同室になった天ノ川きららと紅城トワの話でした。
紅城トワが慣れない学園生活で頑張りつつ、「笑うことができない」という悩みを解決する、という流れでした。
一方で、紅城トワの「学園生活ガイド」を務める羽目になった天ノ川きららが、逆に彼女のおかげで仕事の悩みを解決し、それを通じて仲良くなっていく、という話でした。
紅城トワは相変わらず、こちらの世界に慣れておらず、着替えをするのも、パフに手伝わせようとします。
それではダメだと、天ノ川きららが着替えさせるのですが、この「着替え描写」は面白いと思いました。
さらに、自己紹介では「本当の事」を言ってしまい、皆が引いてしまいます。これは、天ノ川きららの機転で何とか「ウケ狙いの冗談」という形で取り繕われました。
これについては、何で事前に「『向こう側の世界』について話してはならない」と念押ししなかったのだろうか、と思わざるを得ませんでした。
その不慣れな学園生活の話を、春野はるか・七瀬ゆいの部屋で、皆で行います。
ただ、天ノ川きららは、仕事が多忙で不在でした。
そこでは、海藤みなみが無理しないように、と言い、春野はるかは「スマイル、スマイル」といつもの調子で言っていました。
この、何気ない「いつもの発言」を紅城トワが実は深刻に受け止めていた、というのも面白いと思いました。
また、向こうの世界に行ってないため、あまり会話ができない七瀬ゆいが、パフの「お世話役」をやっている、という描き方も印象に残りました。
その紅城トワの「おもり」と、多忙な仕事で、天ノ川きららは疲れてしまいます。その一方で、紅城トワはバレエやヴァイオリン、さらには勉強などを難なくこなし、その美貌と高貴な立ち居振る舞いとあわせ、学園内の尊敬を集めていました。
そして、食堂で、プリキュアチームと同席になると、皆が「みなみさんと、きららちゃんが同じ席に座った」とざわめきます。
ここで、言外にある「そのスター三人となぜかいつも一緒にいる」という空気を感じて、ちょっと困った表情をする、春野はるかと七瀬ゆいの描き方が面白いと思いました。
また、食堂はセルフサービスなのに「給仕されるもの」と思って座っている紅城トワと、それを見て、早くも「トワさまファン」になった女子生徒二人が、食事と飲み物を持ってくる、という流れも上手いと思いました。
一方、ディスダークでは、成長したロックにシャットが驚いていました。
前回の件もあり、二人の位置関係が変わるのだろうか、と思っていましたが、お互い、いつもと同じ口のききかたをしていました。
まあ、以前からロックは、仲間二人をからかうような口調だった、というのもあるのでしょう。この会話を見た時は、妙にホッとしました。
翌日、天ノ川きららと紅城トワは、洗濯当番として、シーツを干します。慣れない紅城トワが干したシーツが飛んでいってしまい、それを追って、二人は、池まで行きます。
この池は、半年間ノーブル学園で暮らしていた天ノ川きららですらこれまで知りませんでした。また、ほんの一瞬ですが、底から水が湧いている描写があり、天然の池である事がわかるようになっていました。
今回の話は、このように細かいながら丁寧な描写が随所にあり、それにも感心させられました。
同時に、あらためてノーブル学園のスケールの大きさにも驚かされました。望月ゆめ学園長は、見た目からは想像がつかないような、やり手の経営者なんだな、と思いました。
その池のほとりで、紅城トワは、自分が笑うことができない、と天ノ川きららに打ち明けます。
早速、前回の話で笑った事を突っ込まれますが、紅城トワ的にはあれは違うとのことでした。
すると、天ノ川きららは、突如、紅城トワをくすぐって笑わせます。そして、彼女の「笑顔」を見て、逆にここしばらく調子が悪かった、自分の仕事の問題点に気づきました。
この「教えるつもりが教えられる」という形の展開も上手いと思いました。
ここから闘いになりますが、今回は、日常描写が長かった事もあり、天ノ川きららと紅城トワの合わせ技を披露しただけ、という感じでした。
「ロックの成長」も春野はるかがちょっと驚いただけで、ほとんどスルーされていました。
まあ、6月末から7月にかけて、闘いの描写がかなり多くありました。そのため、全体的に見れば、これくらいでバランスが取れていると思いました。
そして翌朝、紅城トワは、一人で着替えをすませ、天ノ川きららを置いて授業に行きます。それを天ノ川きららが追いかけ、二人で笑い合う、という所で話は終わりました。
紅城トワが学園に馴染んでいく様子を、色々な形で描いていました。
「案内役」を天ノ川きららが務めたわけですが、「上から教える」という感じにせず、彼女の仕事の悩みと組み合わせて、「教えるつもりが教えられる」という形にしたのが上手いと思いました。
また、毎度の事ですが、脇に回る形になった、春野はるか・海藤みなみ・七瀬ゆいについても、それぞれ見せ場をきっちり作っている事にも感心させられました。
あと、「早くもファンができる」という形で、少々のボケを帳消しにするくらいに、紅城トワのポテンシャルが高い、という事を表現したのも面白いと思いました。
そしてここのところ毎回書いていますが、今回の披露したバレエなども、ディスピアが教育したのだよな、と気になりました。
次回は、皆で、春野はるかの家に泊まって和菓子屋を手伝う、という話のようです。
予告を見る限り、海藤みなみと紅城トワの交流が主題になるようです。
また、予告にはありませんでしたが、春野ファミリーの久々の登場もあるのでしょう。
それらも含め、大変楽しみです。