Princess第19話

 女子寮内での宝探しイベントで、プリキュアたちの成長を描いたパートと、トワイライトの設定紹介のパートに別れていた話でした。
 宝探しのほうで、色々と興味深いキャラ描写をしつつ、トワイライトの設定や今後の伏線を描きます。また、その二つをほとんど絡ませないにも関わらず、ひとつの話として自然に楽しめました。
 トワイライトの設定については、比較的分かりやすく「カナタの生き別れの妹」としていたように思いました。
 まあ、EDが変わる8月まで、今回を入れてあと7話しかありません。それに向けて動き出したのだろうな、と思ったりもしました。

 もうひとつの主題である、学園の宝探しですが、東せいらが提案して始まります。
 まず、三人でチームを作るのですが、この構成にまず驚かされました。
 春野はるかと組むのは如月れいこ及び、同じクラスの加納(?)さんでした。
 この加納さんは、二人の友人と藍原ゆうきのファンをやっているようで、第7話の球技大会で、春野はるかと七瀬ゆいがテニスの出場権を得た時、友人たちと悔しがり、怒りの目を向けていました。
 春野はるかはその事を覚えており、緊張して話しかけますが、加納さんは当然ながらそんな事覚えておらず、なぜこんなに緊張しているのか、と不思議がっていました。
 こんな誰も覚えていないようなかつての因縁(?)をきっちり回収した事に感心させられました。
 また、天ノ川きららは、クラスメイトの瀬川ひとみ・神田ようこと組みます。
 この二人も、第4話以来の登場でした。
 その時は、天ノ川きららが、クラスメイトとも会話せず、授業が終わったらすぐに仕事に行ってしまう、という事を説明する役割でした。
 その二人をこのような形で再登場させ、かつ天ノ川きららの成長を描く役回りにした、というのも面白いと思いました。
 一方、海藤みなみは、七瀬ゆい・東せいらという、馴染みの二人と組んでいました。この組み合わせも、幼なじみの東せいらが海藤みなみの変化に驚く一方で、最近になって一緒にいるようになった七瀬ゆいはそれを当然のように見ている、という対比が巧いと思いました。

 その宝探しですが、三人の変化・成長を描く一方で、他のキャラもしっかり活躍します。特に、白金さんのテレポーテーション並びに、それに対する皆の反応は印象に残りました。
 また、それぞれの変化が、春野はるかが廊下を走らなくなったことで、海藤みなみが変に気張らず笑顔が増えたことで、天ノ川きららがクラスメイトと気軽に話すようになったこと、などと地味ながら少しずつ成長している事が伝わってきました。
 また、如月れいこの変化も描く事により、「プリキュアになった事で成長した」でなく、「皆がそれぞれ頑張って、自分を成長させている」という形にした事にも感心させられました。
 あと、戦闘の直前に海藤みなみが残った皆の避難を頼む時、東せいらに声をかけた、というのも印象に残りました。本来なら、七瀬ゆいに頼むところですが、ここで彼女を名指しすると周りの人は奇妙に思います。
 そのために、東せいらに声をかけ、七瀬ゆいもそれを理解して、しっかり頷く、という描写を入れたのは本当に上手いと思いました。
 なお、春野はるかがが最初の問題の答に気づき、雨のなか紫陽花が咲いている場所に行ってカタツムリを見つける、という描写があります。それを通じて、春野はるかの花好きを描いた展開も楽しめました。また、この傘をさして紫陽花を見た時は、「S☆S」20話を思い出し、懐かしさを覚えたりもしました。
 あと余談ですが、なぜノーブル学園女子寮の玄関に下駄があったのか、非常に気になりました。そのうち、下駄はいた女生徒が出てきたりするのでしょうか。

 というわけで、今回も色々と楽しめました。
 次回はホープキングダムに行く話のようです。いよいよ前半の山場になるのでしょうか。
 日常話が減るのは残念ですが、トワイライトの去就も含め、どのような展開になるのか楽しみです。