春野はるかが幼いころに読み、プリンセスを目指すきっかけになった絵本「花のプリンセス」の制作秘話並びに、著者の意外な正体が描かれた話でした。
その描写は、一見ロマンチックですが、よくよく考えると、「極めて合理的かつドライに収益を得る方法」の解説であるかのようにも思えました。
一方、戦闘のほうでは、トワイライトがついに自ら出陣します。そして、プリキュア三人に対する評価を語っていました。
前半の絵本も、トワイライトの言動も、色々な含みを感じさせられた話でした。
絵本「花のプリンセス」ですが、ストーリーは「主人公のお姫様はとてもいい人で、意地悪をした鳥もあっさり許し、その結果、鳥も反省し、皆で旅を続ける」という展開になっていました。
このあたり、ここ数年の「敵も改心したり洗脳が解けたりして、ほぼ全員不幸にならずに終わる」というここ数年のプリキュアを彷彿させられました。
今年のシリーズは久々にクローズが散ったのですが、この話並びに、OPに出続けている所をみると、彼の復活もありそうだな、などと思いました。
また、春野はるかは、以前からこの絵本が途中で終わっている事に疑問を持っていました。それをサイン会で直接作者の望月うめにぶつけます。それに対して返ってきた答えは「当初は続編を書くつもりもあったが、多くの読者から、『続き』を描くファンレターを貰った結果、書くのはやめた」というものでした。
穏やかな表情で語られるので、なんか「いい話」のように思えますが、よくよく考えると、えらくドライな考え方だと思いました。
実際問題として、続編なんか書かなくても、たまにサイン会をやれば行列ができるほどの人気を今でも誇っているわけです。
仮に頑張って続編を書いても、それがコケたら、シリーズ全体の評価が下がっていまいます。そのリスクを負うより、このまま放置しておいて読者の二次創作意欲を煽りつつ、手堅く人気を維持しておいたほうが確かに得策です。
そう考えると、この望月ゆめの発言が、極めて商業的に計算尽くされた戦略である事がよくわかります。
しかも彼女の正体は学園長でした。その唐突なオチにもちょっと驚きました。
ただ、よくよく考えてみれば、「花のプリンセス」を愛読して憧れた、春野はるかや七瀬ゆいがノーブル学園に入学してきて、安からぬ入学金や授業料を払っているわけです。
苦労して続編を書くより、このビジネスモデルを活用したほうが、望月ゆめにとっては、ずっといい稼ぎになるでしょう。
それを考えると、正体を隠すというのも、計算しつくされた戦略なのかも、などと思ってしまいました。
戦闘のほうですが、ディスピアの遠回しの叱責もあり、ついにトワイライトが自ら出陣する流れになりました。
まずは一対一で圧倒的な力の差を見せるのですが、そこで海藤みなみの気品、天ノ川きららの才能をほめたりします。
一方で、春野はるかは二人と比較する形で全否定するような発言をしていました。それに対し、春野はるかは、トワイライトに対する憧れをいまだに持っている事を、率直に発言していました。
このあたりのお互いの心境が、今後、どのように描かれるか、興味深いと思いました。
というわけで、「花のプリンセス」がらみについては、普段とはちょっと違う意味での「面白さ」を感じた話となりました。
次回は寮の中を皆で探検する話です。漫画版の枕投げみたいな人間模様が描かれるのでしょうか。
また、予告ではカナタ王子がやけに活躍もしていました。
プリキュアに敗れたトワイライトがどんな行動を取るかも含め、色々と楽しめそうな話になりそうです。