます。
 朝日奈みらいは「みんなでワイワイするのが苦手なのかな…」などと見当はずれな事を言っていましたが、モフルンがズバリ「リコはみらいの友達に嫉妬してるモフ。きっと大勢の中の一人ではなく、みらいにとっての特別でいたいモフ」と看破します。
 それを聞いた朝日奈みらいは、はじめて十六夜リコの心境に気づきます。それに対し、モフルンは「どうするモフ?リコはきっと、”わたしと友達のどっちをとるつもり”とすねてるモフ」と尋ねます。
 それに対し、朝日奈みらいは「大好きなリコだからこそ、わたしの友達と仲良くなってほしいなぁーって。わたしのリコがみんなの輪に入りやすいように明るくはしゃいだの…。まるっきり逆効果になっちゃった…」と言います。
 それを聞いた十六夜リコは「…わたしの思い違い?」と真相を理解しました。

 そして、魔法を使って星屑で空に「パジャマデートしない?」と書きます。それを読んだ朝日奈みらいも即座に魔法で「どこ?いくーv」と「返事」しました。
 そして二人で夜の遊園地を眺めながら「二人乗り」をします。バイクの二人乗りのように、後ろに乗った朝日奈みらいは、十六夜リコの腹部周辺を両腕で軽く抱えています。
 そして笑顔で「やっぱりリコといるときが、一番ワクワクもんだ~v」「わたしも…みらいといるとやっぱり楽しい」と言いました。
 翌日、不安がなくなった十六夜リコは、クラスメートに溶け込んで、楽しく絵を描いています。それを遠巻きに見た朝日奈みらいが、「あぁ~ん!わたしのリコを独占されちゃってるよ~っっ」と言う、という場面で話は終わりました。

 プリキュアの「嫉妬」を描いた話と言えば、三年前の「ドキドキ」第4話以来でした。
 あの時と同様、強く印象に残る話になっていました。
 初対面の時に、「ヤバイ、一番ニガテなタイプかも…」と思っていた、朝日奈みらいを、ここまで大切に想うようになったわけです。
 彼女の「考えすぎ」「劣等感」などに対し、適切なアドバイスで悩みを解決したり、こちらの世界に来た時の魔法を駆使しての気遣いなどが、このような変化をもたらしたのでしょうか。
 一方、朝日奈みらいも、「わたしのリコ」と二回も言うなど、彼女への強い想いを口にしていました。
 繰り返しになりますが、ぜひとも単行本描きおろしで、前回と今回の間に二人にあった話を読みたいものだと強く思いました。
 来月から、ハーちゃんがプリキュアになるそうですが、漫画版では、引き続きこの二人を深く描き続けてもらいたいと思っています。