Hapiness第4話

 白雪ひめの、強度の人見知りを主題にした話でした。
 ぴかりが丘中学に転入することになった白雪ひめですが、その話をブルーに言われた前の晩から、「知らない人に会うことの怖さ」で嫌がります。
 その一方で、「友達が欲しい」という強い意志も相変わらず持っています。
 この、半ば矛盾した二つの気持ちの中で揺れる、彼女の描写は面白いと思いました。
 ただ一方で、内容の薄さや粗さを感じさせられた話でもありました。

 制服を着て大喜びする白雪ひめの描写から始まります。
 しかし、彼女の幸せそうな表情を見れた場面は、この後はあまりありませんでした。
 ブルーに学校に入れと言われたら、嫌がって椅子の下に逃げます。しかし、愛乃めぐみに友達ができる、と言われれば、逆に喜び勇みます。
 前半はこのパターンの繰り返しでした。白雪ひめのの「逃げ場所」が、屋上・保健室・トイレ・体育倉庫、と「隠れ場所の定番」をきっちり網羅しているのは面白いと思いました。
 そして、最後に行った体育倉庫で、生徒に話しかけてもらえず、引きこもっている教師と出会います。
 それがきっかけで、白雪ひめの意識が少し変わります。そして、学校に襲撃してきたナマケルダに対し、当初は苦戦するものの、ほぼ一人の力で撃退します。
 そして、最後は、夕暮れの土手で、大森ゆうこと友達になる、という所で終わりました。

 率直に言って、いくつかの描写にかなりの違和感がありました。
 まずは、愛乃めぐみの教室におけるそっけなさです。
 クラスメートで、白雪ひめの事をちゃんと知っていたのは、愛乃めぐみだけでした。唯一の知り合いで、かつ彼女が強度の人見知りである事を知っているわけですから、それなりのフォローをするのが普通です。実際、学校に行く前は、その旨の発言をしていました。
 ところが、いざ学校に行って、白雪ひめがパニクっても、何もしません。教室での自己紹介の時などは、他のクラスメートと同じような行動をとり、白雪ひめにも「怖い人達の一人」として見られていました。
 続いての質問攻めの時も、こうなれば彼女がパニックになる事はわかっているのに、隣で何もせずに見ていました。
 いずれも、どこかで愛乃めぐみが一言発していれば、白雪ひめの精神状態も、全然異なっていたでしょう。
 後半、闘いの際に、白雪ひめに「自分の気持ちを押し付けた」と謝っていましたが、謝るべきは、この他人事みたいな振る舞いなのでは、と思いました。
 一方の白雪ひめも、あれだけ知らない人間を怖がりまくったにも関わらず、体育倉庫でうずくまっている教師とは普通に話していました。あの人見知りは同世代限定、という設定でもあるのでしょうか。
 他にも、えらく長かった割には冗長だった戦闘シーンや、顔を描かない場面の多さ、何の脈絡もなく一コマだけ出てきたキュアフォーチュンなども気になりました。春の映画に取られて、スタッフの陣容が薄くなっているのだろうか、とまで思いました。

 このように、かなり引っかかる点が多々ありました。
 その一方、白雪ひめの「人見知り」と「友達が欲しい」という二つの感情の揺れ動きの描き方は面白いと思いました。
 また、各所で見せた、相変わらずの「逃げる技術の高さ」も楽しめました。仕上げに、「変装能力」まで使わせた、というのも面白いと思いました。
 他にも、教室から逃げ出した白雪ひめを、あっさりと捕まえて小脇に抱えた担任教師の描写も楽しめました。もしかしたら、かなりの大物キャラかも、と思いました。
 このようないい場面もいろいろと描けるのだから、もっとそれを前面に出せばいいのに、と思いました。

 ここ三話まで、かなり面白い話が続いていただけに、ちょっと残念でした。
 次回は、愛乃めぐみの人助けに、白雪ひめがつきあわされる話のようです。
 前回もそうでしたが、次回予告での二人のかけあい、特に白雪ひめのネガティブな台詞は本当に絶妙だと思っています。
 今回は残念ながらその予告の面白さに本編がついていけていませんでした。次回は、そのような事がない事を強く願っています。