なかよし2014年2月号

 「ドキドキ!プリキュア」は、前回に続き、マナとレジーナの話でした。
 攻撃を続けるレジーナに対し、マナは説得を続けます。
 業を煮やした亜久里がエースシュートを放ちましたが、なんとそれをマナが身をもって受けてレジーナをかばいました。
 それを見たレジーナの葛藤は強くなります。その結果、自己否定という結論に達しました。

 そして、自ら建物などにぶつかり、さらには自ら吹雪を起こしてその中で凍りついてしまいました。
 このあたり、アニメ21話でマナを助けるために命を絶とうとした描写に通じる所がありました。普段隠しながら、レジーナが持ち続けている心境なのでしょう。
 それに対し、マナを除く四人は、パワーアップフォームに二段変身し、レジーナに語りかけます。
 その中の台詞では、真琴が言った「そのキモチわかるよっ ワタシも前は一人しか愛そうとしなかったから」は、色々な点に於いて深い一言だと思いました。
 それに対し、凍りついたレジーナは、「…みんな、ありがとう…でも、もう迷惑かけられない…さいごまでやさしくしてくれて…嬉しかった」と呟いて、意識を失います。
 しかしながら、プリキュアの力でレジーナの命は助かります。
 そして、マナに「お姫様抱っこ」されたレジーナは、「あたたかい…すごく安心する…なんでかな、涙が…」と言いながら、心で「やっぱり…この気持ちこそ”愛”なんだね」と言っていました。
 さらに、心臓は「ドキドキ」と高鳴る効果音が入っています。
 これが、「ドキドキプリキュア」の主題、という事なのでしょうか。
 そして、改めて「…マナ…大好き…」と言うと、マナは「あたしも、レジーナが大好きだよ…」と返しました。
 そこで再びキングジコチューの声がします。心配するレジーナに対し、マナは「大丈夫だよ、今度こそパパを説得しよう。きっとわかってくれるよ!あたしたちがついてる!!」と言って、「最終決戦」にのぞむ、というところで終了となりました。

 レジーナの描写および、さりげなく言われた、真琴の会話が強く印象に残りました。
 また、レジーナの鼓動を強調して「ドキドキ」を締めた、というのも上手いと思いました。
 ただ、今シリーズ漫画版の充実度を見ると、例年通りの最終回、という感じで、少なからぬ物足りなさを感じました。
 何度か書いていますが、今年は、変身がなかったり、あっても一コマ程度だったりと、のない話が多いなど、最初の二年間を彷彿させる話が多々ありました。
 特に、単行本描きおろしのありす話、6月号の六花話、7月号の真琴話は、強く印象に残っています。
 それだけに、最後も、あの「Max Heart」のような、闘いが一切ないような最終回になるのでは、と大いに期待していたものでした。
 これまでの上北さんの描写なら、あの最終回に勝るとも劣らないような話が描けたと思うのですが…。
 年明けには単行本が出るそうですが、描きおろしは昨年のように「ハピネスチャージ」になるのでしょうか。
 それもぜひ読みたいのですが、同時に、「漫画版ドキドキプリキュア」の集大成みたいな「最終回」も読みたいものだ、と強く思っています。

 「ワルツのお時間」は、結局、菫が勇誠と共にイタリアに行き、一方で、たんごと姫愛がくっつく、という最終回でした。
 この四人なら、もっと色々と面白い話が作れたのに、と思うので、ここでの終了は大変残念でした。
 社交ダンスの漫画化というのは、安藤さんクラスの漫画家でも、難しかったのでしょうか。これまでの描写も非常によく、今後についても大いなる可能性を持っていた作品なだけに、惜しまれます。

 新連載の「ジュクセン」は、エスカレーター中学校の弱小バスケ部員の主将であるヒロインの莉彩が、水野という男が先生をやっている塾に入ってバスケの強い難関高校を目指す、という話でした。
 ヒロインが道を歩いていたらなぜかバスケのコートがあり、そこに水野が座っています。それにヒロインが興味を持ったら「もしかして体験生?」と言って、塾に体験入学させる、という流れは強引すぎるのでは、と思いました。
 ただ、その後、うまく部活の事から話題を降って、莉彩に申込書を書かせた水野の手法は、似たような仕事をやっている身として、大変参考になりました。
 メイン二人のキャラが良く作られていると思いました。

 「さばげぶっ!」は久々登場の「からあげ☆レモン氏」がメインのハイヒールフェチ話でした。
 特訓と称して、犬の糞が散らかっている道を使う、という設定はかなり引きました。都合により、糞をイチゴに変換してはいるのですが、それもどうかと思いました。
 「さばよん」のほうは、お弁当タイムネタという、「女子高生の日常」ネタを、「さばげぶっ!」キャラ独特のアクの強さで描いており、楽しめました。

 「出口ゼロ」は、脱走して病院にたどりついたものの、そこにいる医師のみならず、警官など全ての人も、学園の関係者だった、という話でした。
 前号における、レディークイーンが行った、王大人ばりのいい加減な「死亡確認」に違和感があったのですが、どうやら、最初からここまでの展開を設定したうえでの「芝居」だったようです。
 ここまでくると、何が本当で何が芝居だか、さらにわからなくなってきました。最終的に、「レディークイーン」の異常なキャラクターは、すべて「乙女華澄」の演技だった、というオチになるのだろうか、などと思いました。

 「小学生のヒミツ」は、前回の話で悪役的位置だった「りんご」を今度はヒロインにして描く、という面白い事をやっていました。
 そして山下は、りんごの想いにも応えます。最後の場面で、チョコを渡せなかった、前回のヒロインである「いちご」が辛そうな顔をしていた描写が印象に残りました。
 ぜひとも次回は、あの歳で「女心をもてあそぶ」というスキルを修得した山下の「ヒミツ」を描いてほしいものだと思いました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です